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テーマ:ヨーロッパ旅行(4254)
カテゴリ:イタリア
私はVenezia、Venice、Venezig...色んな呼び方でこの都市を呼ぶ。
それはたいてい、「今まで訪れたところで、どこが好きですか?」という質問に答えるとき。 前回ヴェネツィアに行ったのは1998年の9月。 ハンガリーのバラトンフュレッド湖沿岸にあるSiofok(シオーフォク)から夜行列車に乗り、クロアチアとスロベニアを経由してヴェネツィア入りした。 運賃は片道で7000フォリントほどだった。ハンガリー人の友人が窓口で予約してくれたので、コミコミでこのお値段だった。当時のレートで幾らだろう?あまり覚えていないのだけど、0.5~0.6掛け(円)だったような。 ヴェネツィアはホテルが高いのでユースホステルに泊まった。宿泊料は1993年に訪れたときよりも値上がりしていたが、それでも一泊1700円ほどだった。ドミトリーで2段ベッド利用。朝食はついているし、シャワーもある。イタリアのユースホステルは、ドイツのそれと比較すると格段に質が落ちるが、それでもヴェネツィアにこの値段で滞在できるので、貧乏旅行者の私にはとても有難い存在だ。ホテルには寝に帰るだけなので十分。 サンタ・ルチア駅からヴァポレット(水上バス)でユースホステルまで向かう。ヴェネツィアのユースホステルは、ちょうどサンマルコ広場の対岸あたりに位置する。サンタ・ルチア駅そばのヴァポレット乗り場から8つめ位の駅が、確かそのユースホステルの最寄の駅にあたる。 私はイタリア語はちょこっとしかわからないので、72時間券のようなチケットを購入してヴァポレットを乗り回していた。交通機関に乗るのが好きだし、乗り間違えても平気なので、このほうが気が楽なのだ。 しかしマナーのなってない観光客が多いようで、地元民の観光客に対する視線は少々冷ややかだ。私がユースホステルそばにある広場で紙パックのジュースを飲みながら一休みしているときに、地元の老婦人が通りがかった。彼女はそのまま通り過ぎたのだが、ジュースを飲み終わった頃、また戻ってきた。様子から察するに、紙パックをゴミ箱に捨てたかどうかを見に来たのだと思う。ヴェネツィアでは一時、観光客が残していく大量のゴミ処理が大問題になっていた。 あと、ヴァポレットでは抜き打ちの「検札」を何回か見かけた。無賃乗船がばれたカップルも見た。罰金の問題だけではないが、ただ乗りはやめておいたほうがいい。 ヴェネツィアには3回ほど訪れたことがある。時間的余裕があれば、いつも行きたい街のひとつだ。見るところが沢山あるし、内陸部と違って海に面した環境は開放感がある。雰囲気自体も開放的だ。終日どんよりと曇った欧州諸国から、抜けるような青空と燦燦と降り注ぐ太陽の光に満ちた地中海沿岸に出ると、イタリア人が陽気なのがわかるような気がするものだ。母音の多い軽快な言語が飛び交っているのも、そういう印象を受ける理由のひとつだと思う。 私は古びた町並みが好きなので、ヴェネツィアに行くときは数日間滞在して、旅人には迷路のような複雑な街をうろついている。 ヴェネツィアというところは、よく言われるように迷路みたいだけれど、流石に数日間うろつくとその範囲においてはおおよそ方向がわかるようになってくる。おおよそ、ね。 写真はサンタ・ルチア駅傍にあった立ち飲みスタイルのコーヒーショップ。店の入口に積み上げられているのはコーヒー豆。イタリアでは座席に座ると席料を取られるので、立ったまま飲むの人が多い。 ところで、行き止まりの路地の壁に公衆トイレの位置表示が「←TOILET→」と書かれていることが多々あって、実はまだトイレにたどり着けたことはない。何しろこの矢印はあちこちへと延々と続いていて、素直にこれに従って歩いてしまうと、それが目的である公衆トイレに向かっているものなのか、あるいは既に別の公衆トイレに向かうためのものなのかすら、段々と怪しくなってくるのだ。なので、迷う前に駅のトイレを拝借するようにしている。 さて、ヴェネツィアといえば2月の謝肉祭(カーニバル)が有名だ。 ここで仮装した人々が顔に着けているマスケラ(仮面)。マスケラには、人が身につけられる大きさから、写真のような小さなものまであって、デザインには製作者の個性がそれぞれに出る。よく見たモチーフは、鳥の羽根、草花、葉。 ヴェネツィアではマスケラのお店をよく見かける。 この写真を撮影したお店は、サンタ・ルチア駅前の通りを左手に歩くとあったと思う。 店内にペインティングするための工房があって、面白かった。 いろいろと見て回って、ブローチ大のもの~10センチぐらいのものまで、数店に分けて計11ほどのマスケラを購入した。 もっと古い町にも行ってみたい。 そういえば、旅先であった日本人女性は、アッシジが綺麗だと言っていた。 サンタ・ルチア駅から夜行に乗り、ウィーン南駅に向かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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