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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:飼い主の日常
NEW COMERS CLUB で知り合った人から紹介されて ボランティアのお仕事を始めることにしました。 AUDIO STUDIO FOR THE READING IMPAIRED という非営利団体で。 THE READING IMPAIRED というのは、読むことに障害を持つ人 という意味ですが 目が不自由な人だけではなく、身体に障害があって本を持つ (支える) ことができない人や 失読症 (文字は見えるけれどそれを脳がきちんと理解できない) の人も含みます。 そういった方々のために、本や雑誌などを音読してテープに録音する、という 活動をしている団体です。 大きな教会の裏手に位置しています。 読む役 (ナレーター) と、それを聞いて読み間違いがないかチェックしつつ 録音を担当する役 (モニター) とがあります。 奥の、防音の小部屋にいるのがナレーターの女性。 手前の録音機の前に座っているのが、モニターの女性。 新聞記事を1つ読む、という軽い ”オーディション” をうけた結果 私もナレーターをやって大丈夫、とは言われたのですが やはり第2ヶ国語として話している英語ゆえ、不安があるので まずはモニターから始めることにしました。 慣れてきたら読むほうにも挑戦したいと思っています。 読む内容は、新聞から本、雑誌、説明書などなど多岐にわたります。 このサービスを必要としている方々 (クライアント) の多くはケンタッキー州在住ですが、 依頼は全米各地からきているようです。 ↑ クライアントの数を、色分けしたピンで地図に示してあります。 地元の図書館に、新聞や本の録音テープを定期的に送ってもいますが 基本的にはカスタムメイドのサービスなので、依頼の内容はさまざま。 例えば失読症の大学生から 「教科書を読んで録音して送ってほしい」 という依頼をうけて 4年間、彼の卒業までいろんな科目の教科書を読んだりもしたそうです。 (ちなみに、500ページまで10ドル・・約1200円 でやっています。) 私がモニターとしてのトレーニングを受けたこの日は 盲目の 「音楽大好き青年」 からの依頼で、 「ギターの歴史」 という本を 読んで録音しました。 昨年1年間の記録によると、トータルで838のマスターテープに録音し (1つのテープに45分~1時間半の録音ができる) そのマスターテープからダビングして、クライアントに実際に郵送したカセットテープの 総数は 4707。 ( 新聞記事などは多くの人が求めているので、1つのマスターテープから 70~80個ものカセットをダビングして作成します。) 今はカセットテープですが、もうちょっとしたら全てデジタル化されて CDに録音することになるようです。 約100人のボランティアの方々が、週に1~2回、1日2時間を このサービスのために捧げています。 私にとっては、いい勉強にもなると思うこのお仕事。 様々な内容のものをたくさん読む (聞く) 機会に恵まれるわけだから。 勉強させてもらいつつ、かつ、「こんな自分でも 誰かのために何かができるんだ」 っていう嬉しい感覚を実感させてもらいつつ、ルイビルにいる間は このボランティアのお仕事を続けていこうと思っています。 はい。 都合により、来週1週間ブログをお休みします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 30, 2007 10:37:20 PM
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