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テーマ:ヨーロッパ旅行(4254)
カテゴリ:ドイツ
2005年にドイツバイエルン州の古都レーゲンスブルク(Regensburg)を訪れました。
レーゲンスブルクは、フランクフルトから電車でオーストリア方向に約2時間ほどのところにあります。 参考:Google Earthのレーゲンスブルクの航空写真。 写真中央あたり、Steinerne Brückeがドナウ川を縦断しているのが見えます。その橋から南に下ったところにある高い建物が聖ペテルスドーム。 レーゲンスブルクにおける「市街地」とは、ドナウ川の手前(南)側になります。ドイツ鉄道のレーゲンスブルク駅はさらに南に位置するので、この写真には写っていません。 レーゲンスブルクは、ドナウ川の岸辺にあるローマ帝国時代に作られた古い都です。よく見ているとその時代の遺跡が街中にあります。また由緒ある街ゆえに、「この建物は12XX年に建てられた」等と書かれたプレートが壁に埋め込まれた建物をよく見かけました。そういう古い建物は古い外観を残しつつ内部は改装されており、住居や店舗として使われています。 そんな建物のひとつがこの写真の建物。壁面の色から、いろいろと増改築を繰り返した痕跡が見て取れます。後ろに写っているのは、街のシンボルである聖ペテルスドームの尖塔です。 上の写真右の建物の下部に黒い部分が見えますが、この部分はローマ時代の遺跡です。 それを説明するプレートが建物前にありました。 (サイズを縮小せずにこちらに掲載したのですが、判読は難しいかな) 説明文の左下の馬蹄形の図が、上の写真の建物にあたります。 石畳が美しいこの街を訪れたのは、1993年以来3度目。 フランクフルト空港駅からドイツ鉄道でこの街に向かったのですが、駅構内が近代的に改装されていて驚かされました。ホームへ降りるエスカレーター・エレベーターが設置されていてバリアフリーが徹底しています。とにかくものすごくきれいになっていました。大昔30ペニッヒ払って駅のトイレを拝借した1993年の旅の頃とは別の場所のように、駅全体がリノベートされていました。フランクフルト空港駅もとてもリノベートされていて驚いたのですが・・・。 外に出ると、レーゲンスブルク駅付近も大開発されていました。 南側には大ショッピングモール、西側にはスポーツクラブができており、駅のメイン出口である北側にバスロータリーが整備されていました。駅自体も3階建てぐらいになっていて、一階東側にはスーパー、西側には飲食店(バーガーキングあり)、2階だったかにインフォメーションとインターネットカフェがあります。 写真は、レーゲンスブルク駅の2階にあたる通路から隣国オーストリアとの国境の街パッサウ(Passau)の方角を撮影したものです。 私が泊まったホテルは、駅から徒歩2分のところにあるSホテルです。上の写真で線路の左側に外壁が黄色い建物が写っていますが、それがSホテルです。 この旅行の日程は17泊19日。エアー・宿泊・移動手段とも自己手配でした。 まず、1993年の旅行時に使った「地球の歩き方(ベルリンと西ドイツ)」を引っ張り出し、めぼしいホテルがないかチェックしたのですが、インターネットで宿泊料を調べると、いずれのホテルも1993年より馬鹿高くなっていて、貧乏旅行者であるワタクシにはとても手が出ない状態でした。 円安ユーロ高もあって、ユーロ圏のホテルは高騰していました。 昔なら、ドイツではユースホステルは1500円以下、安ホテルが3000円程度というのが相場でした。 参考までに、今もある老舗ホテルBischofhofの宿泊料の変化を比較してみました。1993年当時シングル65~95DM(1DM=80円, 5200~7600円)。2007年現在では、シングル75~105ユーロ(1ユーロ=151円, 11325~15855円)となっています。ものすごく値上がりしています。 この旅行には特大のスーツケースで行ったので、立地上、不便な場所にある場合が多いユースホステルの利用は考えていませんでした。長めの旅行だったので、駅から近くて安いホテル探しは、MUSTでした。 それでは・・・とドイツのホテル検索サイトでたどり着いたのがSホテル。シングル素泊まりで50ユーロ。他のホテルよりエコノミーで駅から近いので、ビジネス利用の多いホテルでした。部屋はとても狭く、ドアを開けたらベッドがあるという感じ。スーツケースを開くのに難儀しました。バスタブはなく、シャワーのみ。最初はあまりの狭さに面食らったのですが、部屋は清潔で、寝に帰るには十分なホテルでした。朝食は別料金で9ユーロでした。予約の時点ではチェックイン翌日のみ利用を伝えていましたが、美味しかったので、チェックアウト当日も利用しました。なお、Sホテルでは夕食の提供はしていません。 (ためしに現在の宿泊料をチェックしてみたところ、2005年より4ユーロ。朝食も値上がりしているのは必至。) バックパッカーや貧乏旅行者の味方ユースホステルは、バイエルン州では25歳以下しか利用できません他の州では、年齢制限はなく、家族づれもよく利用しています。ちなみにレーゲンスブルクのユースホステルは、ドナウ川の中洲にあります。 私が泊まったSホテルのシングルの部屋です。 線路に面したところで、南向き。日当たりが良かったです。 Sホテルのスタッフはフレンドリーでした。フロントのお姉さんに「レーゲンスブルクに来るのはこれで3回目だけど、駅周辺の様子が変わっていて驚いた!」と言ったところ、駅周辺の開発が進んだのはここ数年で、自分ですら驚いていると笑っていました。 (街を歩いていて判ったのですが、2008年ごろにレーゲンスブルクで大規模なイベントが予定されおり、そのために街をあげて準備している段階でした。) 私がレーゲンスブルクを訪れたのは池田理代子さんの漫画「オルフェウスの窓」が好きだったからです。宝塚歌劇でも上演されました。 漫画に出てきた(あるいはモデルになった)と思われる場所が街中にあって、ヲタ心をくすぐられます Wikipedia オルフェウスの窓 例えば駅前から北に伸びるマクシミリアン通り沿いにあるこの公園・・・。 1993年に来たときは写真の白い建物にスプレーで"Nazis Raus!"と大きく書かれていて無残な状態だったのですが、綺麗に消されていました。この建物も「オル窓」ファンには萌えポイント。萌えワードは「イザーク」だったり「ベートーヴェン ピアノ協奏曲第五番皇帝」だったりします 言うまでもなく最大の萌えポイント聖ペテルスドーム。聖地 聖ペテルスドーム裏手にある建物。デザインが周辺の建物と違って独特な感じでした。 Steinerne Brückeを渡り、橋のたもとに下りて撮影。夕刻になるに従い、水位が上がって、中州の面積が狭まってきました。 橋の向こう側でライトアップされているのは、聖ペテルスドームです。 ドナウ川対岸から眺めるレーゲンスブルクの夜景は、シルエットが中世のようです。まさにパノラマといったかんじで、美しいです。3月だったので、雪解け水の流れが豊かでした。 Sホテルの朝食です 食堂はホテルの最上階にあり、この食堂から聖ペテルスドームの尖塔を望むことができます。いかにも西洋的ロマンチックな風景が素敵でした 宿泊客はビジネスマンが多いので、静かなひと時をすごせます。テーブルにお花があったりして可愛いです。決して高級なホテルではありませんが、こぎれいで、スタッフはフレンドリー。居心地がよいのです。ホテルの部屋の手狭さが嘘のような快適な空間でした。 温かい料理は出ませんでしたが、焼きたてのパン、チーズ、ハム、ミューズリ(シリアル)、ヨーグルト等が多種置いてありました。蜂蜜は3種類ほどありましたが、日本でも見かける小さな瓶の商品での提供。キュートですね。りんごやオレンジといったフルーツが置いてあるのはドイツでは基本ですが、ヨーグルトも数種類ありました。Sホテルの朝食は、フレッシュで美味しかったです・・・。 え~、、、、 このプレートは最初のとりわけ分で、この後お替りが続いたのはいつもと同じです このホテルには2泊して、レーゲンスブルク駅からプラハへと旅立ちました。 レーゲンスブルクでは特にこれといった買い物はしませんでした。 この街は、歴史を感じさせる町並みとドナウ川の流れに価値があるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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