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青土社発行の〈詩と批評〉の雑誌「ユリイカ」である。
古本以外で初めて購入したことを告白しておこう。 私にとっては、コリン・ウィルソンの単行本でおなじみであるが、 ここのメインともいえるそれ以外の現代思想系の本は、読んだことない。 む、難しいからな。 今回の購入動機は特集が「ブログ作法」だったから。 むむう。これは買いだなと即決。 中身もなかなかのボリュームであった。 雑誌が雑誌だけに、対談でも批評文でも、ライター、編集者、そして社会学者なんかがメインである。当たり前なんだが。 つまり、文章書くプロの人ばかりである。 もうちょっと付け加えると、ブログによって、自分の文章の売り込み・ 売り出し・宣伝、情報発信ということを、意識的に行っている人なのだ。 なもんで、ノウハウがびっしり書かれてるもんではない。 ブログってもんを、大きく全体を見回してみましょー、なのだな。 今回の記事では、竹熊健太郎氏の『「たけくまメモ」繁盛(させたい)記』が 読みやすい。 竹熊氏自身のブログ「たけくまメモ」の開始から現在に至るまでのお話である。 竹熊氏のブログは昨年の12月に立ち上げ、一日平均1万PVを誇る人気サイトだ。 文筆活動からだんだんブログ中心に生活が変わっていったこととか、 そこからアフィリエイトに広げていったこととか、誰もがメディアになれるとか、 内容としては、まあ、それほど目新しいものではないのだが、 ひとつの体験談としては、興味深いものがある。 執筆活動をしている方にとってブログは、編集者というお目付け役のいない、 自由な世界である反面、メシの種をタダで公開するという行為でもある。 そこを、「面白いから」「楽しいから」という理由で、クオリティに差を 設けずに続けているところが、イイのだ。 もちろん、著作の宣伝もかねてはいるが。 あとは「ブログガイド100@2005」という記事が面白かった。 メタブログ、人文系、アート、音楽、ニートなどの項目別に、「おさえとけ」な ブログが100個紹介されている。 ブログで何ができるか、何を表現しているか、ブログに何を求めているか、 なんてところを見る事ができそうだ。 まだ全部は読んでないのだが、一通り読んでふと気づいたこと。 今回のユリイカ、64pから232pが「ブログ作法」特集だったのが、 楽天日記の文字が見当たらない。 わははは~。 ここに至って、ちょっと各ブログを比較してみようと思った。 5分後。 「ご訪問ありがとうございます」っていうのは、楽天独自のカルチャーだ ということを知った私である。 しかしこれって、繋がりを持ちやすい環境だってことなんだろうな。 親密度が濃いので、間を取ってるわけだ。 こういうブログ、大いにアリだ。 私は、好きさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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