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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2009.10.07
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カテゴリ:医療_糖尿病
またまた糖尿病関係のセミナーに患者としての体験を話すという役柄が回って来た。こういう自分を語る機会って決して嫌いじゃないので私の体験が誰かの役に立てればという使命感のもとに承諾する私。

今回は、私がかかっている病院主催による糖尿病関連製品企業向けセミナーの一環。

今回のお題は、アジア系、ヒスパニック系、アフリカ系の2型糖尿病患者に対する各プローチの違いということで、パネリストとして参加した患者も私がアジア代表(私が代表していいのか?)、そのほかにヒスパニック系とアフリカ系が一人ずつ。

直前に、その企業の社員で1型の糖尿病の人(彼は白人)も参加し、45分という限られた時間で話し足りないこともいっぱいあったが、非常に密度の濃い時間を過ごした。

私は、日本もしくはアジア全般のコミュニティにおいては、「食」が非常に大きな位置を占めており、たとえば皆で食を囲むとなると、「寿司を食べに行こう」とか、「たこ焼きパーティーしよう」とか、皆で同じものを食べる、そして、集まりの話題の中心も食事のことが多く、私にとっては、かえって一般的アメリカ人との集まりの方が気楽である、なぜなら、皆が勝手に好きなものを注文して飲んだり食べたり、あるいはベジタリアンだの食物アレルギーだの宗教上の理由などで特定のものを食べないということに対して寛容で、自分のペースで自分の食べられる物を食べるということを実践しやすいからだ、というようなことを話した。
(だからといって、私と日頃お付き合いしている日本人の方々、今後もお気遣い無用ですよ。そう言う時は例外だと思って楽しんでますので)。

あとは、2型糖尿病にとっては、薬物療法は任意であるため、食事と運動だけでコントロールできずに薬物治療を・・・となると、こう、自分の意志の弱さゆえに薬物に頼ることになってしまったという誤解による劣等感を持ってしまうケースが少なからずあると思うので、それは自分の意志の弱さによるのではなく、自分のインスリン機能の弱さによるのであるのだから自分を責めないよう説得することが大事だと思うというようなことを言った。

他のパネリストたちの話も、そうそうそうと頷くこともあったし、なるほどそうなのかと思うこともあったし、そして、聞き手もいつものように真剣に聞いてくれてありがたいことである。

予定の終了時刻を15分ほどオーバーしてしまったので、慌てて電車に飛び乗り、それまでアレックスを見ていてくれて私とバトンタッチで仕事に行くダンナと駅で待ち合わせ。私を見つけたアレックスがママー!と叫びながら、ひょこひょこと左右に身体を揺すらせつつ駆け寄って来る。ああ、私はこの幸せをかみしめるために、妊娠中、血糖値の管理を頑張ったんだよな、と感慨に浸りながらアレックスを抱き上げて頬擦りする。

でもまあ、次の瞬間には魔の2歳児を目前にしたアレックスにさんざん振り回されて現実に戻るんですけどね(笑)。






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最終更新日  2009.10.08 05:15:22



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