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テーマ:心のままに独り言(8833)
カテゴリ:ひとりごと
時々、ものの形ってものが妙に気になることがある。
今日頭をよぎったのは、木の根っこのことだ。 根っこというのは、取り立てて言わなくてもご承知千万、土から 水分とか養分を吸い取る木の一部分のことである。 主として水分を効率的に吸収するための最適な形ということで、 ああいうぐねぐねな形状になってるんだろうと思う。 でも、実はあの根っこの形状というのは、同時に水の形でもある。 木は、木という自身の属性を持ちながらも、一部で水の形、水が 流れていく形を持っているのだ。 壁を伝う雨水の形、山を縫う川の形、体内を網羅する血液の形。 どれもよく似ている。 水を流すための形なのか、水が作った形なのか、もはや判然とし ない感じもしてくる。 木も水も、形という名のそれぞれの「型」を持っているのだけど、 二つが出会ったとき、関係を持ったとき、どちらか一方の形だけ が残るのではなくて、なんとも不思議な交換が起こっているのだ。 「型」って、そういうもんなのかもしれない。 コントロールしきらない何か。 譲りきってしまわない何か。 融合ともいえるし、乖離ともいえる。 コミュニケーション不全を感じたりするとき、根っこと水のこと を、ちょっとだけ思い出そうなんて、考えてみた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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