エンタテイメント・エナジトピア

ここ数日、尼崎の列車事故の報道が相次いでいる。
この線、全然乗ったことはないのだが、実家が神戸ということもあって、
どうも気になる。
気になるのだが、実のところ、感情的に来るものがあんまりなかった。
身近すぎて、怖すぎて、スルーする方向に入ったのかもしれない。
しかし。
先ほど、「ブロードキャスター」というニュース番組をたまたま見て、
真剣に怒りが爆発してしまった。

あの事故で、1両目に乗っていて助かったというある女性の話によるものだ。
話の内容は、事故直前・直後にご本人が体験された状況がメインだったが、
その後、インタビュアーから付け加えられたエピソードに、心底驚いた。
事故の後、ご本人の元にＪＲ西日本の職員がお金を持って、お見舞いとお詫びに来たそうだ。
そこまではいい。
だが。そのお金を入れていた袋には、紅白の水引がついていたというのだ。

今、様々なニュースで、ＪＲ西日本の「体質」が取り立たされているが、
なんかもう、そういうレベルの話ではないように思う。
故意でないところが、ものすごく怖い。
戦慄といってもいい。

お詫びに回った全部に、祝儀袋で渡したんだろうか。
どこかで罵倒か半殺しの目に遭ったりしているのだろうか。
そしてそういう目に遭うがための、無知だったのだろうか。
無知というには酷すぎるし、教訓というにはあまりに犠牲が大きすぎる。

改めて、事故で亡くなられた方々の冥福と、事故に遭遇された方にお見舞いを申し上げる。