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テーマ:ヨーロッパ旅行(4254)
カテゴリ:フランス
パリ滞在最終日。
午前八時半起床。急いで朝食を摂り、その足でパリ東駅へ向かう。 メトロ#4でRERのC線のノートルダム駅へ。ここのメトロの駅の窓口でC線のヴェルサイユまでの切符を買おうとしたら、C線の窓口で買うように言われた。パリ・ヴィジットなどは共通券だけれれど、個々の路線の切符の販売となると話は別らしい。C線のノートルダム駅窓口で往復分のチケットを購入。片道2.9ユーロで計5.8ユーロ。この切符は、改札を通してから、目的地の改札を出るまで絶対になくしてはならない。なぜなら、まだ全駅で導入されているわけではないが、日本と同様に出口で切符を改札に通すシステムを取り入れている駅があるからだ。Versailles R.G.駅もそうだった。駅で、切符をなくしたと訴える乗客がいたが、多分彼らは改札を出ることができず、不正乗車扱いで罰金を課せらたものと思う。 Versailles R.G.駅まで25分ほどだった。そこから徒歩でヴェルサイユ宮殿へ向かう。駅を出たところにヴェルサイユ宮殿の方向を叫ぶ係りの人が立っていたので、迷わずに宮殿までたどり着くことができた。昨日の雪で、宮殿の敷地内は真っ白。今日の天候は曇りで、ごくわずかの時間晴天が見られたが、時折雪が待っていた。 ミュージアムパスがあるので、並ばずに宮殿入口に向かった。今日は平日の早い時間ということもあって、並んでもたいした行列ではなかった。 さて、ヴェルサイユ宮殿。ここには春とか夏とか季節がいい時期に来たほうがいいと思った。何故なら、真っ白なところに薄い黄色の建物が建っているだけで、思ったほど外観が綺麗ではなかったからだ。それはそれで冬のヴェルサイユ宮殿なわけだが、観光客としては目に映る彩が華やかなほうが嬉しいものだ。宮殿を見た後、庭のほうに出て、この気持ちを更に強めた。何故なら眼下には一面の真っ白な平原が広がるばかりだったから。 宮殿内部は、思ったほど綺麗ではなかった。率直なところ、オペラ・ガルニエのほうが、華やぎがあって、萌えた。残念なことに、ヴェルサイユ宮殿は私的萌え度はいまいち高くなかった。沢山写真を撮影してきたけれども、有名な鏡の間も、まあ、こんなものかなぁという感じ?でも、ここで実在にマリー・アントワネットが生活していたかと思うと、感慨深いものはあった。 最後の日々は、コンシェルジュリー牢獄で写真のような境遇に・・・。 ヴェルサイユ宮殿を見学している間、不思議と「ベルばら」のことは頭の中から消えていた。あんまりオスカルがどうこうとか、ファンモードにならなかった。不思議なものだ。鏡の間のすぐ傍に王妃の寝室があったのには驚いた。昨日の雪が残っていたので、アポロンの噴水まで歩いただけで、愛の神殿や大トリアノンには行かなかった。公開されているのがプチ・トリアノンなら頑張って足を運んだかもしれない。プチ・トリアノン付近を見たいなら、季節を選んだほうがいいと思う。私の場合、昨日雪が降ったので、運が悪かったのかもしれないが。 ヴェルサイユ宮殿には午後2時過ぎまでいて、RERでアンヴァリッドに向かった。パリ滞在初日に訪れて建物外観だけ見て、昨日は休館日で入館できずだったので、これが三度目の正直だ。今日は入館できた。アンヴァリッド自体は見るのにそんなに時間がかからない施設だった。ナポレオン直筆の手紙などが展示されていて、それらに英語訳がついていたのが嬉しかった。世界大戦を挟んで、こういうものがきちんと残されているのが凄い。 ※アンヴァリッドの閉館時間は16時45分になっていたので、訪れる人は要注意だ(「歩き方」には17時とある)。 たいていの美術館が閉まる時間までまだ時間があったので、アンヴァリッドの敷地内にある軍事博物館に行った。ここは、中世と近世の二つの博物館がある。ミュージアムパスで入場したので、個々の入場料は不明。入口は別。近世のほうは、19世紀以降のフランス軍の軍服、武器、兵器、戦争に関する映像、パネルなどが展示されており、中世の博物館には、鎧・刀・槍・弓・鎖帷子・大砲などが大量に展示されていた。いずれも熱心に見ている来場者多し。 ルーヴル美術館ですらそうなのだが、展示物にフランス語の説明文しかついていないことが大半で、フランス語が分からないとフランスでは美術館や博物館を本当に鑑賞することはできないと感じた。 次にノートルダム大聖堂に向かった。残念ながら塔はまた閉館だった。それで、大聖堂内にある、ノートルダム大聖堂の宝物を展示しているエリアに入ってみた(3ユーロ)。展示数が多くないので、殆ど全点を写真に収めた。インフォメーション同様、係員の愛想悪し。 それからセーヌ河畔に出て、パリ市庁舎を眺めつつ、コンシェルジュリー牢獄前のバス停へと向かった。コンシェルジュリー牢獄前には、期せずしてこの滞在中、何度か足を運ぶことになった。アントワネットが最後の日々を過ごした場所なので、バス停に立っている間も、ベルばらファンモードのスイッチがオンになって、萌えていた。パリ北駅行きのバスに乗ってみた(ホテルは東でも北でもどちらの駅でも近いので、便利だ)。 またいつものパン屋でケーキを二つ買った(5.4ユーロ)。今日は手提げ型の箱に入れてくれた。 ホテルに荷物を置いてから、#31の凱旋門行きのバスに乗ってみた。このバスは、パリの市内を北上し、ぐるっと回るようにして凱旋門に南下するルート。初めて乗車するバスの車窓から、待ちの景色を眺めた。まだ時間が7時半ごろだったので、営業している店が多かった。 凱旋門付近からシャンゼリゼ通りをショーで有名なLIDOの前まで歩いた。 日本を発つ前は一度ここのショーを見てみたいと思っていたのだが、こちらに来てからはそれほど見たいと思わなくなっていたので、見なかった。 George駅からメトロ#1でPalais Royal Musee de Louvre駅に出て、#4に乗り換えてパリ東駅へ。これが最後の東駅利用になるので、メトロ駅構内の写真を撮影。使い慣れてみれば、パリの交通網は便利だった。滞在二日目ぐらいからかなり慣れて、自分なりに使いこなせていたと思う。少しだがフランス語をかじっていたおかげで、駅名のアナウンスや読み方に対する順応力があったのだと思う。チェコの公共機関より早くに慣れたので。 東駅から北駅前まで歩いて、昨日ホテルのフロントのおじさんから勧められたバスク料理のお店に入った。鳥のバスク風とオムレツを頼もうとしたところ、お店のおじさんが、鳥のバスク風の量が多いから、それだけで十分だよとアドヴァイスしてくれた。結局赤ワインと鳥のバスク風を注文。飲物が安い。合計14.5ユーロ。料理は南仏料理で、美味しかった。昨日入った店なんかより断然お勧めだ。ほかのお客さんが食べていた料理も美味しそうだった。駅のまん前ではないため観光客が入っておらず混んでいないが、美味しい。 "O BERET BASQUE"(バスク地方料理) 4 Bld.de DENAIN, PARIS パリ北駅から徒歩2分圏内。 **** 長いようで短かった久々の欧州旅行が終わった。 旅の始まりのプラハにいるときは先が長いと感じていたが、特にパリに来てからは、毎日「観光客」をしていたので、あっという間に時間が過ぎてしまった。忙しい観光客だった。パリでの観光を一通りし終えたので、次回パリに来るときには、きっとのんびりと滞在できるはずだ。フランス語が多少分かるようになっていれば、地方にも出かけてみたい。 パリはすべてが直線的だ。これが、どうも私がパリをあまり綺麗と感じない理由の一つらしい。道が放射線上に伸びているだけでなく、建物も四角い形で、私に言わせれば、街中がカクカクしているように見えるのだ。私は、ちょっとした緩やかなカーヴの先にある迷路のような小道を歩いたりするのが好きなので、そんな私にはパリは道や建物が直線的に整然としすぎていている。先ほどバスから街を眺めていて、そう感じた。キラキラと観光スポットを点滅させたりするセンスも、合わないみたいだ(失笑 プラハは相変わらず美しい町並みで、街歩きそのものが楽しかった。何度でも訪れたい街だ。次に訪れるころには、ユーロ導入で物価が高騰していることだろう。それが懸念材料ではある。プラハ滞在中は、現地の言葉が分からないために、チェコ人とのコミュニケーションがとれなかったのが残念だった。街歩きは楽しかったのだが、切符を買ったりするシチュエーション以外では無言の日々が続いたので☆ ドイツはやっぱり大好きな国だ。言葉の問題が今回訪れた国の中では最も少ないので、滞在しやすかったのだと思う。いつの日か、学生時代のように、小さな街をも回って旅したい。ニュルンベルク滞在中は楽しい出会いがあり、いい思い出ができて嬉しかった。ニュルンベルクから訪れた街も、それぞれに美しく、記憶に残るものとなった。 モスクワから東京へのトランジットが問題なく済むことを祈りつつ。 2009年1月6日 パリ ホテルにて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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