テーマ:最近観た映画。(40091)
カテゴリ:映画
昨日見た映画。インド映画の「ファッション」。韓国のQOOKTVサイトでは、「スーパーモデル」となってたけど、元々は「ファッション」という題名らしい。
なんかとっても内容が深くて、はらはらしたり、どきどきしたり、仕事のこととか、一緒に不安になったり、切なくなったり。。いろんな人が絶望していくのをもうどうしよーって感じでみたり。。とても内容が深くて目が離せない映画でした。 かといって、ものすごーくずしーんと重く描かれてるんではなくて、本当にこういうことって、ファッション界でもそうだけど、他の仕事なんかでも十分にありえるし、仕事、友情、恋愛、家族。。本当に日常のことをちゃんと描かれてて、共感もできちゃうという描かれ方で、とってもグーでした。 ファッションのモデルの世界をとても華やかな裏側で、人間として女性として、耐えなければならないこと、失わなければならないこと、そして、またそれを取り戻していく過程がうまく表現されています。 10数年前に何本かインド映画を見て盛り上がってましたが、やっぱりインド映画っていいなあと思います。(この映画にはそういうハチャメチャさのあるギャグとかはないですけどね。^^) 「ファッション」2008年 監督:マドル・パンダカール 出演:プリアンカ・チョプラ、カンカナ・ラナウツ、ムフダ・ゴドゥセ、アルバーズ・カン (韓国サイトを見て名前を売ってるので、発音がちょっと違うかもしれません~) 予告編 【あらすじ】 美人大会で優勝したメグナはスーパーモデルになるのが夢。 しかし、厳格な父は、娘に医学の道に進んでほしくて反対する。 行くならなんの援助もしないから勝手にしろ!と。離縁状態で家を出て、母方の叔母の家に滞在しながら、都会でエージェーンシーの面接に行ったり、色々試みるが、道は遠く感じられる。 自分が用意した写真はあまりにもやぼったくて、ファッション界では相手にされず、どの写真家に撮ってもらえばいいのかをなんとか聞きだし、撮影してもらうことに。 しかし、多大な費用が必要だった。 彼女は最初は躊躇した下着のモデルをし、そこで、仲介に入ってくれたジャネットと知り合う。 彼女はトップまで上がれずB級モデル。一見きつそうに見えるが、慣れないメグナを何かと気遣ってフォローしてくれる。 そのバイトの費用でなんとか有名カメラマンに撮影してもらい、その写真がファッション界の一流エージェンシーパナッシ社の目に止まる。 面接での堂々とした受け答えと野望、自信感が気に入られるが、担当の女性には「その自信感が気に入ったが、それが時としてこれから妨げになるかもしれない、生意気だと思われて煙たがられることもあるだろう」といわれる。 左からパナッシの担当、ファッション界のドン(サリン)と夫人 (この夫人を怒らせるとファッション界ではやっていけない。。) 担当の女性について、パーティに行くが、そこでパナッシ代表サリンに気に入られる。 美しい容姿に加え、実直で礼儀正しく、聡明なところが他のモデルと違い、とても心に留まったようだ。 その様子を見て、担当の女性は勘で、「お前の成功はもう間違いない」という。 当時、スーパーモデルの名声をほしいままにしてたトップはショーナッリだった。 ショーナッリ ファッションウォークもカツカツと切れがあり、強烈なカリスマと強い意志を持った目。 仕事面での評価は絶賛だった。 しかし、彼女は悪い恋人と同棲していて、麻薬から抜けれずにいた。 どんどんアルコール、たばこ、麻薬の自堕落な生活にはまり込み、仕事もスタッフを待たせたり、迷惑を掛けることが多くなる。 トップという驕りの中で、傲慢な態度に嫌気が差すデザイナーやスタッフたち。 そんな中、サリンはマグネにショーの主役の座に抜擢するが、デザイナーの着こなしと違う着こなしがもっと映えるんではないかと準備してると、「無名のモデルごときに何が分る!!お前はただ頭を使わずに着てればいいんだ!!」とあらゆる罵倒をうけ、ショーから降ろされる。 出演すらも適わず、泣きながら降りてきた彼女を見たサリンは・・・・。 ある決断をし。。 トップだったショーナッリの人生を大きく狂わせることになる。 メグナと恋人 一日に200名以上のモデル志望の娘たちが年に押しかけるという。 その中でエージェーンシーの目に止まり、ショーに立って成功できるのはほんの一握り。 彼女は、本当に運良くスターダムに上がっていくが、その代わり、何を失っていくかは誰も教えてはくれない。 この鼻輪すごいよねー。牛みたい。 まさか、自分が自分も知らない自分になっていこうとは、メグナも思いもせず。。 いろんなことを経験し、失い、そして、それを耐えて行く中で、本当に大事だったものを知っていく。 彼女はまだそれでも、そんな傲慢になってしまった彼女を受け入れてくれる友達がいた。 だけど、ショーナッリには友達もなく、悪い彼氏からは愛情ではなく利用されるだけ。暴力を受けながら。。 分かれたあとは、本当に孤独で、仕事も失敗し、麻薬にただおぼれるしかなく。。 マグネとショーナッリの対比がなんとも印象的。 常にショーナッリを意識してしまうメグナ。そして、自分の未来を見るようでおびえる。 ショーナッリ メグナのスターダムに上がっていく過程がなんとも華麗なシーンが多くてそれも目を楽しませてくれるけれど、そこが豪華な分、これからどんなことが待っているのか、とても緊張させられます。 そして、メグナはショーナッリに最後どう対していくのか。 失ったものをどうしていくのか。。 親との関係、友人。。 とても感動的な内容でした。 ああ、全部書いてしまいたいけど。。。。 メグナの彼氏 顔、濃いよね~~。 fasion1ジャネットとデザイナー (このジャネットの存在は本当にかっこいい。一流の道はいけなかったけど、ファッション界のことをよく分かってて、いつも正しい助言をしてくれる。メグナには無くてはならない人) メグナが廃人になってしまったとき受け止めてくれたのは両親だった 傲慢になって、失ったものの大きさに気づき、すべてを悔い改めて謝っていくときに、それを受け止めてくれた人たち。。 なんともそれが感動的だった。 そして、それからが本当に献身的に友情で彼女をバックアップして行き、本当に彼女の最後のシーンは感動的でもう涙が止まらなかった。 ファッション界って、もっとドロドロしたものだと思うけど、韓国ドラマのように落とし入れたり、ものすごいいじめ役がいるわけではなく、ただ一人一人に仕事やいろんなことのストレスや困難さがあり、ぶつかりあったりしていく過程が、また現実的。 そして、誰よりもその困難さを分る同僚たち。 競争相手ではあるけれど、分るがゆえにほっとけない。 そういう人間関係が描かれているところにも、なんだかジーンと来たり。 こういうタイプの映画が好きな人にはお奨めです。 とても色々考えさせられる映画でした。 自分の生活って、平凡だけど、本当に幸せなんだななんて。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|
|