エンタテイメント・エナジトピア

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• 外国人と、お取引。

  数ヶ月前のことになるが、ウチの古本屋に初めてホンマモンの外人から注文が入った。これまで海外からの注文というと、海外在住の日本人のお客様ばかり。サイトは日本語しか使ってないから、翻訳しながら注文フォームに書き込みしてくれたようだ。実際に会ったわけではないから、ホンマモンの外人かどうかは明確ではないけれど、日本人であることを隠す理由など、多分ないだろう。このご注文をきっかけに、初めて「Paypal」を知った。なんちゅー便利なもんがあるんだと、かなり感動した。しかし。いざ登録するとなると、英語ができない私は、涙目全開である。ポータルサイトの翻訳サービスを使いながらやっていったのだが、これがまた、めっちゃ不安！ご注文頂いた方へのお返事メールも同様なのだが、こっちもめっちゃ心配！それでもお返事メールの方は、ビジネス定型文みたいなノリでどうにかなる。しかも、お相手は英語ネイティブではないので、ちょっと心のゆとりが(^_^;)でも、登録は．．．。色々書いてるけど、専門用語がわからない。翻訳してもあやしげな日本語に変換される。住所の書き方もいまいちわからない。サイトで色々調べても、内容が変わっていたりして、混乱する。結局、四苦八苦しながら、数時間かけて登録に成功はした。振り返って見直すと、そんなにとんでもなく難しいことをしたわけではない。でもでもでも。英語っちゅーだけで、心拍数上がるんだよ！きんちょーするんだよ！半泣きなんだよ！もっと、楽にできる方法はないんかいっ！雄たけびを上げながら、自分の英語力をはかなむしかできないのが、哀しい。おかげさまで、初の海外取引は無事終了した。お相手もかなり喜んでくれた。お金もちゃんと手に入った。PC画面に表示された金額は微々たるものだけど、不思議な喜びがこみ上げる。もっと海外相手にできるかもって、思えてきた。勇気をもって、eBayの画面にアクセスしてみる。こんな私にも、できるかもできるかも．．．。が！当然ながら、やっぱりここでも英語の嵐にもみくちゃなのである！！画面にとめどなく溢れる横文字世界。なんとなくわかるけど、いざお金がからんでくるとなると、おいそれと手が出ない。あああ、なんという意気地のなさ！今、「一歩会」では、「もうかりまっせ！eBayガイド」なるものを作成中である。これがあれば、心拍数も緊張も半泣きも、他人事になるはずだ。似つかわしくないほどの爽やかな気分で、世界を相手に取引できちゃうはずだ。英語というだけで、機会損失している人々の、なんと多いことか！！一歩会には、智慧と知識と経験を持った人がたくさんいる。一人ではできないことでも、人が集まれば自ずとモノが形作られる。望めば、機会はやって来る！

  2004年11月05日

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• 速読。

  速読は、なんとか身につけたい特技（？）の一つだ。随分前になるけど、ちょっとだけ講座を受けた事がある。第一回目の講座の時のお話。講師の方が主催している速読教室のある生徒さんは、2台のＰＣに流れる別々の文章（1秒100文字程度で表示される）を両方同時に見て、しかも瞬時に内容を理解してたそうだ。こんな話を聞いて、期待するなと言う方が間違っている。が、私の場合、やる前よりはマシになったけど、それほど速く読めるようにはならなかった。自分で思うに、音読するクセが抜けないせいだ。原因は、島田雅彦の小説だ。この人がデビューしてから数年ぐらい、かなりはまっていた。小説も好きだったが、顔も好きだったからだ(^_^;)どの作品か忘れていたが、本人の書いたあとがきに、「僕の小説は音を意識して書いている。声に出して読んでもらえれば、それがよくわかると思う」というような記述があった。ファンとしては、追従しちゃうよなあ。確かに、声に出して読むとリズムがよくて心地いい文章だった。別の作品もそうやって読んだ。彼以外の作品もそうやって読んだ。他の作品も、リズムが良くて心地よく書かれていた。気づけば、脳内音読しなければ内容が理解できない体質になってしまった(-_-;)そのうち、わらし仙人に質問してみたいと思う。

  2004年11月03日

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• ヤフオクセミナー報告！

  今日はヤフオク実践カウンセラー山中さんとヤフオクライフアドバイザー月野さんのヤフオクセミナーに行ってきた！この講師お二人は、やっぱりすごかった。あまりのすごさに、急遽、時間が延長されちゃうという事態まで！軽妙なトークに乗せて、あんなことからこんなことまで、そこまで言っちゃっていいの？！という、情報の嵐でございました。継続して、ある程度の儲けを維持されている方の、実践的な生の情報とは、かくもすばらしいものなのだ。お二人の意識の高さがもたらす結果なのだと思う。質疑応答では、一つの質問に講師それぞれからお答えを頂け、よりディープな内容として受け取ることもできた。さらに参加されている方からも、色々な事例が飛び出して、深さと幅広さが倍増された感じがある。こういう、何かが編みあがるような時間っていいなあと、しみじみした次第である。今回公開されたネタは、これでもまだまだほんの一部とのこと。第２弾を期待している私なのだ！

  2004年10月30日

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• 地震のこと。

  新潟県中越地震が起きて4日になる。実家が神戸なもんで、阪神大震災を経験したわけであるが、どうもＴＶやネットの画像を見るのが、辛い。自分でもよくわからないのだが、あの手の映像を見ると、妙に頭がぼんやりしてくる。精神世界系の言葉で言えば、グランディングできてない状態に近い。ようするに、地に足がついてなくて、心ここにあらず、になってしまう。10年にもなるのに、どこか整理できてないものがあるのかもしれない。阪神大震災のとき、ビルは倒壊し、高速道路は世界最大のゴミと化し、死者は5000人を超えた。それでも、食べ物や水、毛布や粉ミルクなど物資が行き届かないって状況は、記憶にない。都会であるがための、相当な被害もあったけれど、道路の寸断などによる孤立化した地域が少なかったからだと思う。今回の新潟では、何時間も待っておにぎり1個とお茶だけとか、8時間待って救援のヘリがやって来たが、乗れたのは1/3だけとか、非常に辛い状況が伝えられている。救援の方々だって精一杯できることをやっていてのことだから、その厳しさは想像するだけでも、大変なものと察する。被災直後、色々な方から救援物資を頂いたことを思い出す。その中で印象に残っているのは、知り合いの奥さんから頂いたものだ。わざわざまた別の知り合いに頼んで、ガソリンと一緒にバイクで西宮から運んできてくれた。大きさはＡ４ぐらいで、高さは10ｃｍぐらいの箱。コンパクトにまとめられたパッケージだった。中には、こんなものがみっしりと詰められていた。くつ下、下着、絆創膏、生理用品、使い捨てカイロ、リップクリーム、マスク、チョコレートなどのお菓子、電池、体用の拭き取りシート。なんともこまごました中身だったのだが、こういうものを送ってくれた方がいなかったから、とても嬉しかった。家の中がぐちゃぐちゃで、見つけようがない細かいものというのは、意外にニッチだったのだ。くつ下や下着は、家にあったやつがガラスを被ったものが多かったし、洗濯もできなかったから、ありがたかった。寒さと生活のすさみのせいで荒れ放題になった唇に、リップクリームを塗りたいけど、どこにも見当たらなかったから、嬉しかった。お風呂に入れなかったから、拭き取りシートは必需品だった。必要なもの、不要なものは、状況によっても変わるけれど、救援物資を送ろうと考えている方などに参考にしてもらえたらと思う。そして。今すぐできることはないかと探していたら、さすらいのもの書きさんのところで「クリック募金」なるものを発見した。早速ぽちっと、やってみる。

  2004年10月26日

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• ウチのこと。

  昨日の日記で実家のことを書いたので、もう少し色々書いてみることにした。実家は看板屋である。父と母とでやっている小さい商いだ。昔はどんなものでも筆でやっていたけれど、さすがに今はＰＣでほとんど片が付く。楽になったとはいえ、作業は細かいし、PCやソフトは日々進化するわけで、それについていくだけでも大変なのは想像に難くない。父が筆一本でやっていた頃、私も少々手伝いめいたことをやらされた。とはいえ、字なんて絶対書かせてもらえないし、ベタ塗りだって許してもらえない。いつもいつも、手伝いと言えば、木枠に紙を糊付けする「紙張り」ばかりだ。まあ、これだって何も知らないとうまく張れない。180ｍｍ×240ｍｍという大きな看板に紙を張って、そこに文字を書いていくわけで、シワが寄っても、空気が入っても、ましてや紙を破いてもダメだ。両端で紙を持つ人と、ブラシで紙を貼り付けていく人の3人組でやるから、チームワークも大事。張ってすぐは湿っていて書けないから、立てかけて乾かす。ドライヤーは紙の伸縮にムラができるからご法度。一度に何十枚も作成するので、置いておくスペースと作業スペースの確保も常に考えておかないといけない。昔やらされたこんな作業は、今、何かの役に立っているだろうか。正直、ピンとこない。これまで生きてきた中でも、やっててよかったよ～って感じたことは、はっきり言ってまったくない。どちらかというと、狭いスペースで作業をやることができない性分になってしまって、困ることの方が多いように思う。それでもふと思うのは、自分の顕在的な意識の中で「役に立っている」ことだけが、大事なんではないってことだ。自分では全然感知していなくっても、どこか奥深くで、何かに繋がっているように感じるのだ。読書なんかにも言えることだと思うんだが、得た知識がダイレクトに役立つって感じることもあるけれど、全然実感がわかないこともある。ダイレクトなのは、それはそれでいいのだが、実感のない「蓄積」ってやつが、やっぱり存在するように思う。で、自分の中のどこかに、勝手にたまっていって、勝手にデータベースを作って、勝手に吐き出されている。感情のラインでは「実感」のない世界。無理やり顕在化させる必要性のないもの。よくわからないのだが、このあたりの自分ってヤツをもっと信じたいなと思っている。

  2004年10月25日

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• 一歩会のパワーメシ！が！！

  昨日から、実家に帰っていた。劇的な親子の和解をむかえに行ったわけでもなく、放蕩娘のご帰還というわけでもない。帳簿付けをやりに行っただけである。楽しい里帰りでもなくって、一家団欒わきあいあいあでもなくって、単なるお仕事なのである。しかも、今回は「一歩会」のパワーメシの日と重なってしまい、泣く泣く参加を諦めての帰省である。激しく悔しい一日であった。朝10時から夜の7時まで、税理士さんと決算書作成に格闘である。一応簿記の資格は持っているけれども、実務経験が乏しいから、実際的なことはイマイチわかってなくて、困ることしきりである。そしてなぜか、毎年同じことをやっているにもかかわらず、微妙に税理士さんのやり方が変わっていることも困惑の原因ではある。ま、それは置いといて。一歩会のパワーメシに参加できないと、なぜこんなにも悲しいのか。パワーメシとは、主催のもちこさん命名のようなのだが、簡単に言うと、お食事会みたいなものだ。みんなで集まって楽しくご飯、である。単なるお食事会とは言ってしまえばそれまでだけれども、ここで繰り広げられる会話から、とてつもないアイデアとか、元気とか、エネルギーとか、フツーの状態では得られない世界がどばーんと開花するのだ。そして。今、一歩会ではあるプロジェクトがすんごい速さで動いている。詳しい内容は、近日中に、一歩会サイトでも告知されるであろうから、それをお楽しみに。って、書いちゃっていいのか、ちょっと不安なだけだったりする（笑）。そんなこんなで、おいてけぼりが、激しく辛いわけである。うわわわーん！！行きたかったよお～っ！！！・・・合掌(-人-)

  2004年10月24日

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• ヤフオクでもっと稼ぐのだ！

  何だかそそられるセミナーが開かれる。その名も、『★もうかりまっせ！ヤフオク実践講座★「ヤフオク使って上手に副収入ー空いた時間で目指せ月１０万円」』である。ヤフオクを一回でもやったことがある人なら、誰しも色んな難関に出会うと思う。私も初めてやったときには、一生懸命紹介の記事を書いたものの、タイムオーバーでアップできず、かなーり悔しい思いをした。写真の大きさなんかも、全然見当がつかず、てきとーにアップしたら、ばかでかく表示されて、かなーり恥ずかしい思いをした。その他、色々と不必要な時間とお金を投下したことも、１度や２度ではない。うきゃー。ともかくやってみよう！という自分の意気込みは買う。が！情報量の少なさは致命的ともいえる損失をば発生させるのだ。ああ、私がヤフオクをやろうと決めたときにこのセミナーがあれば。いや。今からでも遅くはない！挽回するさ！今回のセミナー、講師はお二人だ。人となりはこちらとこちらを見て頂ければ、その魅力はよーくわかるはず。各々評価は４ケタを超え、しっかり儲けていらっしゃる、実力者だ。こんな方が二人も、自身の経験したことを惜しげもなく公開するという。しかも初心者にもわかりやすく。おまけに手取り足取り。集まってくる人々も、タダモノではない様相を呈している。ゆえに、その場に行けばビジネスの大ヒントがそこら中に溢れかえっているという有様は、火を見るよりも明らかなのだ。なんちゅーチャンス！なんちゅーラッキー！やっぱりこう言うしかない。急げ！！

  2004年10月22日

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• おまとめ

  って、長いこと記帳してない銀行からのおたよりみたいなタイトル。その通りなんだが、ここしばらく、色々あって日記を書けず。で、その「ここしばらく」の状況を書いてみることにします。前回の日記に書いた「夜想」のこと。このメルマガで２４時間以内に、注文を５件頂きました！中には、これを読んで迷ってた購入を決定した、という方もいらっしゃいました。ほんとに嬉しい限りです。店主冥利につきます。ご注文頂いた皆様、この場を借りてお礼申し上げます！次の更新準備も着々と進んでますよ～。「一歩会」がどんどん動き出している。メンバーがとにかくすごい。スピードが違う。私も参加させて頂いているが、なんかもう、自分の学力に合ってない進学校に入っちゃったような気分である。とはいえ、まあ、これも必要な出来事なんだろうなと思う。自分を表現することを、恐れてはいかんのだ。わらし仙人のメルマガに、感想めいたものを書いてメールしたら、次の号に掲載されてしまった！そういうつもりは全然なかったので、びっくりである。とはいえ、しっかりURL付きでメール送ってるのだが（笑）。正直、嬉しかった。びんぼー人だが、「まぐろ貯金」（詳細はわらし仙人のメルマガで）に協力するぞう。

  2004年10月21日

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• 夜想で、球体関節人形。

  今日、仕入れを注文していた本が届いた！！ステュディオ・パラボリカの「夜想」だ。特集は人形。球体関節人形だ。夜想で人形とくればハンス・ベルメール！映画イノセントでなんとなくメジャーになった、アレです。で、メルマガにつらつらと書いたことを、ほぼそのまま引用。例によって例のごとく、わかんない人には、すまん！----------------------------------------------------------------------------実のところ、ベルメール以外の人形に関して、ちょっとばかりハスに構えてしまうところがあった。まあ、「四谷シモンと土井典は別格」というのは、お約束なんだけれども、ようするに、恋月姫あたりから、その人形作品に対してどうも違和感を感じることが多かったのだ。ナルシスティックな感がぬぐえない。もう一歩、昇華してほしい。うまく言えないのだけれども、自分の中の病的なところとかを、過剰に演出しているように感じていた。こういう部分に反応するのは、こちら側が勝手に投影した結果ともいえるのだが、どうもすっきりしない。人形は、その存在からしてナルシスティックなものだろうが、それを見据えつつ、さらに突き放すところがほしいのだ。ベルメールの人形だって、彼の幻想に過ぎないけれど、そこには彼の欲望の率直さみたいなものがあって、見る側はいやおうなしに自分の中の幻想や欲望と向き合うことになる。芸術的であるとか、好き嫌いとかを通り越して、まさに衝撃をもって迫ってくるのだ。ごく簡単に、暴力的な言い方をすれば、それ以降の人形に、インパクトを感じられなくなったのかもしれない。しかし。今回の「夜想＃ＤＯＬＬ」を見て、大いに反省した。やはりいくつかの作品には、これまでと同様の感触を得たけれども、全体を通して見るとその表現に、表現していこうとする姿に、妙に感動してしまったのだ。作家自身の欲望や、形に対する追求が、見事なストレートさで現れている。圧倒的な作品群と作家に対するインタビューは、表現することそのものの意味をこちらに投げかけてくる。「これまでの人形観を一変させる至極の編集」に、見事はまってしまったようだ。

  2004年10月14日

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• 澁澤龍彦の雨。

  生田を出して、澁澤を書かないのはどうも落ちつかない（笑）。と言うわけでもないけど、「ローマ人」をちょっとお休みして、今日は澁澤龍彦をひもといてみた。ふと目に留まった自宅の文庫の中から、指先が選んだのは「天使から怪物まで」だ。古今東西の文学作品から断章を集めて作られた１冊なのだが、その数118編。おなじみのサドやユイスマンス、バタイユをはじめ、プリニウス、パラケルススなど澁澤作品に登場する面々が勢ぞろいしている。序文に書かれている通り、「文学活動のモティーフというか、源泉というか、そういうものの総ざらい」なのである。そのせいか、全く読んだこともない文章でも、知らない作者であっても、なぜか馴染み深くて、懐かしい印象がそこかしこに漂っている。随所で、「ああ、これこれ！」という感慨に浸ってしまい、私にしてはかなりのスピードで読了してしまった。石、貝殻、鳥の羽根、虫の翅、さんご、指輪。こういうものを匣に集めては、時々取り出して、ためすすがめつ眺める感じに似ている。蒐集癖と夢想は、ドラコニアに欠かせない。一眼巨人に吸血鬼、ふくろうのマスクを付けた女。ホムンクルスにマンドラゴラ、ピュグマリオン。ジュスチーヌ、城の中のモンキュ氏。セラピム、ケルピム。魔王。標本箱には、天使と怪物のアンドロギニュスが鎮座している。実のところこの二つに、境目などないのだ。天使と怪物の円環にうっとりしている秋雨の夜なのだが、印象に残っているのは、パスカルのこんな文章だったりする。『人間は天使でもなければ禽獣でもない。天使になろうとするものが禽獣になるのは、不幸なことである。』

  2004年10月08日

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• ああーん。

  全然日記が書けてないよう。なぜなら、ずーっと「ローマ人の物語」しか読んでないから（笑）。やっとポエニ戦争が終わったとこだし。終わったと思ったら、地下鉄の中吊りに10、11、12巻発売！の文字を見つけるし。しかもこれで全体の半分もいってないし。それはさておき。今日はかぼすねいさんが我が家にやってきた。もう一人共通の友達もおいしいおやつ持参で登場。楽しいひと時でございました。どんな話をしたかって？それはヒ・ミ・ツ。

  2004年10月06日

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• 生田耕作な夜。

  今回は、ウチの古本屋で出してるメルマガの記事をご紹介。興味のない人はまーったくワケワカな内容かと思います。その前に、私自身がバタイユを読み込んでおる、ということは努々ございません。-----今回の仕入れで、生田耕作氏の「るさんちまん」を初めて読んだ。セリーヌ、マンディアルグ、永井荷風、ミシェル・レリスなどをテーマに、氏の５０年代後半から７０年代前半までのエッセイがまとめられている。シャープな語り口のせいか、想像以上に読みやすい。もちろんバタイユについて書かれたものも入っている。今では恐らく「生田耕作評論集成」でしかお目にかかれない「時空の彼方への変貌」「明晰の魔」「バタイユを読む前に」がそれだ。そして正直に言おう。実はそこしか読んでいない（笑）。不快感と不安感に満ち、同時に抗いがたい魅力を持つもの。。バタイユという人を知った大昔、この意味が全然わからなかった。まったく腑に落ちない感じ。合理的な思考ではなく、体験によってでしかわからないものなのだから当然なのだけど、その当時は、そのことすらピンときてない状態である。ようするに、お子様だった私には無理なわけだ。でも、そんな矛盾するようなものがこの世にはあるんだと思うだけで、ものすごくどきどきしたことを覚えている。そしてまさに「眼球譚」や「マダム・エドワルダ」が、この感情を発見する最初の出来事になったといえる。ものすごく不安な気持ちを抱えつつ、どうしても惹きつけられてしまうもの。こんな本が、そうそう世間にたくさん出回っちゃいけない、と思っていたら文庫化（澁澤訳だけど）されて、なんとも複雑な気分になったものだ。の体験は極私的なものだ。と同時に、時代や宗教に関わらず人間が本質的に持っている普遍的なものらしい。バタイユはなぜ、これを究極に意識するに至ったのか、ちょっと気になってきた。もう一度、「眼球譚」から読み直してみようと思う。自分の体験のなさを、昔以上に苦々しく思い知ることになるかもしれないけれど、それでも構わない。読書こそ、極私的な体験なのだ。自分が受け取れるものだけ受け取るしかない。-----「眼球譚」や「マダム・エドワルダ」を初めて読んだのはいつだろう。第一印象は、「よくわかんないけど、なんかかっこいい」だったように思う。定番すぎて小っ恥ずかしい気もするけど、お勧めです。ちなみに、小谷野敦氏は、その著作「バカのための読書術」にて、バタイユは「読まないでいい本」に入れちゃってます。

  2004年09月26日

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• 「普通の人がこうして億万長者になった」を読んだ。

  本田健氏の本である。いまさらの説明もいらない有名本である。億万長者の方々にアンケートした結果なので、ご本人からみた自分のこと、なのである。読後感は、億万長者ご自身が気づいていない何かが、彼らを億万長者へと導いたファクターはないのだろうか？ということだったりする。この辺りは、神田昌典氏の影響かも。とはいえ、なかなかためになることも多かった本だ。失敗したらどうしようとか、断れたらどうしようとか、そのぐらいのレベルで手放せないものを持っている自分がいるってことに、改めて気がついた次第だ。結局のところ、私はどうなりたいかっていうビジョンがイマイチ弱いってことなんだろうと思う。ここはちょっと、真面目に考えてみる必要がありそうだ。深刻にはならずに、真剣に（笑）。

  2004年09月23日

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• 中国茶で極楽へ。

  メンテのため、過去に遡って書いてます。*********今日は中国茶セミナーに行ってきた。お茶三種に茶菓付き無料という、かなりお得なセミナーである。講師は黄安希さんという、すんばらく美しい女性。中国人デザイナーと結婚された日本人で、大阪で茶館と教室を経営されている。見た目が美しいだけではなく、立ち居振る舞いも、話し方も、すごく上品な方だ。おまけに「中国茶で楽しむ十二か月」なる本も出版されている。しかも平凡社の別冊太陽だったりするから、そのクオリティの高さは推して知るべし、なのだ。今回は黄さんと助手の方が淹れてくれたお茶を頂きながら、お茶にまつわるお話を聞かせてもらう、というスタイル。説明もわかりやすく流暢だし、何といってもお茶を淹れるときの所作がかっこいい。無駄な動きはなく、それでいて必要な手間は惜しまない。かつ全てにおいて丁寧。サービスの基本と究極。それに浸れる時間というのは、とても贅沢なものだ。最初に出してもらったのは安渓鉄観音。聞香杯で甘い香りをじっくり味わう。二煎目の方が程よい渋みが出ていて、引き締まった味わいが気に入った。次はプーアル茶。ちょっとクセのあるお茶だが、私はわりと好きである。しかし今回のお茶は、これまでのプーアル茶のイメージをどーんと覆してくれるほどのまろやかさ。聞けば20年ものの極品とのこと。最後は菊を使った花湯。大きなガラスの鉢（というよりほとんど壷）に、氷砂糖と2種類の菊を入れ、そこへお湯を大量に注ぐ。黄さん自ら柄杓で各自の茶杯に取り分けてくれた。ごく薄い黄色の水色に、白い小さな菊の花が浮かんでいる様は、なんともかわいらしい。さっぱりとした味わいも爽やかだ。月餅、サンザシのお菓子（10円玉大でせんべいみたいなやつ）、ドライドフルーツ（松の実、ぶどう、なつめ、白いちじく）と、多種多様に用意された茶菓にも満足した。お茶にばっちり合っていて、全部平らげてしまった。ちなみに月餅は一個丸々ではなく、1/4ね。セミナー終了後、黄さんと少しだけお話することができた。著作のこと、講座のこと、今回のプーアル茶のことなど、持参した著作にサインを頂きながら、色々伺うことができた。元々お茶が好きだったのだが、もっと深く知りたくなってしまった。どこまで身に付くかどうかはわからないけれど、「無駄のない丁寧さ」を、自分でもやってみたいのだ。とはいえ、別にお茶に限ったことではなく、どんな時にでもそういう意識を持つことは必要なんだと思う。*******そして、数年前から購入を目論見つつ手が出せない竹製の茶盤が、本気でほしくなっている。市場価格16000円...。ううーむ。

  2004年09月11日

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• スパイウェアのばかばかばか！

  先日、初めてスパイウェア駆除ソフトなるものを使ってみた。知人のＰＣが侵食されているその様を見て、絶対ウチにも入っておーる！と、確信するに至ったからだ。無料でＤＬできる「Spybot」と「Ad-Aware」というソフトをインストールし、スキャンを待つこと数分。なんだこりゃ！！これでもかと言うほど、スパイウェアを示す赤い表示が、無機質に並んでいる。その数、Spybotでは17個、Ad-Awareでは83個！笑うしかございません。これがスパイウェアの数なのか、入り込まれた項目の数なのか、英語なのでいまいちわからないのだが、どっちにしてもうれしくない数字だ。ウィルスと違って感染や破壊活動がないという話だけど、うっとうしいことには変わりない。駆除作業が終わり、マシンを再起動してみる。立ち上がったモニターを見て、タスクバーが妙にすっきりしていることに気づく。いつも使っていたカレンダーやお天気のツールがない。なかなか便利だなあ、なんて愛用してたのだが。君ら、「忍び」やったんか！！マーケティングと言う名のスパイウェアを、私は許諾していたようだ。これまでオカシイと思わなかった私の方が問題大アリである（恥）。うぎゃー。

  2004年09月10日

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• 「ローマ人の物語」、人気の秘密は？

  塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでいる。今更ながらという気分でもあるのだけれど、たまたま立ち寄った本屋で文庫が目に留まり、なんとなく第１巻目だけ買ってしまった。単行本が発行された頃に少しだけ読んだ記憶があるが、中身はさっぱり覚えていない。若かりし頃に、やっぱり文庫で「チェーザレ・ボルジア」「サロメの乳母の話」「男の肖像」などを読んでいる。倉橋由美子と並んで、そのキリっとした文体が好きだった。そして事実（現在、文献・史料として残っているもの）と、個人的な見解というものを、意識的に整理しているところも好きだ。この整理の仕方がいわゆる「史観」というものかと思う。学生の頃の専攻が歴史だったせいもあるが、このあたりがあいまいな「歴史小説」や「ノンフィクション」が、どうも苦手である。あいまいというより、個人的な見解をさも事実であるかのような書き方をしている混濁さがイヤなのかもしれない。そういう意味での「○○史観」とかいう言葉は、私にとっては胡散臭い。それなら事実と見解の両方を押さえつつ、史観なんて弾き飛ばすような「フィクション」の方がずっと面白い。歴史はいつだって物語としてのエンタテイメントを提供してくれるものだ。さて、「ローマ人の物語」であるが、中高年のサラリーマンに人気が高いと聞く。理由はよくわからない。ローマの歴史を語りながら、現在の政治体制や指導者の姿をさりげなく比較対象として読者に想定させるような部分が随所に盛り込まれているからだろうか。だから、現代を俯瞰して見る視線を得たような気分になるのは、なんとなくわかる。その俯瞰の視線を、当事者として使っているのかどうかは疑問である。居酒屋なんかに出没する野球のプチ解説者・評論家みたいな感じで、「政治」を傍観するための道具として、意識なくその視線を使っている人はいないだろうか。政治は、社会はもちろん会社にも家庭にもサークルにも、集団と名の付くものに必ず存在する。どんなに興味がないといっても、否応なく関わって生活しているわけだ。そういう関わりの中で、評論するためではなく、自分が動くためのエッセンスを求めて、この作品を読みたいと思う。俯瞰することは傍観することではない。今日から2巻目に突入した。今月には8・9・10巻カエサルのルビコン以前も発売され、続刊の発売もなされる。気がつけば、すっかりはまった自分がいる。おやぢ呼ばわりされてもいい！と思わせる魅力がこの作品にはある。

  2004年09月07日

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• ラビリントス追悼

  ドイツ文学者の種村季弘氏が8月29日、永眠した。おまぬけな私は全然知らず、数日後知人によってその情報を得た。若かりし頃、澁澤龍彦とともにその著作をむさぼり読んで、古本屋を開業してからも少数ながら氏の本は必ず置いていた。吸血鬼の知識は全部この方から得たように思う。数年前、真夜中のTVであるドキュメンタリー番組をやっていた。寝ぼけてたので詳細は覚えてないが、下町の路地裏でベレー帽をかぶって佇む、あんまりかっこよくないおやじが出てきた。ぼそぼそした話し方で、歩き方もスマートじゃない。でも、眼光だけは妙に鋭い。じーっと見ているうちに、それが種村氏であることに気づいた。もっと若い頃の著者近影ってやつと、重なったわけだ。考えたら、動いている種村氏を見たのはそれが最初で最後だ。間接的な死因は胃がんだそうだ。４年の間、入退院を繰り返してたという。迷宮の彼方で戯れることを選択した氏に、合掌。

  2004年09月06日

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• ＭＯＳ試験、受けてきた。

  ううう。やっと終わったぞう。結果はワード、エクセルともに合格！！！その上！ななななーんと、エクセルは満点だったのだ！！いやマジで！でも偶然で！アタシったら、やりすぎじゃーん！などと試験会場のエレベーター内で一人ガッツポーズ＆一人つっこみに興じる至福は、格別なものでございました。ま、会場は２階だったからすぐ終了だったけどさ。その会場も、小さいパソコン教室で、しかも受験者は私一人。インストラクターの方ともなんだかフレンドリーな感じで和やかだったけど、試験そのものはやっぱりめちゃくちゃ緊張した。後から見直しができない試験なもんで、「次へ」のボタンをクリックするのに渾身の勇気がいるのだ。画面を何度チェックしても、不安は募るばかり。毎回「これで合格！」なんてつぶやきながらクリックしたりして。いにしえのスポ根マンガさながらの「一押入魂」状態だったのだ。でもまあ、なんかこの５日間は面白かった。必死で練習問題解くのも、試験でガチガチになるのも、一個の点に集約していく自分を確認する作業のようだった。それは強度を感じることでもある。帰り道、凝縮から解放された反動か、次は上級にもトライしてみようかな～なんて気持ちになり、ついついテキストを購入してしまった。ごっついお調子者な自分に、ちょっとあきれてる。

  2004年08月28日

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• もうすぐ試験なのだ。

  8/28、私は受験である。何の試験かというと、ＭＯＳ。マイクロソフト・オフィス・スペシャリストのワードとエクセルの二つを受ける。受けたくて受けるわけでなく、バイト先の要請によるものである。合格したら試験料は負担してもらえるが、不合格だと自腹という、合理的なシステムになっている。まあ大丈夫かなあなんて思って問題集をやってみたら。あらまあ、大変。知らない関数とか、機能があるある（笑）。もっと早くからやってれば～と泣きが入ったのだけど、どーしよーもねー。この月曜日からやり始めたのだけど、こういう状態とわかってたら、わらし仙人交流会はあれだけ楽しめたか疑問である。そういう意味で、うまくできてますね。あはは。知らない事が出てくると、うへぇ！！だけど、それだけ世界が広がるってことだし。実際「おおお、こんな便利な機能が！！」と感動したこともあったし。うれしそうに言うなっつーの。ともかく、やれるだけのことをやろうと決めている。ごちゃごちゃ言っているが、試験料をゲットしたいだけだったりする。１科目１０２９０円は、めっちゃ痛いっちゅーねん！！

  2004年08月26日

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• わらし仙人の交流会はすごかった！

  前の日記に書いたように、8/22はわらし仙人の交流会であった。今回は以前からの知り合いも多数参加。いつのまにか「魔法クラブ」って名前がついてたし（笑）。面白いのは初対面の方々とも、違和感なくお話できたことだ。いつのまにやら、気がついたら熱く語ってたりする。これまで何をやってきたかということも興味のつきない面々だったが、これから何をしたいかということに意識を置いている人々は、やっぱりパワーがある。終わって2日経っているのだけど、私の中には不思議な余韻が残っている。いや、残っているというよりは、根付いている。有償の仕事もめいっぱい、無償の仕事もめいっぱい、おまけに28日には試験があって、でもあんまり勉強してなかったりするのだが、なんかこう、元気だ。仕事についても、全部に対してやる気満々ってわけじゃないけど、ため息ついて愚痴をもらすってノリでは、全然ない。押しつぶされそうな気持ちもあることあるけど、あんまり苦しくない。これもわらし仙人効果なのか？私も小冊子を作ろうと画策中である。企画書を作って持っていたが、わらし仙人に見てもらう時間はなかった。残念だけど、これは仕方ない。まだその時期ではないってことかもしれない。しかし、今回出会った方々からは、たくさんのアドバイスを頂けた。これまで以上に深く、真剣に考えるきっかけになった感じである。今ってところにちゃんと生きてる人の意見は、ほんとにパワフルだ。そして私には、もっと「過剰」が必要だ。

  2004年08月24日

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• 行くぞ！わらし仙人交流会！

  ついに、わらし仙人の交流会に参加する。これまでは、行きたい！と切望していたにも関わらず、ことごとく仕事の都合で断念するに至っていた。しかーし、ついに、アプローチに成功である。情報によると、「２０００円（参加費）は、アホちゃうか、という値段」というほど、すごい内容らしい。くくく。２２日が楽しみであーる。実は今回も仕事が入ってたんだが、そこら中にお願いしまくって休みをゲットした。いつもなら、ついつい「もういいや」って、自分が折れちゃうことが多いのだけど、今回は「どーなってもいいや」という、開き直りがあった。「どうなっても」というのは、実のところ「どう思われても」なのだな、私の場合。で、さらにいつもなら、自分の欲求を通すとすごく居心地が悪いのだけど、今回はそうでもなかったりする。なんていうか、受け入れの境地ね。アルカイック・スマイル放射中。とはいえ、どっかでお返ししなきゃなあっていう、負い目はあるが。どこが境地やねんっ。ここで少し考えてみる。私は何を求めて交流会に参加するんだろう。知らない人とたくさん会う。ビジネスのヒントをたくさんもらう。なんだか楽しそうだから、とりあえず行ってみたい。ふと浮かんだのはこんな感じ。ちょっとアタマ悪そうに見えるのは、きっと気のせいだ。どれにも共通しているのは、来たものを拒まないってことだろう。いっぱい人が集まると、ついつい舞い上がってしまうことが多い。自分のことばかり話す、なんてことで現れちゃうのだが、ある意味、それは自分以外を受け入れないってことと同義なのだと思う。話すことによって、攻撃的な煙幕を張っているのと同じなのだ。来たものをそのまま受け入れればいい。やはり受け入れの境地か？自分に必要なものが、ちゃんとやって来ているだけのことだ。大いに楽しもう。

  2004年08月18日

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• ハンマー室伏の宇宙。

  たまたま、ハンマー投げ室伏選手のドキュメンタリー番組を見た。競技にも選手にも、全然興味がなかったのだけど、なんとなく見てしまった。回転や足の運びなど独特の複雑な動き、一瞬にして身体のパワーを鉄球に乗せることの困難さ、たった２秒間ですべての動作が終わっていることの緊張感など、奥深いものがいろいろあるようで、思わず引き込まれてしまった。なにより、室伏選手本人がなんだか面白い。まずはトレーニング。メニューの一つとして、丸太や石や竹などを使うものがある。丸太といっても１００キロぐらいあるやつで、これを軽々と両肩に担いで、屈伸したりしてる。石は人の頭２個分ぐらいの大きさ。またまた軽くぽんと投げてるのだが、地面に落ちたときの響きでその重さが知れる。竹ざおを使っての回転練習では、両手を仰向けにして腕を前につきだし、軽く持つ。その状態で身体をすごい速さで回転させるのだが、何度回転しても、回っている間はその水平位置が変わらない。ろくに運動をしない私にはよくわからないのだけれど、この身体能力はとんでもないんじゃないかと思う。さらに。こういう自然素材を使うと、運動行為について何かしらのヒントが掴めることがあるそうだ。丸太や石と一体になっている身体、そして一体になっている動き。その様子を見ていると、置かれている意識がものすごく高いように感じられた。こんな風に練習を続けるうち、ハンマー投げそのものが宇宙と繋がっているように感じられるようになったという。地球とその引力で回る月の関係をイメージするというのだ。どういうことかというと。例えば、回転を続ける地球の引力（または重力）がある瞬間にぱっと切れたとする。すると、引っ張られていた月は、それまでの引力と同じパワーで飛んでいくはずだ。地球は自分、月はハンマー、引力はハンマーについているワイヤーと、置き換えしてみる。引力が切れる瞬間とは、自分がワイヤーを手放すその瞬間のことだ。これでいくと、最早「投げる」のではなく、「勝手に飛んでいく」のだそうだ。こういうイメージは、一つのことをやりまくった人にしか浮かんでこないだろう。思いつきではなく、ひらめき。１５歳の頃から本格的に訓練を開始し、毎日の練習は１０時間にも及ぶ事があるという。長くやればいいというものではないだろうが、高い意識を継続させることは、何かに繋がるような気がする。8/20はアテネオリンピックのハンマー投げ予選。宇宙で月を飛ばし続ける姿が、楽しみだ。

  2004年08月13日

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• エネルギーは外に出すな！

  8/8の日曜日、かぼす姐さんの主催する「マジカル・ミステリー・エネルギー・クラブ」に参加してきた。これまでの「関西エネルギー・ドライビング・スクール」から名称を変更したが、名は体を現すの言葉どおり、中身も今までより一層ディープになってきた感じ。いかにもアヤシイ感じのするＭＭＥクラブ（勝手に略すなっつーの）だが、やっていることは激しく健全かつ刺激的なのだ。多分。どういう内容だったかは、他の参加者の日記でいくばくか触れられているので、よしとしよう。飲み会にて伺ったＮ先生のお話について書こうと思う。それは、「エネルギーを外に出さない」って話である。どういうことかというと、これまでエネルギーというと、自分から溢れんばかりに「出す」ことがイメージされてきた。しかし、これからは違う。自分から出さないことが大事なのだという。まずは自分が今いる部屋から、エネルギーを出さないことをイメージする。そしてさらに、自分の身体からエネルギーを出さないようにする。自分の身体から、ほんの少しでもエネルギーを漏らさない。おなかなど身体の一点に、自分の中にあるエネルギーを集中させて、その密度を高くする感じ。また、過去のこと、未来のこと、そういうことを気にしていると、そっちにエネルギーが漏れてしまうから、そういうことは考えない。このエネルギーの一点を作り、それに自分の願望を乗せれば思うがままである。この話を聞いて、その場で早速試してみた。お臍のちょっと下あたりに、ぐぐぐーっとエネルギーを集中させる。頭と足の先から、全身にあるエネルギーをぎゅうっとポイントに圧縮するイメージ。まずは半分、さらにまた半分と繰り返す。やればやるほど、どんどんエネルギーが出てくる感じがして、一点だけに全てを凝縮させるのが厳しい。その無尽蔵さに改めて感動しながらも、妥協することにする。しばらくすると、針の先ほどの点がイメージされる。同時に、お臍の下ポイントがものすごく熱くなってきた。エネルギーに対して温度を感じる事は珍しくないけれども、こんなに熱いのは初めてである。そして、そのポイントからまっすぐ正面方向に向かう流れというか、ベクトルというか、方向性がイメージされた。具体的にどこへ向かうべき、というようなことではない。単なる一方向への流れが感じられたというだけだ。私の勝手な解釈だけど、この一点とは、まさに「今」「ここ」というポイントのことなんだろうなと感じている。そこ以外に、自分がいるべきところはない。だからこそ、そこにエネルギーを集中させる。過去や未来にエネルギーを漏らさないってことに繋がるのだ。何がどうなるかよくわからないけれど、しばらくやってみることにした。気づいた事があれば、また報告するつもりなり。

  2004年08月10日

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• デ、デザインが～。

  久しぶりにちゃんと日記書こうとしたら、デザインが変わってて、びっくりしたぞう。いつの間にこんなことに！？って、随分前から予告してたんだろうなあ。で、自由欄とかいう部分。タイトルの下のとこね。ここに日記で取り上げたＤＶＤを表にしてたんだが、これを入れていると、全体的にレイアウトが崩れちゃうようなのだ。日記のコメントとか、これまで右横にあった項目が全部、日記の下にずらーっと並んじゃって。かなりマヌケな感じ。仕方ないから、別ページにしたぞ。おまけにサーバー混み過ぎだよう！！

  2004年08月03日

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• 久しぶりに。

  全然、日記が書けなかった１週間であった。仕事場の引越しがあり、色々とばたばたしてたのだ。おまけに不要品などを頂いたりしたので、自宅もかなりの模様替え。へろへろである。落ち着いたら、またちゃんと書く予定なり。

  2004年07月30日

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• 電波でなく、電器な人。

  子供の頃から、不思議なことが好きだった。ＵＦＯ、幽霊、ビッグ・フット、水晶どくろ、ナスカ、魔のトライアングル地帯、四次元の世界、スウェーデンボルグなど、挙げていけばキリがない。色んな想像を巡らしては、ひとりでぞぞぞーっとしたり、にまにましてたりした。振り返って守護霊が立ってたらどうしよう、とか。ネス湖のネッシーを発見したら、インタビューになんて答えよう、とか。恐怖の大魔王が降りてきたら、どうやってサバイバルしよう、とか。寝てる間にアカナメ（妖怪の一種ね）が天井を這いずり回ってたらどうやって退治しよう、とか。給食時間にいきなりエクトプラズムが始まったらイヤだろうな、とか。特にＵＦＯネタにはかなり敏感だった。インプラントされたらどうしようとか、宇宙人に出会って挨拶してそれが宣戦布告の合図なってたらどうしようとか、実は私以外町中全員エイリアンだったりして、とか。かなーり心配性な子供である。そんなアホとしか言いようのない日常を送っていたある日。自分の部屋の電気のカサを付け替えることになった。電器屋さんからカタログをもらい、好きなのを選んでいいよと親は言うけど、こういうオトナに限って、最終的には自分で決めちゃうもんだ。ウチもそうだった。まあ、私が選んだやつは、部屋の上部1/2は埋まるゴーヂャスさ溢れる逸品だったから、そうそう親を責めるわけにもいかぬだろう。結局、チチがセレクトしたのだが、数日後、我が家に到着したそれを見てぎょっとした。だってそれは「アダムスキー型」だったから。さすがに、下に半円形の物体はついてなかったけど、タテヨコの比率がぴったりだったのだ。どこにでもあるフツーのデザインだろうとは思う。帽子みたい、とも言えるその形。でも、私から見れば、どう考えてもＵＦＯの偉大なるプロトタイプの意匠だったのだ。くらくらしながら、決定権を行使したチチに問う。何ゆえ、数ある中からこのような不穏な商品を選択するに至ったのか、と。チチ曰く、「だってＵＮＡ、あんたＵＦＯ好きやろ」う、うへえっ。確信犯！「これ吊るしといたら、宇宙人が会いに来るで」来なくていいってば！その夜、私の頭上で静かに佇む新しい電器のカサから、わらわらと宇宙人が５人ぐらい現れる。10ｃｍぐらいの体長のくせに、ものすごい力持ちらしく、私を軽々と持ち上げる。ああ、やっぱりアーモンド型の眼で、皮膚は灰色なんだ。声も出せない恐怖を感じていると、電器のカサからオレンジ色の強い光が放射される。すると、あろうことか、私の身体は宇宙人ごとカサに吸い込まれていくではないか！未知との遭遇だあっ、第３種接近遭遇だあっ。助けてーっ！！！３日連続、そんな夢。どーでもいい想像力だけは逞しかったのだなあ、というよりは、ＴＶの影響受け過ぎなんだよ、という話である。合掌(-人-）

  2004年07月22日

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• 名刺作り、好き？

  セミナーの前日、名刺作りにトライした。これまでにも何種類か作ったことはあるのだが、いまいち満足していない。フリーのフォントを探しまくり、色やらレイアウトやらを練りまくり、使い勝手がイマイチなラベルソフトをなだめすかしながらの、作成だ。おかげさまで、かぼす姐さんから「ゲーセンで作ったヤツみたい」と、心温まる励ましのお言葉を拝領したこともある。そんなわけで、今回は気合いを入れて、新デザインに臨んだ。試行錯誤で数時間、私にはセンスってやつが今ひとつであることが、明確なった。それでも、前回のよりはまだマシかと思う。どんなヒドイ出来やねん！まあいい。作るのは楽しかったじゃないか、それなりに。必要な情報は盛り込めたじゃないか、ある程度。しかしなあ。目指しているのはポップなのに。おしゃれで、ポップで、ちょっとエロチックというのが好きなのに。何故だ。おバカで、安くて、「ちゃちい」感じになるのは、何故なんだ。名刺は人をうつすと言うけれど。あーうー。今回、印刷して切り離しも終わってから、ハンドル名を入れ忘れてたことに気付いた私。おバカで安くてちゃちい上に、詰めが甘いんだよっ！

  2004年07月20日

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• 海の日のセミナー

  今日は、楽笑堂さんのセミナーに参加してきた。レイキ・ヒーリングというやつだ。これまでも、お試し感覚で知り合いのティーチャーにやってもらったことはある。でも、歴史的な変遷や、具体的なメソッドのようなものは聞いたことはなかったし、ある程度の時間をかけてのレイキ体験はこれが初めてだった。私もちょこっとこの手の世界に足を踏み入れているのだけれど、自分のやっているものと比べて、似たところ違うところ様々で、なんだか楽しい。知らないことを知るっていうのは、やっぱり興味深いことだ。セミナーの内容もさることながら、集まった方々がとても面白い方ばっかりで、驚いた。こういうセミナーは初めてではないのだけれど、楽天とかわらし仙人とかプチリタとか、色々な繋がりが重なりあっている集まりは、これまで全く参加したことがない。気さくで、パワフルで、意識が高くて、ベクトルがはっきりしている方々。ヒーリングの話に限らず、今、自分が何をやっているか、何をしたいかという、そういう話がどんどん出てくる。披露される戦略は、とても刺激的だ。いっぱい発信して、いっぱい受信する。何ができるかわからないけれど、何もしないのが一番ダメなんだと、改めて思う。これが落ち着いてからとか、あれが片付いてからとか、そんな風に先延ばしの言い訳をし続けるのは、もう止めよう。

  2004年07月19日

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• いやはや。

  心理テストに書き込み頂いた皆様、ありがとうございました～。予想以上にたくさんの方に参加してもらって、うれしい限りです。ほんと、おもしろかったです。うふふふ。またやりますね！

  2004年07月18日

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• お答え発表！超能力な心理テスト！！

  皆様、お待たせ致しました！首を長くして、今か今かと結果を待たれた方もいらしたでしょう。長くしすぎて、もつれちゃった方、大気圏外に出ちゃった方、飲食に不便が生じた方が出ちゃったかも！そのままがんばって下さいね。ああ、申し訳ない気持ちのあまり、思わずベタなこと書いてしまいました。それはさておき。さっそく昨日の心理テストの結果を発表しますね。その答えとは、　　　　「あなたのコンプレックスが分かります」というものなのです。うははは～♪そうです。自分の欲しいものとは、今の自分に足りないと感じているもののこと。選択したそれぞれの項目によって、何に対して「足りない」「持っていない」とヒケメを感じているかが、明らかになるわけですね。ということで、各項目の内容です。　　１．透視能力：対人能力　　２．予知能力：経済力　　３．瞬間移動：体力　　４．念　　力：根性(忍耐力)　　５．透明人間：社会的圧力からの脱出　　６．空を飛ぶ：性的能力くくく。いかがだったでしょうか。私のセレクトは「瞬間移動」。そうともさ。体力にはコンプレックスありまくりさ。運動神経とか、機敏な動きとか、全然自信ありません。じゃあ、他のには自信あるのかよう、なんて聞かないでね。実は、どれも全部迷ったんだもーん(泣)。

  2004年07月16日

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• 超能力な心理テスト！

  またまた心理テストをやってみます。これも結構有名なヤツだから、知ってる人も多いかな。５つ以上の書き込みがあれば、結果を発表しますね～。では、問題です。あなたは超能力を一つだけ身につけることができます。どれにしますか？１．透視能力２．予知能力３．瞬間移動４．念力５．透明人間になれる６．空を飛べる 皆さん、どんなものを選択されたのかな。ちなみに私は３の瞬間移動です。結果は．．．当たってました。悔しいくらいに思いっきり！！

  2004年07月15日

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• 今さらだけど、恐かった。

  岩井志麻子の「ぼっけえ、きょうてえ」を読んだ。話題になったのは随分前だが、ずーっと気になっていた作品だ。設定は明治の中頃。「誰かの手でひっぱられている」かのように顔の左側が歪んだ女郎が、自分の半生を客に語る寝物語。そこで明らかになっていく秘密。確かに恐い話だった。ホラーというよりは怪談と言った方がふさわしい。しかし、恐さより陰惨さの方が、濃厚な粘度をもってこちらに張り付いてくる。寒村、貧困、飢餓、糜爛した性。そして、圧倒的な悪意。前近代的な人物が持ち合わせているとは思えないほどの、意識的・自覚的な悪意なのだ。これが一番恐くて、なおかつ哀れさを浮かび上がらせる。随所で「ああ、こいつ、絶対やっているよ」というような、確信犯的な匂わせ方があって、それをストーリーと重層させていくところが、上手い。似たようなモチーフだったからか、野坂昭如の「骨餓身峠死人葛（ほねがみとおげほとけかずら）」が頭をよぎった。これもまた、とんでもなく陰惨で奇怪な物語である。野坂独特の文体も絶妙な効果をあげる名作だ。深みと凄み、どちらも断然こちらが上かと思う。忘れようと思っても忘れられないインパクトがある。あと、思い浮かべたのはコミックだが、山岸涼子の「鬼」。これはホラーコミックとして評価が高い。おまけに最後に泣かせるときてる。花輪和一のいくつかの作品に連なるイメージもある。衝撃度からいうと、小林泰三の「玩具修理者」「人獣細工」よりは落ちるかなと思うが、なかなかの読後感だった。装丁に使われている絵も、中身とぴったりで、読後に改めて見るとじんわり恐い（笑）。一緒に収められている書き下ろしの３篇も、よかった。「依って件の如し」が気に入っている。

  2004年07月12日

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• 正しい人々。

  「確かにあなたは正しく、味方も多いのですが、決して幸せではないんです。 」ネットをふらふら彷徨っていて、ぶつかった一文である。巷で流行っている「○○な幸せ」系ではなくて、心理学系のサイト。夫の浮気に攻撃的になっている女性に対する言葉だ。もう少し説明すると、こんな感じかな。夫の浮気は許しがたいものである。妻たるあなたが怒るのも当然だ。それに賛同する人も多かろう。しかし、夫を糾弾したからといって夫の浮気が止まるわけではない。それなら、夫を悪いと決め付けて攻撃するより、自分の問題として向き合う方が、より幸せに近づくことになりませんか。浮気を悪いことだというのは「正しい」ことだけど、それより「幸せ」を選びましょう。まあ、一理あると思う。ここでは、夫を許すことを「幸せ」としているように見えるけれど、別にそれが絶対であるということではない。「正しさ」に固執することの意味を問い直しているだけだ。これは、浮気といったことに限らず、色々な場面でいえることだなあと思う。自分の正当性を主張するシチュエーションって、時々ある。他人がやっているのを見ることもあるし、自分がやっていることもある。上記の「幸せ」は、関係性のある他人と親和性を保つこと、仲良くすること、というのが前提になっていると思われる。「よい関係」であることが、幸せ。相手を尊重するとか、言いたいときにはＮＯと言えるとか、そういうことも含まれるかと思う。とするなら。自分の正当性を振りかざしている場合、相手の事を「どうでもいい」とか、「別に仲良くしたいわけではない」と考えている可能性があるということになる。また、そのように受け取られる可能性があるともいえる。しかし私の考える問題は、そういう感情の受け渡しの箇所ではない。例えば意見交換や議論において、こういう感情的な部分と正当性などの論理的な部分とが、渾然一体になっているということを、あんまり意識していないことが問題なのだ。分離しなければならない、ということではない。徹底的に分けて取り組みたいなら、その手法は「裁判」と呼ばれているものになるだろう。正しければ、それでいいというわけではないし、人間同士として結びついてれば、それでいいというわけでもない。正しさは自己防衛かもしれないし、結びつきは馴れ合いかもしれない。正しさは何かを明確するかもしれないけど、解決にはならないかもしれない。結びつきは安心を生むかもしれないけど、発せられた言葉のエッセンスを取りこぼすかもしれない。どっちもあるってだけのことか。こういうことを意識せずして、己の正当性を叫んでる人は論外ね（笑）。しかーし。書いてるうちに、だんだんワケわかんなくなってきた～。

  2004年07月09日

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• 神様で給料日。

  江國香織の「神様のボート」と山田詠美の「ＰＡＹ　ＤＡＹ！！！」を読んだ。実は、江國香織は初体験である。あまりに人気が高いので、ちょっと敬遠してた。なんとなく図書館で目について借りてみた。母と娘の、ものがたり。大感動とかはないのだけど、微妙な危うさがすごく上手いなと。エンタテイメント好きな私としては、最後にずこーんと穴に突き落としてほしかった。予想通りの結末だったもんで(笑)。山田詠美はほんとに久しぶりに読んだ。この作品はさすが「ヤング」の棚（近所の図書館にはジュブナイルだけを集めた棚があるのだ）に置いてあっただけあって、もっと若い頃に読みたかったなあというシロモノ。悪くはないけど、やっぱりね。20代までに、遅くとも20代前半までかなあ。主人公は16歳。兄と妹の双子。両親が離婚して兄は父と、妹は母と暮らして一年。911のテロに巻き込まれ、母は帰らぬ人となる。経験とか体験とは、こういうもんなんだぜ、と言わんばかりに様々な出来事が起こる。その配置のされ方が、絶妙だ。高校生なら感動してたかと思う。

  2004年07月08日

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• 私を演じてくれる人々。

  またもや、Ｎ先生のお話を伺う機会を得た。今回も、激しく荒唐無稽だった。一大叙事詩といっても過言ではあるまい。で、そういうところをかいつまんでここに書いても、はっきり言って全然面白くないので、やめときます（笑）。というわけで、先生のお話に出てきた「イヤな人」のことだけ、ちょびっと紹介しようかな。自分にとって「イヤな人」とは、自分に関係ない人のことではない。実は、彼らは、この「私」ってこんな人なんですよと、演じて見せてくれている。なので、そういうイヤな人が目の前に現れたときには、「ありがとう、もうわかった」と言い続けること。そうすると、その人は憑き物が落ちたようになる。イヤな人が自分のうつし鏡で、自分のこととして引き寄せて考えるっていうのは、以前から意識してた。でも、「憑き物が落ちたように」という体験はない。そうなんかなあ、と思いつつ、帰路についた私はちょっとした実体験を持った。帰り道。すっかり夜は更けて真夜中に近い。お家まで地下鉄一駅分歩くことになった私は、途中でとあるカップルに遭遇する。すれ違った瞬間、なんとなく険悪な感じがしたのだけど、その内、ものすごい口喧嘩をし始めた。二人とも、全然人の話を聞こうとしない。相手がしゃべっていても、かみまくって、自分の言いたいことだけ、捲くし立てる。似たもの同士らしく、口調もテンポも妙に同調しているところが、笑えるといえば笑える。ああ、ウザイなあと冷ややかな一瞥を送る私。同時に、あれってアタシなのか？と、うつし鏡を考える。相手のことを全然聞かず、一方的にしゃべりまくってる、あの人たちが。自分こそ傷ついたんだと主張している、あの人たちが。自分のことなんだと、じりじり胸ヤケみたいな気分を抱えながら、「もうわかった、もうわかった、もうわかった」とリピートしてみる。ほとんど呪文みたいだ。数十回、心の中でつぶやき続けただろうか。時間にすれば１分足らず。ふと気づくと、しーんと静かになっている。さっきまで私の背後にいて、あれほどうるさかったカップルがいないのだ。どうやら横道に入ったようだ。偶然といえばそれまでだけど、私はなんだか納得してしまった。演じて、退場なんだ。私がやっていることを演じてくれたカップルは、あの後どうしたのか。それには全然、意味はない。憑き物が落ちたのは、私の方かもしれない。

  2004年07月05日

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• 世界が変わり、歯茎は腫れる。

  「7月から世界が変わる」という話をしたら、いろんな波がやってきた。ちょっとばかりその波にのまれてしまって、へろへろである。故に、日記が書けなかった。先月、オファーのあった仕事のこと。私が考えていたのより金額はよかったが、最初に聞いてたより、しんどいものであることが判明した。依頼してきた人は、自分の話をハイテンションでどんどん一方的に進めるタイプで、こちらはそれを聞くので精一杯。おまけに話が終わったら、すぐさまどうするかを決めさせる。その勢いに（そしておそらく金額にも）流されて、ついＯＫを出してしまった。帰ってきてから、急にあれでよかったのだろうかと不安になった。あの話のままだと、自分のやりたいことに時間が使えなくなる。なんとか、やれないことはないのだが。それに、一旦引き受けたことをひっくり返すなんて、信用に関わる。仕事そのものを断られるかもしれない。だって、やろうと思えばなんとかなりそうだし。このまま、やり過ごそうか。自分の要望を言わず、自分の譲れない一線をごまかして、自分のやりたいことを我慢する？そんな風に「がんばる」？悶々とした気分がつのって、眠れない。ふと気づくと左のほっぺたに違和感がある。口がうまく開かない。どうやら上の歯茎が腫れてきたようだ。頬をつついてみると、ぶよぶよした感触と鈍い痛みがじわんと広がる。ここに至って、急に笑い出したくなった。あ～あ、私ってば、何てわかりやすいヤツ！こころの不調がしっかり身体に現れちゃってるじゃん！自分の要求を我慢しようとしたら、口が開かなくなってしまうんだもん。口を開けば、マズイと思っても言ってしまうから、開かないようにという、身体サイドからの配慮（？）なのだ。これが、一般的には「不都合」と呼ばれている現象である。「変わる」と言いながら、これまでと全く同じ方法を取ってる。うまく言えないけど、昔から自分の要求を通すことに妙な罪悪感がある。むしろ、捨てられる不安と言うべきか。それを解消するために「我慢」する。いつもそういう選択をしてきたと思う。私に訪れた小さな不都合。単なる偶然と思うむきもあるだろう。しかし、私にはこれまでにもいくつか前例があるのだ。行きたくない所へ行かなければならなかった時。自分が行きたくないことすら、自覚していなかったのだが、数週間、足首がワケもなく痛み出して、引きずらないと一歩も歩けない状態になってしまった。この時はかぼす姐さんに助けてもらい、「行きたくない」自分ってやつと向き合うことで解決した。幼稚で反倫理的な自分とのご対面でもあったのだけど、そのあたりを認識すると、足の痛みはものの数分で治ってしまったのだ。自分では認識してないことでも、こころの奥底で思っていることは身体に出るのだ。なので。今回のことは、わりと素早く理解した。どっちが「危険」なことなのか、どっちが「赤いカプセル」なのか。私は危険を選ぶし、赤いカプセルを飲む。翌日、減額になっても、そして全部ダメになってもいいやという気分で相手に連絡し、自分の要望を伝えてみた。まだはっきりと結論は出てないし、全部通るかどうかもわからない。ついでに言えば、信用を失墜したかもしれない。でも。歯茎の腫れは、相手との話が終わった時にはすっかり引いていた。やっぱりわかりやすいヤツだよ、私！！**********なんちゅーか、学習効果なしってことを暴露してるな。そして、他人からすれば全然大したことではなかろうとも思う。イヤなら断れば済むじゃんって。ううう。小心者であることも、暴露してるなあ（泣）。でもまあ、今までなら98％ぐらいの確率で我慢してたと思う。ついでに言うと、85％ぐらいの確率で誰かに相談してたと思う。今回はどっちもしなかった。ということで、自分的には○印である。

  2004年07月03日

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• 楽しい予感。

  知り合いのＮ先生。この方は、直観でさまざまな情報を得てらして、いつもとびきり面白いことをお話してくれる。また、会うたびに「若返っている」という、稀有なお方でもある。先日伺ったのは、明日７月１日から世界が変わるというお話。去年の７月から、ゆっくりとした変化が起こっていて、過去の経験から判断できない時代に入っている。人にすがらない、先生はいない、自分の足でやっていく。明日から、いやがうえにも、そういう時代に入っていくそうだ。普通なら、「そうなのかなあ」ぐらいの受け止め方になりそうだけど、ここ数ヶ月、私自身にも色々と具体的な変化が現れていて、ごく個人的な感覚としては、「ああ、やっぱり」としか言いようがなかったりする。今まで蓄積してきたことは消せないし、過去から持ち運んでいる刷り込みだって無くならない。だけど、後生大事に抱え込んでる必要性がなくなる感じがする。自分がとても狭っ苦しいところにいることが、よくわかる。そこに閉じこもることを決めたのは自分であることが、よくわかる。そして何より、出ようと思うなら、出ていいんだってことが、よくわかる。これからどうなるんだろうとか、乗るならこれか？など考えていたけど、ふと、７月１日以前に自分が想像していたことなんて、まったく意味をなさないかもって、思い浮かんだ。時計を見たら、12：01だった。「一人でどんどん先に行け！先に行けば面白い！」変化するぞと言った後、Ｎ先生が続けて叫んだ言葉である。ぱーんと明るい笑顔が見えた。

  2004年06月30日

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• 白洲正子を読んでいる。

  白洲正子のエッセイ「縁あって」を読んでいる。能面、陶器、絵画、文学などをテーマにした短いエッセイ集だ。恥ずかしい話だけど、白洲正子がどういう人かも、どんな顔かも知ってたのに、著作を読むのは初めてだったりする。自分の日常とはかけ離れたハイソさに、ちょっと敷居が高い感じがして、どうも手が出なかった。今回読んでみようと思ったきっかけは、大した事はない。たまたま読んでた本に紹介されてただけなのだ。『本も着こなしも同じ。ファッションに例えるなら、須賀敦子は上品なコンサバ、白洲正子は高級紬』って感じでお勧めされていた。無理は承知の上で、せめて試着だけでもと思ったのだ。単純だけど、だいだい読書の動機なんてそんなもんだと思う。さて、その試着だが。文章はとりたてて難解ではないからいいのだけど、問題は基礎知識だ。先の能や絵画もそうだし、和歌、古典、焼き物、それにまつわる歴史など、ありとあらゆる面で基礎的な知識がなさすぎて、ちょっと厳しい。まあ、余計な思い入れを気にせず読めるから、楽といえば楽なのだが。そして、文章そのものは、簡潔でかなり好きタイプだ。歴史的な部分ではちょっとセンチメンタルな感じもあるけど、あまり気にならない。また、啓蒙主義的な感じが全然しないのも、いい感じだ。生まれも育ちも、知識も経験も、すごい人なんだが、教えて諭す、導くなんてことは、さっぱり考えてないようなのだ。自分自身や物事に対して、フラットでニュートラルな目線があって、そこから、厳しさと愛おしさをもって深い洞察がなされている感じ。洗練とはこういうことなのかなと、思う。ちょっとだけ、一文を紹介してみる。最初のエッセイには、能面の図録作成の仕事に携わっていることに触れたあと、こんな文章が続く。「私は小さい時から能に親しみ、能面についての常識も人並みに持ち、つける機会にも恵まれたが、実際の仕事に当たってみて、いかに面に対して無知であったか、一度も眼を開けて見たこともなかった事実に気がつき、呆然とした。」あなたにそんなことを言われたら、もうお手上げです。そして普通、こういう文章に出くわすと「あーそー」って気になっちゃうけど、続いてさらに掘り下げが進むので、それが有無を言わせぬ説得力となって、こちらに迫ってくるのだ。こうなると、他の著作も気になってくる。そういえば図書館に全集があったような気がする。とっかえひっかえ、ともかく試着してみるか？*********岡本太郎氏の「あなたがわかる分だけ、わかればいいのです」なんて言葉をふと思い出す。こんな低いところで励みにしちゃって、どうすんのって気にもなるが。ともかくありがとう、タローさん。

  2004年06月28日

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• 自然体と言われても。

  引っかかる言葉、というのがある。見たり聞いたりすると、どういう文脈で使っているのかが気になる手合いの言葉。それを使うことによって、何かがわかったような、または何かが伝わったような気になってしまう言葉。その一言で「なるほどねー」って感じで、納得してしまいそうになる言葉。例えば、「自然体」というのがそれにあたる。自然体で生きていきたいとか、何事も自然体でとか、自然体で関わってとか。自然体で重責を担う、なんてのもある。私の感じる違和感。それは、自然体って言葉を使っている段階で、かなり不自然な状態ではないの？ってことだ。意識して「自然体」であろうとすることに、疑問を感じるわけなのだ。今の状態が不自然だからこそ、「自然体で」ってことになるかもしれない。使っている人からすると、肩の力を抜いて、ぐらいのイメージかもしれない。しかし。どういう状態を「自然体」だと思っているのだろう。ジタバタしない、自分らしく、平常心でってことなんだろうか？『自分の度量ではジタバタするのが「自然体」』、ではいかんのか？自然体であれば何事もうまくいくって、自動的に決めてないか？自然体って、単なる結果としての状態に過ぎないと思うのだが、場合によっては、そうなること自体を目的にしちゃいがちな気がする。そして何より、「自然体」って言葉に、妙に自己演出めいた匂いを感じてしまう。こんな私って、ねじれてる？他に引っかかる言葉としては、「ボタンの掛け違い」っていうのがあるけど、これはまた今度にしようっと。ついで言うと、「心の闇」っていう表現も気になるなあ。

  2004年06月27日

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• 手書きモード。

  久しぶりに手書きの手紙を書いた。いつもは絶対ワープロなんだが、今回はお礼状なので手で書いてみた。縦書き便箋３枚。さすがに下書きはワープロを使ったのだけど、めちゃくちゃ時間がかかってしまった。字詰めとか、改ページとか、手書きは全体の構成が面倒だ。ハガキで手書きは時々書くけど、手紙は本当に久しぶりだ。疲れたけど、この妙な達成感は何だ？手書きのよさって、わからんでもないけど、読む方からするとどうなんだろう。自分がもらったら、確かになんか、時間かけてもらったなあって、じーんとくる。よく「手書きの手紙に感動しました」なんてことを、聞いたりするが。そういう刷り込みがあるだけでは、などどナナメに見てしまう部分もある。書いている内に感じたことが一つある。それは、書いている内容よりも、形式やら体裁に気を使ってるなあってことだ。既に下書きしてるわけだから、感情的な処理はその段階である程度終わっている。だから、そういう状態になるのも、当然かもしれない。また、そこを含めての手書きのありがたさってことになるのかもしれない。文字には感情とか意識とか、色々出ちゃうからなあ。その辺りに、ちょっと過敏になっているかもしれない。自意識過剰なのか？というか、自分のゆとりのなさをさらしてるだけか？だからこそ。たまには手書きで長文書くことも、必要かなと思った。日記とか、誰に見せるものでない文章でもいいだろうけど、どちらかというと、人に見せるものでやってみた方がいいように思う。しばらく使っていない神経モジュールが、刺激される。やっぱり、同じことばかりやっていては、ダメなのだ。

  2004年06月25日

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• 巣作りされたこと、ある？

  最近、母からよくメールが来る。日常の瑣末な出来事がほとんどだから、別段うっとうしいわけではない。先日のメールには、「３年ぶりにウチの軒先に燕が巣を作りました」なんて、書いてあった。都会の真ん中で、他の家にはそういうことがなく、自分の所にだけ巣を作られるっていうのは、ちょっとした優越感を味わえるもののようだ。私も、ちょっぴり和み気分を分けてもらった感じである。狸やイタチが巣を作ったとなると、厄介事のように思うのに、燕だとなんでこんなに微笑ましいのだろう。正直、うらやましい。ぴーぴーうるさいとか、糞が落ちてくるとか、それなりに色々あるけど、燕が巣を作るおうち＝平和・なごやかってイメージが出来上がってて、ごちゃごちゃ考える間もなく「いいなぁ～」って、思ってしまう。数年前のことだけど、友達の家では鳩だった。家といってもマンションである。ある日、どうも鳩が増えたなあと思って、よーく観察してみると、動線の中心が、自分ちのベランダになっていることに気が付いた。２羽がベランダの脇を、せわしなく出たり入ったりしている。動きを追っていくと程なく、置いてるクーラーの室外機の脇に巣を発見。草だかビニール紐だか、なんだかよくわかんないシロモノで作ってある。その陰には、ちっちゃくて白くて丸いモノが、午後の日差しをはねかえしている。既に生産工程終了済み、だったのだ。そういえば、お昼間、やけにバサバサ羽音がしてたことが．．．と記憶を反芻しつつ、目の前を横切る鳩の動きに、我に返る。こんなところで増殖されたらかなわない。ウザイから箒ではきだしちゃえって思ったが、どうやっても巣に届かない。建築物の構造に、造詣の深いカップルだったようだ。イライラ気分を抱えて、仕方ないなあと、諦めて数日後。朝日とともに突然「ぴよぴよぴよ～っ」とけたたましい声にたたき起こされた。その瞬間、苦笑とともに、巣立ちまで見守ることを決めちゃったとさ。巣立ち以後、彼女はベランダの掃除をマメにするようになった。かどうかは、定かではない。

  2004年06月23日

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• このぉ～、頑固者めが！

  他人から「頑固だね」と言われた時っていうのは、個人的には、かなりの危険信号だと思っている。自分の思考や感情に凝り固まってないか？という、ある種のお知らせと受け取るようにしている。自分の価値や信念を持っているということは、とても大事なことだ。それを捨てろとか、曲げろとか、そういうことではない。私が身の内に感じる頑固というのは、だいたいにおいて、誰かに何かを相談した時だ。何かうまくいかないことがあって、いくら考えてもいいアイデアが浮かばない。そこで、知り合いや友人に相談する。意見なり、アドバイスなり、なんらかの答えをもらう。その時に、素直に受け取れない自分が顔を出すことがある。質問も答えも、人それぞれ、様々と言ってしまえばそれまでだし、言われたことを、鵜呑み丸呑みする必要もないと言えば、ない。しかし。ふと気がつけば、「こうやってみれば？」とか、「こういう考え方もあるよ」というアドバイスに対して、できない理由ばかり並べ立ててしまっている。「そうは言っても」「あなたには分からないかもしれないけど」「できるなら、とっくにやってるし」「あなたみたいに強くないから」今の状態に困っていると言いながら、そこにしがみついている。どうすればいいのか全くわからないと言いながら、アドバイスされた新しいやり方を試そうともしない。自分の「余裕のなさ」に甘えている。なぜ「無理だ」と思うのかについても、見直そうとしない。納得できない言葉が帰って来たときは、なおさらだ。一瞬にして「的外れな答え」と処理してしまう。次にやりがちなのは、同じ質問を別の人にしてみるってやつだ。色々な意見を聞くことは間違いではないだろう。でも気がつけば、長い期間、そればかり繰り返してたりする。自分の選択を、常に先延ばしにしているに過ぎない。自分の外側のどこかに「正しい答え」があるはずだと探し続けて、常に「見つからない」と駄々をこねている。自分がわかるように、納得できるように説明してくれと、訴え続ける。ほとんど、脅迫だ。結局は自分で決めるしかない。誰の問題でもなく、自分の問題だから。他人のアドバイスが正しいかどうかなんて、誰にもわからない。他人の人生を背負うことなんて、誰にもできないから。「今どうすればいいかわからない」というなら、ちょっとぐらい、試してみてもいいんじゃないかと思う。納得できない言葉でも、もしその通りだとしたらって、仮定してみたり、自分の身に引き寄せて考えてみてもいいかと思う。それもできない状態を、頑固という風に考えている。まずは、試してみようと自分で決めることだ。「あなたの言うとおりにしたけど、上手くいかなかった」なんて、卑怯なセリフを吐かないためには、まず、決めることだ。

  2004年06月22日

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• 忘れてた～。

  ６月１８日というこの日を、私はすっかり忘れていたことに気がついた。そう。この日は、新月だったのだ！願望実現に最も効果を発揮すると言われている新月日。今回は朝５時２７分から８時間。思い出したときには、既に午後２時を回っていた。一般的に願望実現ということでいえば、紙に書いて深層意識にアプローチするというのが多いと思う。この新月日でも、同じだ。今回はそれができなかったわけだが、ではこの８時間、私の深層意識には何が取り込まれたのか？自分のやったことと感じたこと（考えたこと）しかない。それがどういう形で書き込みされ、保存されているかは、知る由もない。深層意識だから、わかっちゃったらそれはもう顕在意識だもんね。自分が「わからない」ことでも、私の中のどこかで、うまいことやってくれてるように思う。データベースを作り、インデックスを付け、リンクをはり、アラート機能をつけ．．．。世の中には、潜在意識からいかに情報を顕在化させるかってことに力を入れている人がいる。うまく言えないのだが、ちょっと待ってという気になっている。******７月の新月日は、１７日２０時２４分から８時間であるらしい。

  2004年06月18日

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• 心理テストの回答だよ。

  昨日の心理テストにお答えくださった皆様、ありがとうございます！６名も書き込み頂けるなんて！そして答えを知ってた方、薄々感づいてた方、沈黙を保って頂きまして、ありがとうございます！私は丸１日、かな～り楽しませて頂きました。やっぱり心理テストって、面白いですね。うくく。それでは心理テストの答えを発表しますね。それはですね。ご想像の通りだったとは思いますが、「腕時計」とは、そのまんま「異性」のことです。恋人とか配偶者とかと考えて頂いてもいいかと思います。機能もデザインも価格もさまざまで、付ける人の価値観が象徴されやすいところが、「異性」というものとの相似形といえるのかと、想像しています。＞歩くオレンジさん きゃっ！そこら辺に置き忘れちゃうぐらい、不自由してないってか？＞花山那智さん邪魔者扱いしてますよ～、この人～（笑）。しかも１５年。＞声風さん初めまして！書き込みありがとうございます。７～１２個、そして女性もの！これは一体？＞shococoさんわー！ど、どこにしまってあるの～！？＞かぼす姐さんわはは～。出た、機能至上主義！やっぱり機能はしっかりしてもらわないとね。役立たずは、去れ！！＞いなじ丸さん お久しぶりです！バランス崩れちゃうんですか？！なんか、すごくウケちゃいました。さて。私の裏話ですが、そんな大したことはありません。その昔、付き合っていた人にこの質問をしてみたことがありました。彼の答えの中で、かなり強調されてたのがこういうセリフ。「少なくとも絶対５、６個は必要や。毎日変えとる。ついでに言うたら、時と場合によって使い分けたいねん。」付き合い始めて間もない頃のことで、口には出さなかったですが、「浮気しとるんか！？それとも口先だけの甲斐性ナシかっ！？」とツッコミ入れたのは、言うまでもありません。わりとカッコつけなタイプの男だったので、上記以外の答えもブランドがどーの、デザインがあーだ、俺はおしゃれにはこだわりがあって．．．などなど、どうでもいいような薀蓄をたらたらのたまっておりました。その反動なのか、テストの回答を知った時は絶句＆赤面＆脂汗で、これはこれで、なかなかの見ものでした。思えば、見かけより純なヤツだったな（遠い目）。

  2004年06月17日

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• 心理テスト、どう？

  昨日は占い。そして今日は、心理テストをやってみよう。有名なヤツだから、知ってる人もいるかと思うけど、バラしちゃだめですよ（笑）。それでは質問です。●あなたにとって「腕時計」とはどういう存在ですか。●また、いくつぐらいほしいですか。参考までに今現在の私の答えは、こんな感じ。すてきな時計は、つけてるだけでいい気分になるけど、あったらあったで鬱陶しい。最低限必要な機能があれば、それでよし。おしゃれなやつと、機能がしっかりしたやつの２個ほしい。皆さんのお答えお待ちしてます。３つ以上レスがついたら、答えと私の裏話を書こうかな。

  2004年06月16日

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• 答えは、道で拾っちゃおう。

  何か悩んでいたり、考えあぐねているとき、「どうすりゃいいの～？」なんて、心の中で叫んでいると、たまたま道ですれ違ったアカの他人の会話から、何かしらのヒントをもらったことがないだろうか。友達とあーでもないこーでもないと、疑問に頭を悩ませているとき、たまたまつけていたＴＶが、ちょっとした答えを話し始めることはないだろうか。疑問を口に出した途端、雷が鳴ったり。物が落ちてきたり。笑い声が聞こえたり。いつもではないけれど、時々そういうことがある。偶然、耳に入ってきた言葉が、どういうわけか今の自分の状況に対するお答えになってるのだ。きっかけになったのは、荒俣宏の「帝都物語」だ。小説としては名作とはいい難いけど、日本の近代史をマジカルな視点から展開したその様が、当時はとても新鮮だった。表紙と口絵が丸尾末広、というセンスも全巻揃える原動力になったと思う。ようするに、リアルタイムではまってたのだ。この「帝都物語」に『鏡聴（きょうちょう）』という占いが登場する。方法はわりと簡単だ。１.神社の水場にある柄杓で、水を何度かぐるぐるかき回してから手を離す。２.柄杓の動きが止まり、その柄が差した方角へ手鏡を懐に持って歩く。３.歩きながら、密かに他人の話ことばを聴く。４.最初に耳にしたことばが、将来の吉凶を暗示している。本来は除夜に行うものとか、留守居の妻が出先の夫の安否を占うものだったとか、色々なことが言われている。これを読んでから、何か答えを求めているようなとき、ふと耳に入ってくる言葉が、シンクロしてるのではないかと思うようになった。以前の日記にも書いた「いい男＝コンディション確認」というのは、これの一つのバリエーションだ。似たようなものは既に占いにあって、これは『辻占い』というらしい。こっちはもう少し意識的な方法だ。１.何について占うのかをはっきりと明確に決める。２.占う前に「○○について正しい判断をお与えください」と、神仏や祖先に祈る。３.夜の四辻（十字路）に立ち、次の言葉を３回繰り返し唱える。　　　　「行く人の 四辻のうらの言の葉に うらかた知らせ 辻うらの神」４.四辻を通行する人を数える（何も話さない人は数に入れない）。　 その３人目の人の話が、問題に対する掲示となる。二つの占い、ちゃんとやったことがあるっていう方、いるかな？

  2004年06月15日

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• そんな名前は○○だ！

  人名用漢字に５７８字が追加された、というニュースを見た。法務省によると、現在、人名に使える漢字は常用漢字１９４５、人名用漢字２８６の計２２３１文字ってことだ。今回追加される漢字には、「苺」「桔」「梗」「鴎」「雫」とかが入っているのだが、同時に、なんだかなあっていう漢字も入ってる。「糞」「姦」「癌」「淫」なんていうのがそれ。『ＪＩＳ漢字表を基に、出版物の出現順で選んだため』というのが、追加を審議する人名用漢字部会の見解らしい。こんな漢字、名前に使うヤツいるのか？ということも気になるが、ここでいう「出版物」って、何だろうという疑問もわいてきた。どんなもので、どのくらいの期間のものを対象にしているんだろう。最近のものから遡っているのかな。「姦」「癌」「淫」が出版物に頻出しているっていうのは、まあ納得できるなあ。でも。「糞」って？この国の出版界では、そんなにいっぱい使ってるのか？ハトやカラス問題？ペットのしつけ？私の知らない大人の世界？それとも売れてる雑誌には、毎号「糞」の文字ばっかり1万字ぐらい並べてるページがあるのか？謎だよう。その「出現順」リスト、上位5000字ぐらい見せてほしいなあ。今年の秋をメドに、ちゃんと決まるらしいから、その頃にはもう少し情報があるかも。

  2004年06月11日

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• この本を読め！

  最近、読書について考えている。なんで本を読むのか。何を求めてるのか。なーんて、ちょっぴり実存なセンチメンタルしてる間があれば、一冊でも嫁！いや、読め！我ながら、赤面。なんで本を読むかと言われれば、最初はわりと無理やり「読まされてた」のが、おおお！！と感動する作品に出会った快感をまた味わいたいから、だろうか。私が読書にハマりだしたのは、高校生の時のように思う。国語の時間に、授業が面白くなくて、ぱらぱら別のページを読んでるうちに、教科書は勉強するためのツールでなくて、アンソロジー集に早代わりしちゃったのだ。授業からするりとドロップアウトさせてくれたのは、確か中原中也の詩だったと思う。ゆあーん　ゆよーん　ゆやゆよんこんな世界があったのかと、無知な乙女はひれ伏してしまったわけですな。今夜ここでのひと盛り、誰もが通る道と許してほしい。詩から入っていって、それから小説へとなだれこんで、幻想系に走るという、なんかもう、すごい小っ恥ずかしい読書人生のはじまり。「人間失格」と「変身」を立て続けに読んで、１週間立ち直れなくなったりもしたなあ。「夢十夜」で夢分析が流行ったり。皆さんの「感動の一冊」、よかったらコメントにて語って下さい。タイトルだけでも、教えて欲しいのだ。あと、これは読め！っちゅーお勧めの一冊とかも。小説でもビジネス書でもジャンルは無関係。よろしくね。

  2004年06月09日

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• 正剛さん、こんばんは！

  ＮＨＫ人間講座「おもかげの国　うつろいの国」を見た。今回は、さらっと流してみましたという作りなのかな。プロローグって感じなんでしょうか。伝えたい情報量と、提供できる時間が合ってないんだろうなあ。それにしても、３０分は短い。もっとみっちり、やってほしい。だったら、著作を読めってば！この講座には『日本の「編集文化」を考える』というサブタイトルがついている。めちゃくちゃ単純かつ平板な言い方をすれば、「表現」とその取捨選択ってことかな、と考えている。もっと奥深い話であることには、絶対間違いが。時代の経過の中で、残してきたもの。はっきりとは見えないけれども、そこはかとなく受け継がれてきたもの。「表現」というものを、「編集」という定点で見ると、これまでになく立体的な厚みを感じる。時間、媒体、制作者、空間、方法。うまく言えないけれど、こういう繋がりもアリかって感じかな。歴史や文学、美術が好きな人はそれだけでも楽しめるし、新しい切り口ってどういうことだ？なんて考えている人にも面白い番組じゃないかな。正剛さん、来週もよろしくね。

  2004年06月08日

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• 立花隆に読書術を習う。

  立花隆氏の「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本そして僕の大量読書術・驚異の速読術」という本を読んでいる。これは、週刊文春に連載された「私の読書日記」をまとめたもの。１９９５年１１月３０日号から、２００１年２月８日号までの内容です。単行本初版は２００１年４月。私が読んでいるのは２００３年５月に出た文庫版。ようするに、書評です。まず。タイトル長すぎです。おまけに「序」も長すぎです。464ｐの内、「序」と称して78ｐも割くのは止めてください。この中に「読書術」と「速読術」が入っているから仕方ないけどさ。だったら、「序」って付けずに、章を分けてくれっ。それやったら、そこしか読まないヤツがいっぱいいると踏んでるんだろうけど。「序」だけで、疲れたよ。この人の書評の特徴は、読者をかなーり意識して書いてることだろうか。当たり前といえば当たり前なんだが、さらに意識的に、読者を突き放してる。立花氏が面白いと感じた「快」のツボを、ある意味半端なところで放置してる感じ。「序」でも、「できるだけムダを省き、有効情報だけを圧縮して、濃密に詰め込んである」と言い切ってるし。「読む人の邪魔にならない、参考程度」として書いてるらしい。雑感とか身辺雑記を取り混ぜて書いているのも、楽しいが、これはこれで、はっきり、きっぱりしてて良いと思う。まあ、本の中身についてだけを、これでもか！と書いてるわけだ。氏の本の読み方からすれば、当然なのかもしれない。全文通読するものもあるが、圧倒的に、必要なところだけを拾い読みするという本が多いらしい。書評もおのずとこういう方程式になっているのではなかろうか。必要なところ＋有効情報÷参考程度常に余りが出るところが、購入動機になるのかもしれない。ちなみに、立花氏は頭から順番に読んでいかなきゃダメな本（ミステリーとか）は、もうあまり読まなくなったそうです。忙しいので、まったりした読書ってのは捨てたらしい。ってことは、センセー、京極夏彦は読んでないっすね。ふっふっふ。ここで優越感持ってどーすんだ、私！そして決め付けるなっての！

  2004年06月07日

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