|
カテゴリ:カテゴリ未分類
母に「最近いたずら電話が多いのよ」 と言われたのはこの頃。 私も何度か変な電話に出た事がある。 何も言わない電話もしくは出ると切れる、電話の向うで意味不明の叫び声を何人もであげているもの、それといわゆる変態電話みたいなものまで色々 母は「若い子がいるうちはこういう電話多いらしいよ。あんたたちも気をつけなさいよぉ」 と私と2つしたの妹に向かって言った。 友達の家にもよくこんな電話がかかってくるという、そんなモンなんだろうか? それからこんな電話は何年か続いた。 あまりにも頻繁にいたずら電話がかかってきていた頃は一度警察に言ったらどうだ、という話も出たほどだった。 高校入学からだいぶたった まだ電話の相手土○君の事は解らなかった。 学校にもなれ友達も増えたけれど土○君の事を話せるほどの友達はいなかった。私は相談って事が出来ない人だった。 本当に信頼できる人にしか。かといってこういう話を母とかに話せるタイプでもなく一人抱え込んでいた。 土○くんとは同じ学年なんだろうか?それとも上級生なんだろうか? 「同じ学校だったから・・・・」 それは合格発表を見てからの電話だったからどちらともいえる。 もうあの電話からかなりたったもし本当に告白を私にしていてくれていたのなら彼はとても傷ついているだろうそうも思い始めていた。 私はあの電話の時土○くんの事を知っていると答えてしまった。 本当は名前も顔もわからないのに 校内ですれ違ったとしても町ですれ違っても私には土○くんの顔はわからない きっとなんで知っているといったのに返事もくれないのだムシするのだ、と思っているだろう。 ヘトヘトに疲れた体育の後体育館の更衣室を友達と2人出た。 この友達は高校に入ってから出来た友達だ。背も高くて可愛い。話も上手で男子女子わけへだてなく接する人だった。 その子と教室に帰るため体育館前の階段を登り始めた時頭の上から 「こいつこの子が好きなんだって」 「おいやめろよ」 と声がした。 顔をあげると3人の男子が階段を下りてくるところだった。 真ん中の男の子が顔を伏せた。 私と友達は階段を登った。登る途中私は頭の中に浮かぶ名前があった。土○くん? 一瞬振り返ろうと思ったその時階段の上またその上にある教室から声がした。見上げると二つ上の先輩だった。しばらく話をした後会階段の方を見たがもうそこには誰もいなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 3, 2005 03:47:25 PM
コメント(0) | コメントを書く |