こんにちは、古木恵美子です。私、北海道に飛ばされちゃいます、・・・
こんにちは、古木恵美子です。 ご訪問ありがとうございます。 前回までは小説「毘怒羅の矢」(ヒドラのヤ)の作者であります、兼子光雄さんにインタビューをいたしまして,いろいろと伺いましたが、今回はまた私が、小説の紹介をして行きたいと思います。 私の役ですが警察庁科学警察研究所の法科学第二部,物理研究室に所属しています。 役職はありません、一所員の分析官なのです。 真っ赤なドロドロした未確認生命体が発生いたしました、6月18日の夕方に、法科学第三部化学第四研究室の主任の吉岡君が亜兼さんを所に突然、連れてきたのです。 姿が二人ともびしょぬれで、聞きますと、未確認生命体から逃げる際、どこかのプールにビルの屋上から飛び込んだとか、何があったのかしらと思いました。 叔父の古木副所長補佐は彼ら二人にすぐさまじかに見た未確認生命体の実体を聞くため生物研究室のミーチングコーナーで熱心に話を聞き始めました。 しかし、何故その場所に発生したのかとなると原因が見つからないようでして、亜兼さんが、前日その真上の浜崎橋ジャンクションで起きたトラックの爆発事故との関連が気になりだしました。そして、そのトラックの積荷について調べることになります。 科警研で調べた結果、その積荷はある宗教団体によって北海道の山奥で遺跡の発掘調査で掘り出された何かを苫小牧港から東京の有明ターミナルを経由して輸送トラックが浜崎橋JKへと運び、爆発事故を起こした事を突き止めるのです。 そして、亜兼さんは宗教団体が何を掘り出したのか調べるため北海道に向かいます。その場所は支笏湖の何面にそびえ立つ1000メートル級の樽前山と風不死岳の中間に位置します、丘なのですね、その宗教団体は札幌警察署に,そこでの遺跡の発掘調査の届出が出されていました。 そこで、古木補佐がなぜか私に、「恵美子、北海道に行ってくれ」と言い出すのです、どうして私なの?とんだとばっちりでした。 とにかくこのことで私がこのお話に登場することになるのです。 そして、私が派手にスカイダイビングでここに降り立ちますと。 しかしこの場所に赴いたときにはすでに遺跡とは名ばかりで、重機でめちゃくちゃに掘り返されていて、特に中央が大きくえぐられ、目的の物を掘り出したのだろうと想像がつきました。 いったい、その宗教団体はここで何を掘り出したのかしら?おそらくそれを東京に運び込んだのでしょう。 亜兼さんが重機のポケットから見つけた三枚の写真がありますが、一枚はこのあたりの航空写真であり、一枚は赤い小さな箱、もう一枚は露出不足の暗い映像の写真でありました。 いったい何を意味しているのかしら。これまた、ここでも謎だけが残ることになります。 けれど、亜兼さんがその航空写真の中に、もう一つの遺跡らしきものを見つけるのです。 はたしてそれはいったい何なんでしょうかしら、また謎だらけになっちゃいましたね。 残念ながら今日もお話はここまでです、(A4)1ページを超えてしまいました。 続きは次回にいたします。またおこしくださいね。 ありがとうございます。 毘怒羅の矢(上巻)兼子光雄| 日本文学館|2007年 11月発売単行本| ISBN/JAN:9784776515340 本体価格:1,200円 (税込:1,260円) Amazon 楽天ブックス 7&Y e-hon 紀伊国屋書店 クロネコブックサ-ビス