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UNA5951

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2005年09月03日
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カテゴリ:ひとりごと
先日、母方の大叔父が80歳で亡くなって、葬儀があった。
私とこの人とは、あんまり思い出がなくて、特別感慨もないのだが、
父を早くになくした母にとっては、いつまでたっても「おにいちゃん」で、
かつ母と同じ年代にいる親族達にとっては、長老的な存在だった。
仕事の関係もあって、葬儀は参列者が2000人ぐらいにのぼる比較的大きな
もので、段取やらシキリやら、相応に大変のようだった。

5年ぶりぐらいに親戚の人々にたくさん会うことになって、否応なく、考え
てしまうことがあった。
母方の親戚の大部分に共通することなのだが、どうも皆、自分のことより
他人のこと、という思考様式と行動原則に恐ろしく縛られている気がした
のだ。
今回亡くなった大叔父に対しても、家族のことや自分の健康を犠牲にして、
介護する遠縁の女性がいたりするのだ。
無論、大叔父は「他人」ではない。ここでは、自分以外の人間のことを、そ
のように呼ぶだけである。

話を戻そう。
もちろん、この人だけでなく、直接の家族や他の親族も手伝っている。
だけれども、中心になって看護してきたというその人には、なにかこう、
不自然なものを感じてしまう。
結局のところ、この介護した人は家族が入院し、自分もそもそも丈夫ではない。
今回も寝込んでしまったと聞く。
そもそも私が子供の頃から、この人はそういう状態で生きている。夫も同じ
ような行動パターンを持っているので、さらに拍車がかかっている。彼らの
子供が看護婦になって自分から進んでERに勤務していることも、関係ない
とはいえまい。ちなみに子供は2人とも子供の頃からずっと病気ばかりしている。
そして、この介護を中心になってやってきた人と、ウチの母とは仲がいい。
つまり、同じように「自分のことより人のこと」が好きな人種で、私もその
影響下に育ってきたといえる。

この人種は、自分のことを一番に考えることを、はすごくイケナイことだと
思い込んでいるふしがある。ワガママ、ジコチューだと。
これは、自分なしに世界を成立させようとしていることのように思える。
自分のことから、目を逸らしているように感じるのだ。
彼らの考える「優しさ」とか「思いやり」を突き詰めていったら、何が見え
るのだろう。
そこにこそ、自分で自分の始末をつけられない、ワガママとジコチューが
あるように思えるのだが。





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最終更新日  2005年09月04日 00時37分58秒
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