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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2012.04.21
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ボストン市とその周辺の公立校は、今週の月曜日の祝日にくっつけて、1週間、春休みである。

その火曜日の朝、いきなりルナの担任の先生から電話がかかって来たので、いったい何事かと思ったら、
隣のケンブリッジ市で金曜日からサイエンス・フェスティバルが始まるので、ルナを連れて行ったらどうか、とのありがたいアドバイスだった。

ルナは2年生になってから、突如サイエンス系への興味を示し、先月は学校で初の試みとして行われたサイエンス・クラブでもいろいろな実験を嬉々としてやり、この春休み中も自分で選んだ課題で大興奮で実験中。私は典型的な文系人間で(と分類してしまうのは、ホント、いけないコトですが)、これまでの人生、理科も算数も極力避けて通ってきたので、この子に理系の才能があるのかどうかは全くもって分からないのだが、アメリカ式の、得意なところはどんどん伸ばせ伸ばせ教育のレールにどうも乗っけてもらったようだ。

このサイエンス・フェスティバルは、主に小学生から中学生向けのイベントで、科学系の企業や大学のラボなどがブースを設営し、いろいろな実験をさせてくれると言うもの。ルナは、電池式のモーターをくっつけたプラスチックのコップ型ロボットを作ったり、私には何やらさっぱり分からない薬品を混ぜてスライムみたいなのを作ったり、次から次へとあれこれ試すことほぼ5時間。。。それに付き合ってげっそり疲れたのは、トシのせいではありませんよね。。。(笑)

会場となったケンブリッジ市は、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)があるアカデミックな町なのだが、いやまあ、その多様性と言ったら口あんぐり。若者も多いし、かと思うと、ヒッピーみたいなジイさんが自転車乗ってたり、肌の色も髪の質も服装も体型も、ひとよんで「人間万博」みたいな多種多様さである。

イベントに来てる方もそんな感じなら、ブースを出している方もそんな感じ。明らかに英語に訛りがあって、きっとどこかの国から留学や研究に来ているんだろうな、というような人もいたし、学生のノリでそのまま仕事をしているみたいな、ちょっとビル・ゲイツ風の集団もいたし。

もう、ここまで多種多様になってしまうと、とりあえず、コミュニケーションの手段として英語は機能しているけど、あとは、その人がナニジンとか、ナニ系とか、何歳だとか、男だとか女だとか、そうやって分類すること自体、もう意味はなくなっていて、結局、一番大事なのは、その人の興味の対象であり、コミュニケーションの内容も、興味の対象に関するやりとりに集中すればそれで良いのだ、ということに気づかされる。

まあ、そうやってルナを客観的に見てみれば、アジアとアフリカとネイティブ・アメリカンの遺伝子がミックスされた結果、ちょっとハワイアンみたいな風貌でこの世に存在しているわけで、そのルナが、あれこれ実験をしたりお話を聞いたりしながら、疑問に思ったことは質問をし、それに対してブースの担当者の人も、ルナに対して「何歳?」とか「どこから来たの?」なんてこたあ特に聞かずに、あくまで質問に対する回答にのみ集中してちゃんと受け答えをしてくれて、こりゃ考えてみれば、ものすごい効率的である。

こういう効率的なやりとりが、ひとつひとつ重なって発展して、人類は新しい発明をし、進歩して行くのではないかとさえ思った、まあ、そんな科学オンチの母の一日であった。








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最終更新日  2014.10.15 11:54:14
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