2004年、フランス・ベルギー合作映画。
森の奥深くにひっそりとたたずむ古い屋敷。
そこは寄宿学校。
新入生の少女は、棺に入れられてその学校に運び込まれ
棺の蓋が開くと、新入生は教師と生徒の少女たちから迎え入れられる。
白い制服を着た少女たちは
学年ごとに異なる色のリボンを髪につけている。
足の悪い美しい女教師から生物学を
そしてもう一人の美しい女教師からはダンスを学ぶ。
男性はひとりもいない。
少女たちは外の世界へ出ることを許されない。
学校は高い塀に囲まれている。
ただ、年に一度だけ、赤い色の「劇場」でダンスの発表会が行われ
そこにだけ外界からのお客がやってくる。
それから、青いリボンの少女たちのうち、一人だけが
選ばれて、特別に外の世界へ行けるらしい、という話もあって
その一人になりたい、と外の世界に憧れを抱き続ける少女もいた・・・。
最初っから？？？頭をひねりっぱなしで
最後まで謎に満ちているんですが
その不思議な雰囲気を味わうというのも一つの手かもしれません。
途中で脱走しようとして命を落とす少女もいれば
足の悪い先生のほうは、実は脱走しようとして足を折られて
永遠にここにとどまる運命になった「犠牲者」だという噂もあったり。
最後、選ばれた4人の少女たちは学校を出て「外の世界」へ
連れ出されるのですが
その世界もなんだか不思議で、（都会のバレエ学校のようですが）
彼女たちに自由が待っているとも思えないし。
すごーく不思議な不思議なお話でした。
踊りは…微妙でしたが
。
レオタードを着てるけどバレエシューズを履いてるわけでもなく
振り付けも微妙でリズム体操みたいな感じ？
でも少女たちが可愛かったから、ま、いっか。
この映画はドイツ人の作家ヴェデキントが1903年に書いた「ミネ ハハ（笑う水）」が原作。
同じタイトルの映画がもう一本作られているそうですが、レビューによると原作の雰囲気により近いのはこの「エコール」のほうだということです。
寄宿学校という閉塞された場所に暮らす少女たちって、イマジネーションを呼び起こす題材なのかもしれませんね。
ゾエ・オークレール／エコール
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