帰宅後なにげなくNHK教育テレビをつけたところ、たまたまドイツ語の講座を放送していた。
ラジオドイツ語講座は購読しているが、テレビ講座のほうはあまり見ていない。たまたま時間があればチラ見する程度。今年の上半期に関して言えば、司会進行役のお笑い芸人が好きじゃない。
テレビ講座といえば、たしか4月の中旬の放送で、私が大好きなウィーン発のミュージカル「エリザベート」を教材に採り上げていた(放送は見なかったのだけれど)。
今日は新国立歌劇場で上演されるR・シュトラウスの「ばらの騎士(Der Rosenkavalier)」の出演者へのインタビューや第三幕の三重唱のシーンが放送されていた。
元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーがそれぞれの思いを歌うこの三重唱はとても好きなシーンで、i-podにも入れてあるくらい。
この三役を歌う歌手は、それぞれ欧州人ではあるがドイツ人ではない。そのため留学したりして相当ドイツ語を勉強されたらしい。オペラやドイツリートを歌うとなると「なんちゃってドイツ語」ではなくて「正しい響きのドイツ語」での歌唱が要求されるからだ。これがなかなか難しいらしい。かつて鮫島有美子さんもインタビューで苦労話を話されていた記憶がある。
ドイツ語は汚い言語だという言う人もいるけど、私はとてもきれいな響きを持つ言語だと思う。
ながら聞きの三重唱に刺激され、カラヤン指揮、ウィーン国立歌劇場公演の同三重唱をi-podに取り込んだところ
Spür' nur dich, spür' nur dich allein und dass wir beieinander sein!
Geht alls sonst wie ein Traum dahin vor meinem Sinn!
あなただけを感じている、そして私たちが共にあることを!
私の心から他の全てのことは夢のように消えていく...