ベリルの日記

三姉妹猫シリーズ第48弾。（バックナンバーは猫はすべてを語るにあります）
三姉妹猫とはＫさん宅に住んでいるアリス、ジェニー、フジコという猫たちのことです。

５月２日、三姉妹猫はそろって元気に10歳の誕生日を迎えた。

４月下旬、Ｋさん（女史は差別用語らしいので）の庭に、アラン君似のオス猫がやって来るようになった。首輪をしているが、捨てられたのか、Ｋさんになついて庭から離れない。

その様子を見ていた三姉妹猫の反応はそれぞれだ。
武闘派アリスは「来ないで！」と、びしばし猫パンチを飛ばし、
知性派フジコは「寄らないで」とさっさと逃げ出し、
美形派ジェニーは「あらあ、アランおじさんに似てるわね」と、ときどき仲良く近くで昼寝をしている。

アラン君は三姉妹猫の母親の兄弟で、Ｋさんが溺愛していた。地域の大ボスだったので、アラン君の血筋の猫はたくさんいる。

けがをしてやってきたブラン君、兄弟のようによく似たコロコロとマメマメもアラン君の子孫だとＫさんは考えている。この猫たちのこともおいおい書いていこう。

こうして首輪のオス猫は「アランもどき」という名前をもらって、Ｋさんの庭で生活することになった。