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テーマ:フォモサ台湾(472)
カテゴリ:台湾
さて、先日の「十分」からの続きです。
十分の後に訪れたのは実は「九イ分」なのですが、今日は九イ分の後に訪れた金瓜石について書いてみたいと思います。 金瓜石をご存知でしょうか 九イ分から近く、車(タクシー)で行くことができますが、九イ分行の基隆通運のバスの終点なので、バスでもOKです。 場所は、九イ分からはひと山越えたところにあります。 金瓜石では、昔は金が採れました。でも、金が採れなくなるにつれ、金の採掘で繁栄していた周辺の金鉱の街(九イ分を含む)は徐々に寂れていきました。 近年、九イ分が観光地としての地位を確立したためかどうかは定かではありませんが、金瓜石周辺も「黄金博物館エリア」として整備され、新たな観光地としてスポットを浴び始めました。 金瓜石の実際のロケーションについてはGoogleの航空写真をご覧ください。 参考:Google Earth 金瓜石黄金博物館エリア 九イ分からRさんの車で黄金博物館エリアに向かったので、私たちは駐車場から黄金博物館へは徒歩で向かいました。 Googleの写真上にこのエリアを○で囲んでみたのですが、ちょうど線が途切れているあたりが写真の碑文のある駐車場になります。 ぞろぞろぞろ 先頭を歩いている男性が、Rさんです。 因みに九イ分で二人増え、メンバーは6名になっていました。 白状すると、普通自動車に大人が6名乗車という日本なら道路交通法違反的手段にて、移動していました。なぜ増えたかといいますと、前日、台北のお茶屋で会った女の子二人組が私と別れた後別のお茶屋に行ったのですが、そこで会った日本人二人組と九イ分で再会し、急遽一緒に行くことになったからです。タクシー代がもったいないから、とRさんが乗せてくれたみたいです。 日本なら道路交通法違反ですが、台湾はどうなんでしょう 入場料を払って「金瓜石黄金博物館エリア」に入ると、標識がありました。 太子賓館です。ちなみに、「太子」とは皇太子時代の昭和天皇のことです。 つまり、この太子賓館は、日本統治時代の建物なのです。 皇太子時代の昭和天皇が、ここ金瓜石を訪れる計画があり、この建物はその滞在のために用意されたそうです 結局、その訪問計画は実現されませんでした。 保存されていた建物の規模は大きくありませんでしたが、日本庭園が造られており、池には鯉もいました。 庭に面したこの部屋は皇太子の寝室として造られたものだそうです。なぜか建物の木造部分がパープルに塗装されていました。率直なところ、ヘンな色だと思いました。 写真には写っていませんが、建物の影に黄金博物館の職員が隠れていて、見学者が悪さをしないか見張っています。 黄金博物館エリアの敷地には、何軒か日本統治時代の日本式家屋が展示というか「保存」されていました。写真の建物はカフェとして利用されていたと記憶しています。 黄金博物館エリアには郵便局もあります。そこでは特別な切手が販売されているそうで、同行した台湾人の子が買いに行っていました。 坑道内から採掘した金を含む石を運び出すためのものでしょうか? どういう用途のために設けられたものか定かではありません。黄金博物館の傍に、2機ほどありました。 5番坑道への入口です。 ヘルメットをかぶったRさんです(いろいろとお世話になりました) 九イ分~金瓜石のエリアには、こういう坑道の跡地が点在しています。 ここでは、実際に黄金を採掘するために使われた坑道に入ることができます。入坑にはヘルメット着用が義務付けられています。黄金博物館に入場すると貸出してくれます。 博物館の入場は、博物館エリアへの入場料とは別に料金が発生します。 坑道内部はこんな様子です。手摺つきの通路が設けられていますが、若干揺れます。天井からは水滴(結露)が落ちてきたりします内部は涼しいです。 坑道内部の壁面です。ちょっとキラッとしています。金が含まれているようです。写真の写りがいまいちでスミマセン 内部には何箇所かこういう展示があります。 因みに「作業者の会話」というか「作業中の音声」も流れています。 別の場所には「両耳をふさいでぎゅっと目をつぶる労働者」の人形があって、それが下の方からライトアップされていたのでブキミでした 勿論音声付。 さて、黄金博物館の建物外にある別の標識です。 茶壷山とありますね。 これが茶壷山です。 頂上が、工夫茶の茶壷のような形をしているので、そういう名前なのだそうです。 黄金博物館の金製品の展示室で撮影した写真です。 ワタクシ、知らずに撮影してしまったのですが、実はここはカメラ撮影が禁止されています。 この写真ともう一枚の写真を撮影したところで係員から注意をうけ、撮影を中止しました。 今後訪れる予定のある方はご注意ください。 金塊です。 実際に触れることができます。 ちなみに写っている手は、同行者のものです うむ~な一枚です。 お幾らほどするんでしょう 金瓜石は、周囲を山々に囲まれた、大変静かで素敵な場所でした 目にしみる濃い緑と綺麗な空気とそこで流れるゆったりとした時間が印象深い場所でした。 九イ分と金瓜石と、どちらが好きかといわれれば、私は後者を選びます (黄金博物館エリアの展示そのものは大したことありませんが、自然がほんとうに素敵なのです) また行きたいです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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