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『宮澤賢治 愛の宇宙』 牧野立雄 (小学館ライブラリー)1991年
『さよならは 仮のことば』 谷川俊太郎 (新潮文庫)2021年 二冊の本を読みました。 谷川俊太郎さんは、今回も私の前回の本に続き、『宇宙の愛の讃歌』の帯とまえがき(今回)を書いてくださっています。 宮澤賢治と谷川俊太郎さんは、つながりのあるのは知っていましたが、この本を読んで一層感慨深いものを感じました。 私の今回出版した本『宇宙の愛の讃歌』をネットで検索していましたら『宮沢賢治 愛の宇宙」という本に出合いました。 ・・・・・・・・・・・・・宮澤賢治の、人生と創作の謎をたどった本です。 著者の牧野立雄さんは、宮沢賢治に、ある意味とりつかれて研究者になられた方なので、足を使った緻密な調査から宮沢賢治の実像に迫っていきます。 これを読むと、河合隼雄や山折哲雄などとの対談もあり、宮沢賢治の「童話」や「詩」の理解が一層深まること間違いなしです。 宇宙的な、宗教的な不思議な世界のルーツを探索した本で、とてもありがたく読ませていただきました。 宮澤賢治は1896年から1933年までの37歳の人生でした。 あまり世に知られていないまま亡くなられました。 宮澤賢治を発掘したと言ってよいのが、谷川俊太郎さんのお父さんの哲学者「谷川徹三」さんです。 『雨ニモマケズ』を1945年に出版したのです。 昭和20年(1945年)6月20日発行ですから、戦争中に出版したことになります。すごいことです。 これは、当時発売された本の製本前の状態のものです。 私は、ひょんなことからこの本を頂きました。 私が持っていても「宝の持ち腐れ」と思い、谷川俊太郎さんにお送りしたといういきさつがあります。 谷川徹三さんが宮沢賢治を世に出したことは今でもあまり知られていないことだと思います。 哲学者の谷川徹三さんの一人息子さんの俊太郎さんが詩人になったのも、何かの縁があったのだということが判りました。 そして、谷川俊太郎さんの7月に出版された新刊『さよならは 仮のことば』(新潮文庫)は、俊太郎さんの二十一歳の時に出版された『二十億光年の孤独』から八十一歳の時の出版『ベージュ』(米寿)までの詩集から選ばれた詩の本です。 絵描きが晩年に『全画集』を出版する感じでしょうか? 青年時代の感性豊かな繊細な宇宙の詩、言葉遊び歌のような子供の心の詩、愛の詩、生活をうたった詩、死を見つめた詩、芸術家を詠んだ詩、実に様々な詩が掲載されていて、本当に人生・米寿の奥の深さを感じ入る詩集でした。 ご本人が厳選した詩ですので、「谷川俊太郎の世界」を知りたい方には必読の書となっています。 そして、この本の中には、谷川俊太郎さんの「すでに書いてあった詩」と堀本恵美子の「すでに描いてあった画」で出版した詩画集『青は遠い色』(玲風書房)に掲載されている谷川俊太郎さんの詩も何篇か入っていたので一層感動しながら読みました。 『さよならは仮のこと』」の最後の年譜を読むと、 昭和25年(19歳)父の本箱にあった『宮澤賢治童話集』などを熱心に読む。・・・・ とありました。 やはり繋がっていたのだと、電流が走りました。 『青は遠い色』谷川俊太郎・詩 堀本惠美子・画 (玲風書房)1996年 「二十億光年の孤独」より 抜粋詩 (上記の作品は、「読売新聞」全国版の日曜版「絵は風景」に大きく掲載された私の代表作でもありました。) 「六十二のソネット」より 抜粋詩 (この作品は、なんと私の名刺に印刷されている作品です。) 谷川俊太郎さんの詩と堀本惠美子の絵 が都立豊多摩高等学校に永久展示されています。 谷川さんと私は偶然にも豊多摩高校の出身でした。 私も、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をタイトルに作品を以前に制作したことがあります。 『CURRENT CW-1588 銀河鉄道の夜』 4号 2016年 (個人蔵) 秋の夜長、詩人・宮沢賢治や谷川俊太郎の世界に浸ってみてはいかがでしょうか? また違った世界が見えてくるかもしれません。 月刊ギャラリーの9月号に |