|
カテゴリ:育児_CO-OPプリスクール
Co-opプリスクールの開園の見通しがようやく立った。
最有力候補の場所を借りることに決まったのである。 開園の予定は春。 一番の関心事項である授業料も決まったのだが、 これが結果的には普通のプリスクールとはほとんど変わらない高額となった。 このCo-opプリスクールの発起人が最初のミーティングで 『Co-opは先生の代わりに親が参加するのでその分、授業料が安くなる』と 紹介したので、アメリカの保育園・幼稚園の授業料のあまりの高さに ひーこら言っているわが家のような家庭には朗報でかなり期待していただけに 非常に残念ではあったのだが、これは私が調査チームの一員として他のCo-opプリの リサーチをしていた時点ですでに気がついていたことではあった。 それではいったいその授業料は何に当てられるのだろうか? このCo-opプリの開園準備は有志が有志の中から選んだ5名のブレーンによって 主に進められており、およそ月に1度の全体ミーティングにて進捗状況の報告や 出席者からのインプットなどが行われる。その中で、マサチューセッツ州の プリスクールの教師:生徒の割合は1:10であることが決められており、そこに Co-opプリにて参加する親はその人数に含まれないとのことが分かった。 つまり、他の普通のプリスクールでは、1:10のままにするか、 その割合を1:5にしようとする場合、まだ資格のない先生(=給料が安い)を 雇ったりして何とか授業料を抑えたり、資格のある先生を迎えることで 授業料が高くなったりしているわけで、親が参加しようがしまいが、 コストには影響がないわけである。 授業料は普通のプリスクールとほとんど同じなのに、 月に1、2度の教室のアシスタントやその他プリスクールの運営に関わる 労力が一緒ならなんだか損してるみたいじゃないか。 ・・・というのはそもそも考え方が『間違って』いるのである。 (私もそのように考えていたのだが) Co-op形式のプリスクールというのは、親が子どもの教育により密接に関わることに 同意した親によって運営される形式のプリスクールであって、授業料を安く抑えたいから その代わり出来ることはみなで全部やるというところではないのである。あるいは、 「同じお金を払うのなら自分の子どもの教育により密接に関われたほうがいい」という 考えた方がしっくり来るように思う。 結局、授業料は今息子が通っているデイケア(保育園)とほとんど変わらないのだが、 このCo-opプリスクールは有志の親たちの要望に沿って半日と終日5時半まで (普通のCo-opは半日のみがほとんど)のオプションがあり、しかも通年オープン (普通は9月から6月まで)と、デイケアのような性格も持ち合わせているので、 私のように時々仕事をしている者にはありがたく、しかも、今息子が通っている デイケアよりも我が家にとっては便利な場所になるので、送り迎えも今よりは ずいぶんと楽になる。さらに、先生たちはママ友としての付き合いを通じてよく 知っていて、しかも幼児教育のプロで安心して預けられる人達である。そんなわけで 実現の運びとなった際にはぜひこちらに入れてもらえればと思っている。 ただ、発起人の彼女は、授業料を安く抑えられなかったことを第一の理由に自分が思い描いて いたCo-opのプリスクール像からはかけ離れてしまったとして、ある時点で 『地元の一員としては応援するけれども』と、この動きから撤退した。 地元のプレイグループの先生からは授業料が高すぎると言う不満を4名の親から 別々に聞いたとも言っていた。 我が家にとっても、週5日通わせるには無理な授業料なので今と同じように 週2日か3日ぐらいが限度だと思うが、教師の質やカリキュラムの質を考えれば (アメリカでは)妥当な額だと思うし、Co-opの本質を理解せずに授業料の面だけが 一人歩きをして、この一連の動きに関わっていない人の誤解が広がらなければいいなと 思っている。 しかし、アメリカ人の、何もないところから何かを作り上げちゃう力ってすごいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.17 11:57:37
[育児_CO-OPプリスクール] カテゴリの最新記事
|