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その当時の私の外見はオデブであった。
性格は? そうだなあまり目立つ方ではなかった(ある意味目立ってはいたかもしれないけど)人前に立つのも苦手、男の子とはほとんど用事がない限り話さなかったし、部活は帰宅部、通うところは学校の図書館、委員会は緑化委員会(花を植えたり育てたりする係り)なんてやってた。 陰陽で表したら間違いなく陰の方のタイプ。 そんな私が告白されても信じられない。 まあ当時は完全にコンプレックスの塊みたいな人間だったから余計そう思ったのかもしれないけどね。 その電話があってから2週間後くらいに高校の入学式があった。 私は8組だった。まあどんな世界に飛び込む時もそうだけど不安と希望とみたいなものが入り混じっての入学、新しい環境、新しい友達になかなか慣れない日々が続いていたため告白電話の事は頭の隅においやった状態で過ごしていた。 そんなある日何かで遅くなり一人で帰ろうと教室を出た。1年生の教室は2,3年生の教室とは別の棟にあり渡り廊下を通過しないと玄関にたどりつけない。つまり玄関から一番遠いところに教室がある。そこを髪をおさげにした私は歩いていった。まだ入学したての頃だったから真面目に黒い革の学生鞄なんか持って。下駄箱につき靴を履き替えようとすると後ろから足音が「パタパタパタ」3人の男子が走ってきて私より早く靴を履き替え玄関から飛び出して行った。私はのろっこいいつものペースで玄関を出た。 玄関の横には塔があってその上には鐘がついている。その鐘の塔の横を通り過ぎ校門の方向に歩いて行くと後ろから男の子の話声がする 「おまえあんなのがいいのかよ」 ?何の気なしに振り向いたさっき私より後からたぶん来たのであろう3人の男子が鐘の塔の少し向こうに座っていた。 ??? 何だろう・・・・あっまさかこの前の電話の人? まさかねそんな気持ちで校門を出て家に帰った。 家に帰ってからこの前の電話の事を思い出そうとした。 からかわれているのだろうと思ってはいたけれどさっきの3人組の言葉が気になる。まさかねぇわたしなんかねぇ えっと名前は何て言ったっけ・・・ 土○・・・・ あれ下の名前が思い出せない? 考えても考えても思い出せない。 私は電話をもらった時の言葉は覚えていたのに肝心のその人の名前が思い出せなかったのだ。 それよりも何よりもあの電話をもらった時に「僕を知っていますか?」って問いに「はい」って答えてしまったではないか! その電話をもらった時その時私は混乱して「はい」と答えたもののその土○君を知らなかったのだ。 なんで「はい」なんて答えてしまったのだろう。 土○君?小学校の時の同級生の名前は浮かんでくるけどそれなら聞き覚えもあるし忘れる事はない・・・ やっぱり知らない土○君 はぁぁ困った、どうしたらいいのか解らないもしも、もしもあれが本当に「告白」だったとしたら私は返事をする相手を知らないのだ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 31, 2005 02:59:33 PM
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