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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

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2014.10.15
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カテゴリ:医療_歯科治療
(仮歯について最後に追記あり)

さて、アメリカはクリスマスが終わり、その後は大晦日に花火をぼーんと空に上げ、シャンパン飲んで寝て元旦の一日をダラダラと過ごすと、2日からさっさと通常営業である。

私のインプラント治療も新年明けて早々の10日に設定された。

インプラントの治療は大まかに4つの工程に分かれる。

素人表現で説明すると、
(1)問題になっている歯を抜き、
(2)抜歯した場所にインプラント体(ボルトのようなもの)を埋め込んで骨にくっつくのを待ち(約4ヶ月間)、
(3)アバットメント(人工歯とインプラント体の連結部分)を装着し、
(4)人工歯の型を取って作り、装着する
という手順である。

最近は(1)と(2)の工程を同時にやるのが(少なくともアメリカでは)一般的になっているらしいが、私の場合は、問題になっている歯の周辺が感染を起こしており、それがすっかり収まってからインプラント体を埋め込んだ方が良いという結論になった。特に、私は感染症に弱い糖尿病という持病を持っているため、慎重路線を取ることにした。

さて、抜歯当日、普通に朝食を摂って歯科医のオフィスへ赴く。一般の診察室を大きくしたような手術室には複数の歯科助手達が待機しており、局所麻酔の処置などをてきぱきとしてくれた。そこへ歯科医のB先生が登場し、いよいよ抜歯である。

私は大人の歯を抜くのだから、さぞかし大掛かりな作業になるのではないかとビビッており、前日までにネットで「インプラント 抜歯 痛み」といったキーワードで検索したりと心の準備をしていたのだが(笑)、これが意外にあっさり終わった。

問題の歯をぐるぐると回すような動きを感じたと思うと、糸でそれを固定し、これからガガガガガガと抜くのかと思ったら、それは実は縫合の処置だったらしい(笑)。終わりましたよ、とB先生に言われた時には、「へ?もう終わり?」と聞き返したぐらいであった。

ただ、振り返ってみると、インプラント治療の中で一番辛かったのはこの抜歯の後だったように思う。糸で縫合するということは、やはりそれなりの外科手術であり、その後1週間ほど、何となく抜いた跡の歯茎の辺りがジクジクとしており、食べるものも流動食ばかりで4日目ぐらいにはかなりへこんだ。痛み止めは、処方箋薬局でIDを見せないと処方してもらえないような強い薬を処方されたので、それほどひどくはなかったが。。。抜歯した日は軽いラブコメディの映画などを観て、のんびりと過ごした。

確か1週間後ぐらいに抜糸に行き、それでだいぶ楽になった。そのぐらいには普通のものもだんだん食べられるようになった。

その後、2ヶ月の期間を置いてインプラント体(ボルト)を埋め込んだのが3月。この時は前回の体験もあってそれほど緊張しなかったし、処置後も通常の歯の治療後ぐらいの痛みで翌日にはほぼ通常通りに復帰できた。ただし、この時も強い痛み止めは処方された。B先生はボルトが入った状態を示したレントゲン写真を見せ、「ほら、ボルトはきちんとまっすぐ入っていて、しかも両脇の隙間はきちんと均等になっているだろ」と、自分の仕事に惚れ惚れとした様子で説明してくれた(笑)。

さらにその約3ヵ月後の6月、インプラント体が骨にきちんとくっついているかのレントゲン写真をもう一度撮り、合格をもらって、今度は人工歯の型取りと装着である。

アメリカの医療業界は分業化が進んでいて、歯医者の世界でも「ボクは歯は作ってあげるけど、外科手術の方は別のところへ行ってね」という場合が珍しくない。一つのオフィスにこのように専門医が集結している場合はまだしも、私の場合のように、全く別のオフィスの場合はちょっと面倒である。自分が加入している保険も、A医師の方は利くけど、B医師の方は利かない、なんてこともある。ただ、技術という面から見れば、インプラント治療ばかりを手がけている医師の方が経験を積んでいて安心だと言えるのではないだろうか。

というわけで、G先生のところに戻って人工歯の型取りをしたのが6月末。その後、人工歯が出来上がって装着し、治療が完了したのは実に8月の半ばに入ってであった。途中、一度仕上がってきた人工歯が思ったより色が白かったので、少し色を暗くしてもらうという作業も発生。そのせいで予定よりは少し遅れたのだが、約7ヶ月に及ぶインプラントの治療が無事に終わり、見た目は両隣りの歯と変わりない歯を手に入れた時は、本当に嬉しかった。

保険についても、年間限度額である1500ドルのほとんどが予定どおり外科手術のB先生の治療の方で利いて、かなり助かった。


<以下、インプラント治療において書き忘れていたことを追記:>

4段階の治療のうち、(2)でボルトが骨にくっつくのを待っている間、その箇所は歯が抜けたままの状態になっている。
ボルトは、その後の人口歯と連結させるためのアバットメントを装着するのに、頭がわずかに見えているだけである。
そのため、仮歯を作ってかぶせておく場合もある。
「場合もある」と言ったのは、目立たない場所で本人さえ承知していれば、そのままでも良いからである。
最初に見積りを出した歯科医は「作らなければいけない」と言ったが、セカンドオピニオンのG先生は「どっちでもいい」と言った。私がインプラントをした場所は八重歯のすぐ後ろで、それほど目立たない場所だったからである。
半年以上、そこには何も無い状態だったが、特に大きな不自由は感じなかった。
抜歯と抜糸をしてからしばらくは、そこが真空状態のようになってよく食べ物が吸い込まれたり?していたのだが、それもそのうちなくなった。

仮歯を作ってもらうのにも日数と費用がかかる訳だし、これを作ってもらうかどうかについては、
医師の見解も取り入れながら、自分で考えて決める必要がある。





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最終更新日  2014.10.16 04:13:03



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