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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2014.01.11
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カテゴリ:医療_歯科治療
アメリカに来て早いもので13年が過ぎ、これまで病院関係ではいろいろな科にお世話になったものの、歯医者の方は半年ごとのクリーニングとちょっとした虫歯の治療ぐらいで済んでいた。それが今回、インプラントを始めとする大掛かりな治療を始めることになり、アメリカの歯医者事情を知ることとなった。

日本でも難しい治療といえばクラウンぐらいで、最近の事情も分からないが、今回の私のこちらでの経験が誰かの役に立つかもしれないし、自分の覚書としての目的も兼ねて、記録に残しておくことにした。

さて、半年ごとのクリーニングについては、しばらくはペルー出身の歯科医にお世話になっていて、丁寧で痛くない治療や虫歯治療へのすばやい対応など、とても気に入っていたのだが、何せオフィスが我が家からは遠く、子供が2人になってからは通うのを諦めてしまい、ここ最近は、電車で家から通いやすいところを。。。という条件で選択した歯科医のところへ通っていた。

昨年9月の定期クリーニングの際に、あちこち問題が出てきているので、全体のレントゲンを取ってのコンサルテーションを薦められた。

その結果、以下の3つの大きな問題を指摘された。
(1)親知らずのうち1本が虫歯になっている。これを治療代を払って治療するなら、いっそのこと4本とも抜いてしまったらどうか。
(2)一度治療をしたはずの歯の虫歯が進んでいるのでクラウン治療が必要
(3)10年以上前、日本でクラウン治療した歯が実は根っこまできちんと治療されておらず、根っこの部分が感染を起こしている。ブリッジを薦める。

(3)のブリッジは、ハロウィーンの際にドラキュラに仮装する際のドラキュラの歯(笑)のように、虫歯を削るなどして欠けた歯とその隣の歯に人口の歯をかぶせて留めるというものである。この歯は左上側のちょうど口角に近いところで、まだ日本にいる時に、当時住んでいた町の歯医者で治療してもらったのだが、事前に十分な説明も無く(まあ、インフォームドコンセントが浸透していなかった当時、しかも大都会でもない町医者ではそれが当たり前だったのかもしれないが)、にっこりと微笑むのではなくガハハと笑う私はそこが銀歯になってしまったことにかなりショックを受けた。でも、それはそういうものだと思って抗議もしなかったし、まあ、もう結婚しちゃったから見栄えもそんなに気にしなくてもいいし(笑)などと自分を慰めてそのままにしていたのである。

そんなわけで、今回、この銀歯とお別れできるのであればこれ幸いと思ったのであるが、出された見積もりの金額を見て愕然とした。

これなら家族4人でJALの直行便で里帰りしても十分お釣りが来るではないか!
その様子に気づいたのか、先生に「この金額は専門家の金額ですから。よく考えて1ヵ月半後にまた来てください」と言われた。

私はこの時初めてこの先生がProsthodontist(補綴専門歯科医)であることを知った。この英語も日本語も今回初めて意味を知ったが、これは『失ってしまった歯や歯の形を人工の歯で修復する』という治療を専門に行なう歯科医のことだそうである。どうりでクリーニングの時は歯医者自身ではなく歯科衛生士がやるわけだ(そうじゃないと、とんでもない金額を請求されることになってしまうんだろう)。

さらに、この先生は、親知らずの抜歯はしないので、別の専門の先生を紹介するからそこでやってもらうようにと言う。このようにアメリカ(少なくともボストン)の歯科業界は、専門性が分かれているということも初めて知った。医科業界の方はそうだと言う事は経験で知っていたけれど、歯医者の世界もそうだったのか。

こうして、その後およそ1ヶ月以上にわたる歯医者のコンサルテーションと見積もりを渡り歩く旅が始まったのである。。。 (つづく)






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最終更新日  2014.10.15 11:02:30
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