土と炎からのメッセージ...
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コーヒー豆と陶器の店「なかお」での展覧会が始まりました。お店に入るとコーヒー豆のいい香りがするとてもお洒落なお店です。仙台長町店 2009年1月 7日~1月13日仙台泉店 2009年1月16日~1月26日山形店 2009年1月29日~2月10日各会場初日は在廊いたします。お近くの方は是非ご高覧下さいませ。薪窯(蛇窯)で焼いた南蛮焼締,独特な土味のする素朴な焼き物です。呉須を使った藍色の食器類。こちらは粉引の白い器たち。
2009/01/07
友人のお百姓さんのところで牛舎の造成をしたら粘土が出てきたと云うのでさっそく掘りに行って来た。わりと鉄分の少ない白っぽい粘土だ。使える条件はロクロがひける可塑性と高温に耐える耐火度、そして土味。良い粘土はそう簡単に見つかるものではない。今までいろいろ試したがまだこれといった土には出会えないでいる。とりあえずロクロ成形をして、ためしに焼いてみる事にする。掘ってきた粘土から草の根っこや不純物を手でより分け練ってロクロをひいてみる。なかなか感触はいいしロクロも十分ひける。この土は期待できるかも?左は掘ってきた土単味。真ん中は信楽の赤土を少し混ぜる。右は信楽白土を少し混ぜる。次の窯にいれて焼いてみよう。はたしてどんなふうに焼けるのか楽しみだ。
2008/07/30
窯焚きが終わり、疲れのため廃人と化していました。窯焚きの様子を紹介しようと思い日記を更新してみたのですが、4日目以降は忙しくて無理でした。窯の温度が1000度を越し窯焚きも煮詰まってくる頃は、寝不足と疲労もピークに達してきます。そんな中で窯を失敗しないように焚くことだけが精一杯でした。窯焚きのすべて工程が終わったのは7日目の朝、火入れからまる6日142時間目でした。そして1週間ほど窯が冷めるの待ち、明日窯だしの予定です。6日目の明け方窯焚きすべての工程が終わったところ
2007/07/16
順調にいっています、が時間の余裕がなくなってきました。取りあえず写真だけ。窯焚き84時間目
2007/07/06
今日は雨が上がり曇り空。スカっと晴れてはいないが昨日にくらべると大変気持ち良い。窯の温度も順調に上がり焚き口の近くはほんのり赤くなってきた。体の方は動きがスローになって頭も物忘ればかりしている。少し疲れてきた。明朝1.000度の予定。窯焚き58時間目
2007/07/05
今日は朝から雨が降り続き、窯場の湿度は95%もある。基本的に湿気は窯焚きには良くない。温度が上がりにくかったり、湿気の影響で作品にヒビが入ったりする。しかしまれに普段は焼けないような面白い作品が焼ける場合もあると言う。うちの窯はどちらかと言うと温度の上がりやすい窯なので温度が上がらないと言う心配はないと思う。しかしヒビ割れは要注意、ゆっくりゆっくり温度を上げていこう。窯焚き36時間目
2007/07/04
今朝、窯に火が入る。8日まで6日間の窯焚きが始まった。焚き初めは「あぶり」といってゆっくり窯の温度を上げ窯の湿気を取り除く。焚き火の様な感じで地味な作業だが、急に温度が上がると中の作品が割れてしまうのでわりと神経を使う時間帯だ。今夜は妻と交代で仮眠をとりながら火の番。明朝、約300度の予定。窯焚き10時間目。
2007/07/03
薪が来た。お彼岸前に切り出し、割ってもらったやつだ。トラック2台分で4トン。伐採してからからさほど時間がたっていないので水分を含みけっこう重い。ドッスと重くてヤニがつまっている。いい松だなぁ 乾燥したら火力がありそうだ。作業中の軍手が松ヤニで真っ黒になる。松ヤニの新鮮な匂いがする。いい匂いだ。薪が来ると幸せな気分になれる。この薪は約半年乾燥させ、今年の冬の窯焚きに使う。こんな列が全部で5列出来た。細い薪も必要なのであとは自分で割る。
2007/04/26
この所忙しい日々が続く。とくに11月は今度の窯の作品制作で忙しかった。どうしても年内に窯を焚きたかったので、初めに窯焚きの日にちを12月23日と決め逆算して制作日数を割り出した。その日数約40日、作りたい物はたくさんあるのだが日にちが、、ない。後半は時間がなくなり夜12時1時まで仕事をしていた。夜遅くまで仕事をすると朝が遅くなるので労働時間はそう変わらないのだがついつい遅くなってしまう。制作が終わると次は窯づめの作業に入る。ぼくの窯は焼成室が階段状に7段あるので1日1段の目安で1週間かかる。棚を組みながら炎の流れを想像し、横に置いたり逆さにしたりして1個1個丁寧に並べていく。一番奥7段目から始める。5段目が終わったところ、残り2段。6段目、ここから前は温度が高いので耐火度の高い粘土を使っている。窯づめが終わりレンガで戸閉めをし明日の火入れを待つ。12月23日、明朝から28日まで6昼夜の窯焚きにはいる。
2006/12/22
今月末にイベントが2つあり何かと忙しく制作しています。「蔵の陶器市」ともう一つは「陶器と木の器展」というグループ展。最近制作しているのは主に粉引の食器。大体のところは作り終えもうすぐ素焼きです。しかし天気が悪いとなかなか作品が乾かない。今日は雨で作業場の湿度は89%、、しょうがないので石油ストーブをつけ部屋を乾燥させるのだがそれでもまだ80%を切るぐらい。素焼き予定日まであと5日、晴れの日が続くといいのですが。。
2006/10/02
連休の間3日間ほど、近くに住む陶芸家Oさんの(日本在住25年の英国人)窯作りの助っ人に行きました。窯作りはかなりの肉体労働で体はしんどいのですが、僕の好きな仕事のひとつです。レンガをひとつひとつ積み上げていくうちに、窯の姿が少しづつ見えてくるのは中々気分が良いものです。彼は僕の窯焚きの時いつも一晩徹夜で手伝ってくれるので、今回はささやかなお返しです。この窯はBourryBoxという形式の窯でアメリカなどでは割とポピュラーな窯らしいのですが日本ではまだめずらしい窯です。燃焼効率が良く短時間で焼け、薪も少なくてよいと云われているのでどんな窯が出来上がるのか楽しみです。3日間の作業で基礎と床が出来ました。東北の地にまた薪窯がひとつ誕生します。
2006/05/08
山菜の春です。昨日、タラの芽を採りに裏山へ入りました。2時間ほどで成果は写真のとうり、夕食分は十分採れました。春になるとこれが食べたくなる。なんとも云えないほのかな春の味。てんぷらにしてさっそくいただきました。まだ食べていない方には申し訳ないのですが、、いやぁー、うまかったぁー!! 非常においしかったです。山に入り自分で採って食べる、これがおいしさを増すのかもしれません。気分は縄文人ですなぁ。。
2006/04/29
展覧会が終わるとそれに伴った別の仕事が待っています。ひとつは来て頂いた方へのお礼状書き、そしてもうひとつが箱書きです。基本的にぼくの作品には桐箱はついていないのですが(まだそれほど高くは無いのです、、悲)コレクターの方、茶道関係の方は桐箱を希望されます。箱があると安全にしまう事が出来ると云う理由と箱は作家が箱書きする事により一種の鑑定書になるからです。しかしこの箱書きがまた難しい。字の上手な人ならいいのですが、ぼくはぜんぜんダメ、、そして消す事が出来ない一発勝負!今回も(^^;)でした。
2006/02/28
展覧会の会場、こんな感じでした。まず始めにお詫びからです。この前の日記にコメントして下さった皆さんへ、レスが書けませんでした。申し訳ありません。 m(_ _)m展覧会中、終わってからと、どっと人疲れをしてしまい少し静かにしていました。ふだん山の中に暮らしているが会期中は毎日ビルの中、、田舎者のぼくにはけっこう大変でした。しかし久しぶりの街です、お昼ごはんは家で食べれないものを食べそちらの方は大満足でした。(笑さて、展覧会ですが自分が想像していたより良い評価を頂けたと思っています。画廊のお客さんで、いままでは買って貰えなかったお茶の先生に買って頂いたり、(この時はやったーという感じでした、金銭的な事よりも目の肥えた方にぼくの作品が気に入られたと云うのがうれしかったです。)また、毎年きてくださるコレクターの方に「良くなった」と褒めていただいたりうれしい事がありました。しかし良い事ばかりではありません、やはりお茶の先生で、かなり辛口の批評をされる方もおりました。まー、あたっている所も多分にあるので良い勉強です。展覧会は色んな方がくるのでコワイです。まな板の上の鯉の心境です。。自分のすべてをさらけ出し、さぁ煮てでも焼いてでも食ってれ~。今回の作品も自分的にはまだまだ満足出来ません。次は暑くなる前にまた窯を焚く予定です。ガス窯で食器を焼きながらもっと良い作品を目指して、また土の用意、薪の用意がはじまります。
2006/02/19
明日から仙台市のデパートで毎年恒例の展覧会が始ります。前の個展から約一年半。(事情があり半年延期になってしまいました。)その間の勉強の成果を発表するのです。頭が痛いです。これはと云う結果が出ていれば良いのですがまだまだだ、、と思いながら一年はあっと云うまに過ぎ個展の日はやって来るのです。一所懸命やって来た事については自負も出来るのですが誰でも一所懸命仕事はしています。そして結果が伴はなければ自己満足だけの気もします。今年は一体どんな評価がくだるのでしょうか。 池田 匡優 作陶展 会場 さくら野百貨店仙台店 7F 美術画廊 会期 1/31日~2/6日迄 最終日は午後4時にて閉場
2006/01/30
窯出ししました。窯から出してはじめはあまり気に入らなかった作品が2.3日するとなぜかしっとりしてきます。はじめはボツと思っていても微妙に色や艶が変わってくるのです。不思議です。。反省点は多々ありますがとりあえずこのようなのが焼けました。反省点は窯の温度が少し高過ぎ、土の混合があまり良くない等などです。窯焚きをしていると生焼けが怖くつい温度を上げてしまうのです。色は若干ねらいとはズレがあるのですが僕が目指している南蛮焼締めの特長が出てくれました。窯を焚く度に一歩だけ前進しまた課題を背負います。蛇窯の旅は続くのです。
2006/01/22
ふだん眠っている窯に年2回、火が入ります。始めは小さかった炎が4日、5日と焚いているうちにだんだん大きくなり、温度も1.200度を超えてきます。蛇窯が本当の姿を現します。龍は水の神と言われていますがこの炎を見ていると窯が「炎の龍」のように見えてしまいます。僕のお気に入りのけしきです。明日はいよいよ窯出しです。
2006/01/05
明けましておめでとうございます。今年も皆様にとって良い年でありますよう。上の写真は我が家の前を流れている沢の写真です。上流には人も住んでいないのできれいな水が流れています。そんな訳で普段から飲み水にいただいています。水道も来ているのですが美味しさが違います。毎年大晦日には「おへいそく」をあげ水の神様に一年の感謝と来年の恵みをお祈りします。窯の神様、氏神様にも同じようにします。そして静かにお正月様をお待ちします。
2006/01/01
ご無沙汰しておりました。作品制作から続いて窯づめと忙しい日が続き中々Blog Up出来ずにいました。昨日でやっと窯づめも終わり、今日1日体を休め明日24日から29日までいよいよ6日間の窯焚きが始まります。窯づめ前の窯内部窯づめ後、正面に見えるような棚が全部で7段あり窯の奥までずーっと作品が並んでいます。数ははっきりと数えた事がないのですが、大小あわせて600個~700個くらいは入っていると思います。約一ヶ月間の制作でした。手前両脇に花入れが入っていますがここは炎に近く薪が当たったりするのでのでとても険な場所です。しかしうまくいくと面白いものが焼ける場所でもあります。うまく焼けると良いのですがどうなる事やら...。窯づめが終わり、レンガを積みあげ戸閉め終了です。最初は下のレンガの所から火を焚き始め600度くらいで上の白い板の所(薪をくべる口があります)へ移動していきます。そして5日目から、この写真では見えないのですが横の焚き口からも薪を入れます。6日間の窯焚きが終わる頃には寝不足と疲労で思考能力も肉体的にもずたぼろ状態になってしまいますが窯焚きは普段感じることが出来ない火との一体感を味わう事が出来ます。真剣に火と対峙しなければ窯が云う事をきいてくれません。普段、味わえないその感覚。その為にこんなしんどい窯を焚いているのかもしれません。窯焚き中はパソコンに向かう事も出来ないと思います。窯焚き後、また結果報告したいと思っています。。。
2005/12/23
制作、大分出来て来ました。しかし、ちょと遅れぎみです。予定では12月20日(大安)窯焚き火入れだったのですが、1日でも制作の時間が欲しく23日(友引)火入れになりました。窯づめに7日間掛かるので、制作日数は残すところ14日間。最後の追い込みです!。乾燥を待つ作品たち窯焚きは23日~28日までの6日間、冷ましに7日間掛かるので窯出しはお正月が開けてからになります。何年か前、除夜の鐘を聞きながら窯づめをしていた事がありましたが今度のお正月はのんびり出来そうです。窯出しが終わったらいよいよ展覧会の準備です。1月31日から始まるので、窯出しの後仕上げ等の作業をしなければなりません。しかし、それも窯焚きしだい...6日間の窯焚きどんなドラマが待ち受けていることやら...。窯焚きになるとなぜか人が集まり、そして何かが起きるのです。ゑみし窯の窯焚きは...。展覧会のご案内とき 2006/1/31~2/6日迄ところ さくら野百貨店仙台店 7F さくら野画廊 さあー、今日も仕事です!。 6歳の友輝くんを助けてください! 羽純さんを救う会、いつもみんなと一緒に! ひでゆき君を救う会、時間がありません!
2005/12/02
6歳の友輝くんを助けてください! 羽純さんを救う会、いつもみんなと一緒に! ひでゆき君を救う会、時間がありません! _______________________________________________________________________________________数日前、薪割り終了しました。今はロクロ仕事の最中です。窯の両脇に積み上げた薪。窯小屋の内側にも積んであるので、だいたい3列用意しました。12月の窯焚きで半分以上無くなると思います。窯を焚いている途中で薪がなくなるのがコワイので少し多めに用意してあります。ホントかウソか分かりませんが、窯焚きの途中で薪がなくなり家の壁の板をはがして薪にしたと云う有名な話があります。本当でしょうか...でもそれくらい薪が重要なのは本当です!僕も前に途中で無くなり、友達の窯場から軽トラ一杯分借りた事があります。そういえばあれまだ返してないなー。これが蛇窯の内部です。この中がいっぱいになる量、作品制作です。窯づめの作業に7日間掛かるので、製作日数は約一ヶ月。これは忙しい月になりそうです。。。クリックで救える命がある。助けてください!!!アフガン難民アリジャン http://www.alijane.org/index.html入国管理局による控訴断念を要請する緊急署名活動
2005/11/12
最近は薪に埋もれています。薪割りが終わらないと作品制作に行けません。今日もせっせと薪割りだー。朝から夜まで、バリ、バリ、バリ~!この薪割り機は廃物利用で友達が作ってくれました。「永久レンタルで良い。」と云われましたが、これは自分の物にしたくて材料費を払い安く譲って貰いました。友達はありがたいです!昔は斧で割っていましたが、今ではこれが無いと腰がもちません!窯の前にある大口からくべる薪の準備は終了したのですが(約10トンの赤松)、脇差し(窯の横にある薪の投入口)からくべる細割りがもう少しです。12/20日頃予定の窯焚きだと本当はもう作品制作してないとマズイんですが...。窯焚き大丈夫かな~、少し心配です。。。クリックで救える命がある。
2005/11/03
ガス窯の仕事が終わりました。次はいよいよ蛇窯の仕事へ突入です。長かったなーガス窯の仕事、やっと薪が焚ける!12月中旬火入れですが。。。それまで、薪の細割り、土の準備、作品制作、それを1ヶ月半くらいでやらなければいけない。ん~。。。先は長い、体がもう一つ欲しい!愛犬チャオ(♀、1才10ヶ月)と3台のロクロ奥のロクロは制作の時最も多く使います、手前のは主に削り仕事の時に使います。(電動ロクロ)真中のは、手ロクロと云って木の柄を持ち腕の力で回します。しばらく回ると止まるので又回して作る、それを繰り返して作ります。手ロクロは体力と、電動ロクロとはまた違う技術がいるので、お抹茶碗、とかぐい呑み、徳利、など一品ものを作る時に使っています。 電動ロクロとは違う、ゆっくりした回り方をするので一味違う作品が作れます。同じように人の力で回すロクロに蹴りロクロがあります。蹴りロクロは朝鮮半島から日本に伝わり手ロクロは中国から伝わったと言われています。
2005/10/28
昨日は朝からガス窯の窯焚き、徹夜で焚いて今朝8:00に終了。今回は深夜でも割と元気だったので、前から一度やってみたい事をすることにした。それは日頃お世話になっている道具類を机にならべ、写真を撮る事。。。これらの道具はまだ一部分だが作品を作る時、なくてはならない道具たちだ。市販の物、市販のを自分で使い易いように改良した物、自作の物と色々ある。道具を作ったり、改良するのも中々楽しい時間だ。この様な道具たちを使い作品を作っている。。。
2005/10/24
蔵の陶器市、無事終了しました!今年も天気にもまーまー恵まれ、人出も昨年よりも多く感じました。日本各地から65人出店予定でしたが、都合により63人の出店となりました。人出は3日間で4~5万人くらいだったと思います。13日 朝10時から搬入、夕方までかかり作品展示。その後、遠方から来ている友人(期間中我が家に宿泊)と帰宅、久しぶりの再会に乾杯! 14日 初日、天気晴れ、人出も良好!この日の夜は希望者をつのり、手打ちの蕎麦屋さんで恒例の懇親会を開き1年ぶりの再会、新しく参加した陶芸家など40数名で大乾杯!15日 朝小雨が降るがお昼頃には雨がやみ、人出も好調!夕方6時で店を終了し我が家に宿泊している友人と反省会(=酒呑み)!16日 天気晴れ、この日も人出も良好!最終日は夕方4時で終了し撤収作業。その後、近くに住む陶芸家仲間6人と我が家で恒例チャンコ鍋の打ち上げでまた一杯!蔵の陶器市、酒ばかり呑んでいた数日でした、これも1年に1度の事まーいいかー。。。 前回の日記のガス窯で焼いた作品は、ほぼ完売する事が出来ました!足を運んで下さったお客様、村田町の関係者の皆様にただただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう御座いました!また、来年もどうぞ宜しく。。。
2005/10/21
昨日、窯出ししました!結果はまーまーでした。作業台から転落したのが幸いしたのかも。。。今回は「蔵の陶器市」や「土火土火展-ごはん茶碗と焼き鮭皿」松島藤田喬平ガラス美術館に出品する為、あまり大きいものは焼かず食器類を多く焼きました。そんな訳で少し物足りなさを感じています。ガス窯の場合、蛇窯と違って火と対峙するという感じがあまりしないのも原因かもしれません...。 後は今月もう一度ガス窯を焚き、12月に予定している蛇窯の準備、制作に入ります。 窯を開けたドキドキの時... 今回焼けた食器たち...この食器たちは「蔵の陶器市」で販売します。 近くの方も、遠くの方も(?)是非お出かけ下さ~い!とき 10/14~10/16までところ 宮城県村田町詳しくは村田町商工会へ TEL 0224-83-2267URL http://www.murata.miyagi-fsci.or.jp/touki/list2.html
2005/10/11
やっとガス窯の窯焚きが終わった。昨日の朝10:00に火をいれ今朝の10:00まで、24時間の窯焚きだった。薪窯の場合は薪を運んだり、その他にも色々な作業があるがガス窯はガスの圧力調整や炎の様子を見るだけであまり身体を動かす作業がない。そのため夜はイスに座っている時間が長くなり、深夜睡魔が襲ってくる...。睡魔が来る時間帯は誰でも同じ頃で、なぜか決まっているみたいだ。魔の時間帯それは夜が明ける頃、うっすら明るくなり、鳥の声が聞こえる頃やって来る。今回はその前にイスに座っているのがシンドクなり、身体を伸ばしたくなった。それで作業台の上に座布団を2枚ひき横になっていたら不覚にもついウトウトと眠てしまった。そして...あっと思たら作業台から転落。 目が覚めた!窯づめの終わったガス窯(手前のような棚が後ろに2列ある)戸閉めが終わった所800度の火の色1.000度の火の色1.250度の火の色後はまる2日間冷まし3日目に窯出しだ。あー、うまく焼けていますように...。PS タイトル変更しました。
2005/10/08
2.3日前の作業場です。一回目の素焼き(800度で焼く)が終わり絵付けなどの作業中です。昨日は二回目の素焼きをしながら釉掛けをしていました。釉掛けの作業なぜか僕の苦手な作業です。明日また窯を開け素焼きを取り出します...釉掛けが終わったらいよいよ本焼き(1.250度位で24時間)です。「蔵の陶器市」までもうすぐです、さー仕事しょう~。。。
2005/10/04
先日、近くに住む友達の窯焚きの手伝いに行って来た。彼は備前で修行し備前式の穴窯をこの地に築いた。備前では皆窯が大きいらしく、彼の窯もかなり大きい。焼成時間も長く、早くても10日間はかかる。僕の窯もそうだが、薪窯は焼成時間が長いので中々一人では焚けない。そんな訳で窯焚きの時はお互いに手伝い合う、そのほかにこれから薪窯をやりたい陶芸家、窯焚き大好き人間などが手伝いに駆けつける。特にこれから薪窯をやって行きたい陶芸家にとっては薪窯の焚き方の絶好な勉強の場となる。僕も色々な薪窯に手伝いと称して勉強に行き、窯の焚き方を教えて頂いた。そんな風にして薪窯の焼成技術が千年以上も伝わっているのだろうか...>備前式の穴窯(雅堂窯)>わきざし(横に付いている焚き口)から見た窯の中徹夜作業で疲れ果て仮眠をとる若手陶芸家。いつか彼らに薪窯の伝統をつないで欲しいと願っている...。PS僕のガス窯の方の仕事が大分煮詰まってきました。ついにレッドカードです、しばらく仕事に専念しますのでコメントの返事など書けないかもしれません、あしからず。。。ゑみし窯の予定 10/14~10/16 「蔵の陶器市」出店 村田町 10/14~11/17 「土火土火展」出品 松島藤田喬平ガラス美術館 11/上旬 「うすいデパート食器展」 郡山市
2005/09/28
先日、ろくろを挽き底を削ったコーヒカップに足と取っ手を付け乾燥の作業までこぎつけました。皿は楕円形でタタラ作り(粘土を板状にスライスして作る)です。これから素焼き、絵付け、釉掛け、本焼きの作業が待っています。作業場の中...少しずつ食器が出来て来ました。
2005/09/23
昨年焼いた僕の好きな作品の一つです。割とねらいどうりに焼けました。でも最近は形や焼き具合に少し不満を感じています。次の窯ではちがう感じをねらっています。ちなみにこの壷、昨年お嫁にいきました。ゑみし窯の挑戦は続く...
2005/09/19
こちら東北は大分秋らしくなって来ました。風が吹くと山桜の葉が風に舞い、赤トンボも目立つようになりました。田んぼでは稲刈りが始まっています。もう夏は終わったんだと感じられます。しかし陶芸家はそんな感傷にふけっている暇はない...10月に焚くガス窯の食器作り、12月の蛇窯の薪の準備あー、土の用意もしなきゃ...と言うことで現在の蛇窯の様子、写真撮ってみました。今は窯の両脇に薪が積んでないが、毎日少しづつ薪を運んでいる。早めに両側いっぱいに薪を積んで12月まで乾燥させる予定。正面の焚き口は太い薪を使う。わきざし(窯の横についている小さい焚き口、5ヶ所ある。)は細い薪を使う。これから暇を見つけては薪運びと、細割を割る作業が続く...。
2005/09/17
昨日、隣町に住む女性陶芸家の展覧会を見るため仙台へ行ってきた。車を駐車場に入れ、通りへ出ると異質な匂いを感じた。あ...街の匂いだ!車の廃ガス、食べ物屋さん、街を歩く人々、色々な匂いがごちゃまぜになっている。普段山の中に住んでいるので忘れていた匂いだ...。ふと、昔旅したアジアの街を思いだし、妙に懐かしい気がした。ともかく画廊へ。 彼女はい込みと言う技法を使い、現代的な作品を創る。僕はどちらかと言うと伝統的でプリミティブな作品が多いので、とても新鮮な感じがした。 僕が買ってきた作品(植物付き)興味のある方は「晩翠画廊」へ。 9月13日~9月18日まで。 仙台市青葉区国分町2-3-13 Tel 022-713-6230
2005/09/14
先日ろくろを挽いたコーヒーカップが乾燥し底を削るのにちょうど良くなってきた。ろくろの後は糸を使い平らに切っただけなので底を削る作業がある。普通は高台を削り出すのだが、このコーヒーカップは三つ足を付けるのでまるく削る。この頃合がとても重要! 硬くても、柔らかくても削りにくい。 手作りのカンナで削る。削りの後、線を入れ足の付ける所へしるしをつけておく。あとは、足をつけ、取っ手をつける作業がまっている...。焼き物は焼き上がるまでに多くの工程ががある。なんでもない一個の陶器を見たり使う時、そんな事も想って頂けると作家として嬉しいことはない。
2005/09/12
宮城県村田町で江戸時代の店蔵を利用した第5回蔵の陶器市が開催されます。(村田町は江戸時代に紅花交易で栄え、土蔵造りの店蔵の残っている町です。)最初は30数名の陶芸家の出店でしたが、年々出店者が増え、今年は西は滋賀県、から北は北海道まで65名の陶芸家が出店します。窯業地以外でこのような陶器市が開かれるのは珍しくまた陶芸家自身が販売するので、作品について話を聞くのも楽しいことと思います。とき 平成17年10月14日~16日ところ 宮城県村田町 蔵の商店街通りお問い合わせ/宮城県村田町商工会 Tel 0224-83-2267 URL http://www.murata.miyagi-fsci.or.jp/ 実はこのイベント僕を含め近くに住む陶芸家3人で発案しました。毎年出店者も増え、通りも歩こ天になったり、町の人も食べ物屋さんをひらいたり、地場産の食品を売ったりと、年々大きなイベントになってきています、こんなふうになり3人共驚いています。
2005/09/10
9月に入り制作を始めようと思ってたら、毎日来客があり(人が来てくれるのは嬉しいし、ありがたいです。)中々ろくろに座れない。ギャラリーからの注文期限はもうとっくに過ぎてるし10月には近くの町で「蔵の陶器市 10/14から10/16」と言うのがあり、その分も制作しなきゃならない。時間が無い。うわーどうしよう! とにかく10月上旬までにガス窯で釉薬ものを焼き、陶器市が終わったら12月10日頃焚く予定の蛇窯の窯焚き準備、作品制作だ! それに薪の細割りもしなきゃいけない。陶芸家は忙しい、なぜか忙しい...。昨日からやっとろくろに座れた。今回はガス窯なので小物の食器類を主に焼く予定。まずは手が慣れるまで定番のコーヒーカップ(同じ大きさ、同じ形のもの)作りから始める。 ろくろを挽いた直後、これがコヒーカップになっていきます。 トンボとコテ こんな道具を使い同じものを作ります。道具は自作だから「陶工は良く切れる小刀を一本持っていなさい。」と昭和の巨匠加藤唐九郎の本で読ん事がある。
2005/09/07
南蛮花入 ゆがんでいるのは決してヘタだからではありません! ゆがみの中に僕的な美を感じるんです。 古代の遺跡から出てきた土器のような焼き物が好きです。 僕の作品たち南蛮焼について由来は南蛮貿易からきています。桃山時代のころ東南アジアや中国の南の方から輸入された釉薬の掛けられていない陶器で、現地では日常雑器として使われていたのですが日本へ渡ってくると輸入品として珍重され茶人が抹茶碗、水指し、花入、などにみたてて使用していました。それらの陶器を手本として、現代風にアレンジし焼かれている陶器を 南蛮焼または南蛮と言っています。現在日本で本格的な蛇窯を用い、南蛮を焼いている陶芸家は多くても10数名位ではないかと思われます。
2005/09/04
僕のろくろと作業場のなかです。ろくろは全部で3台あるのですがこの写真のをいちばん使います。他の2台は次の機会に紹介しょうと思ってます。2台それぞれに使いみちがあるんですよ。8月は何年ぶりかの夏休みや、色々雑用があり長い間ろくろに座ってませんでした。 でもそろそろエンジンをかけて制作に入ります!
2005/09/02
僕の作業場の外観です。ちょっと分かりにくいのですが右側にガス窯が設置されています。蛇窯で南蛮焼を焼き、ガス窯で釉薬ものを焼いています。前は全然興味がなかったのですが3.4年前から花を育てるのが楽しみになりました。 歳のせいでしょうかネー!
2005/08/31
蛇窯ってなんだ?あまり聞き慣れないことばですよね。百聞は一見にしかず、こんな窯です。 これは7月11日から16日までの窯焚き(6昼夜)の時の写真です。これから少しずつ僕の焼き物にかかわる日記書いていこうと思ってます。よろしくお願いします。
2005/08/30