カテゴリ:仕事のこと
最近、派遣で介護付き有料老人ホームのナースをしています。
はじめは常勤になることを意識して、とりあえず派遣で少し分かってからエントリーするか考えようって感じでしたが… 絶対、絶対、絶対イヤ。 絶対、あんなホームで常勤しないからっ。 たまたまそのホームがイヤなのかもしれないけど、多少はいい勉強にはなってると思いまする。 思わなきゃやってられん。 じゃあ来月からは、そこは行かないのかっていうと、生活のためにまだ行くんですけどね… まだ派遣で生計を立てるってスタイルが自分の中で出来上がってなくて、派遣登録会社をいろいろ吟味したりしている状態なんです。 そこで有料老人ホームでの仕事についてなんですが… 正直、甘く考えてましたね。 私と同じで、病棟経験しかない状態でポンと一緒に働いた派遣ナースさんも同じように感じてたみたいですが… 結構、忙しいんですよ… ていうか、絶対病棟の方が楽だった。 施設では、ケアスタッフさんは生活援助がメインだから、医療系のすべてはナースにかかる。 100%健康・病歴なし・内服薬なし♪な高齢者さんはさすがに皆無。 一人一人の利用者さんの、往診医やそれ以外のお医者さん(往診医は主に内科だから他の科)、処方される薬、状態把握、処置… あげくのはてに、ケアスタッフのフォロー…(これが多すぎです、そのホーム) そこまでは我慢できるんです、いろんな看護がある・施設看護ってこういうものと割切れる。 割切れないのは、ケアスタッフさん。 とにかく、そこが一番ストレスな存在です。 要領が悪いとか仕事が遅いとか、そうゆうのはいいんです。 ナースだって、ケアスタッフさんだって経験ていう勉強過程があるもの。 今日スタッフさんに「足が腫れてる」と呼ばれたけど、浮腫+X脚での骨の変形だった。 これは嬉しかった。 そのスタッフさんがその利用者さんの体をよく見てくれているということだもの。 「よく見てくれてるスタッフさんで嬉しいですね」と利用者さんとご家族を前にすっごい褒めさせて頂いちゃった☆ …が、後々考えると、そのスタッフさんは不快だったかしら…今度フォローしなきゃ。 許せないのは、ケアスタッフとしての意識からの態度。 すべての人がそうではないけど、もうちょっと利用者さん・高齢者さんを理解できないのだろーか!? ~ストレス1~ 日中も薄暗い部屋で過ごしているウツ持ち利用者さんとの出来事を話すあるスタッフさん… 「あの人嫌い!ほんっと暗いよね。 あれは性格よね! 歩くのに手貸してたのに、部屋に戻ったら、突然無言で振り払うように手離すの。 ありがとうくらい、言えって感じよね!」 「部屋が暗いから、言ってやったの。 こんな暗くしてるから、性格も暗くなるのよって。 それで、カーテン一斉にシャーッとあけてやったわよ! ざまぁみろって感じ!?」 …これはそのスタッフさんの発した言葉の一例。 この人は、認知症があってもカラッと明るい人しか好きになれないらしいです。 他にも、このスタッフ、この利用者さんにものすごいこと(発言)をしたみたいです… 私はこの利用者さんをステキだと思っているので、あまりにショックで何も言葉が出てきませんでした… その後、即効、この方の居室を訪問し、このホームで辛いことがないかを聞きつつ一生懸命フォローフォローでした… でも、ウツを持つ方独特の性格か、頑固&優しいんですね… 「何にもないわよ。聞いてくれてありがとう」っておっしゃる。 私は涙をこらえるのにいっぱいいっぱいでした…彼女はあと数年で100歳です。 さすがにたくさんの経験をしてきた高齢者さんはフトコロが深い… 他にも、やっぱり私の大好きなステキな利用者さんで、被害妄想ありの人を「気持ち悪い」と表現したスタッフもいます。 私には、まず、特定の患者や利用者を苦手と感じることはあっても、『嫌い』とかダイレクトな表現をすることが信じられない。 思いやって対応すべき存在(それが仕事)なんだから、『苦手』でも好きになるor理解を示す努力が必要で、自分が自分の感覚で『嫌い』と認めてしまってはいけないと思うんです。 そして、そのウツのある利用者さんへスタッフがした、独断でカーテンを開けること。 ウツは高齢者に多くみられることで、高齢者理解があまりに乏しく、結果、その利用者にどれほどの心理的なショックを与えたことでしょうか… 利用者からの「ありがとう」がないことに腹を立てる…それこそ「あなた何様?」と聞き返したいんですけど… そしてそして、そのスタッフの話し方にある「~~してやった(あげた)」という表現は、これまた「あなた何様?」。 その利用者さんが彼女に何かしたとは絶対思わないし、むしろ被害者。 このスタッフさんは、利用者さんを、ご高齢の人全体を敬う気持ちがぜんっぜん、ないとしか思えない。 ついでに、それに気づいてないから、そのグチをこぼすわけで、その様子は私には言葉は悪いけど、本当『オオバカモノ』で、そばで聞いていることが不快きわまりないのです。 ~ストレス2~ いつでもどこでも、何にでもナースが呼ばれます。 そして使われます。 これには、よく常勤さん(たった1人)やってるなと思います。 …ていうか、だから他に常勤決まらないんだよ、といいたい。 PHS「あ、ナースさんですか?ちょっと車椅子移動手伝って欲しいんですけど」 私「誰ですか?何かありました?」 PHS「いや、○○さんなんですけど、ちょっと組んでるスタッフ(立位を維持できない利用者さんには、大抵2人1組で、寝た状態のまま足側・頭側から1人づつ持上げ車椅子に乗せてるらしい、普通のナースは大抵そんなこと1人でやる)が他の利用者さんに呼ばれちゃっていないんで、手伝ってほしいんです」 …他のスタッフを呼ばずに、なぜナースを呼びつけるんですか? …え?他のスタッフは階ごとに分担してるから、別の階で介助中なはずだから? …え?え?ナースもナースの仕事ある…ん…です…け…ど…?? …え?どうしても人手が欲しい時はナース…なんです…か…? …あ、そう。 …そうですかぁ~…ふぅ。 こんなことザラです。 ただ嚥下がゆっくりだったり、水分がないと飲み込みずらいというだけで、食事介助押し付けられます。 スタッフさんは人数が多いから、時間で食事休憩入らないとまわらないんだそうですよ、奥様。 ナースはいつでも好きな時に食えるだろってことですかいな? 食事中のPHS呼び出しは、出ないわけにはいかないけど、「やっと食事入れてるんですけどぉ~」と緊急時以外パス(私の小さな意地)。 そうそう、退院後の利用者さんには、しばらくはナースは特に注意を払います。 その居室へはナースの出入りが増えるわけです。 そうすると…スタッフさんが来なくなり、なぜかナースが体位変換・オムツ交換をするはめになり、モーニングケアなど、きちんときれいにしてもらえていないケアのフォローをすることに。 スタッフにももちろん、「○○さまのとこ、排泄チェック変わりにやりましたよ」と指摘&注意をします。 が、ナースがやってくれるんだと思うのだろうか… 毎回ナースがやっています。 一番殴りたくなったのは、PHS「○○さん、右足が動かないって言ってるんです。行って見てください」 あ、足が動かない~~~!? 脳内出血でも起こしたか~?○○さん、血圧普段落着いてたのに~~!と大慌てで駆けつけると。 …ベッド柵のはめ込む穴に右足のズボンが一緒にはまり込んでました。 このホームはスタッフさんがナースコール(と呼ばれてるけど、スタッフへのコールです。ナースは常に1人か2人しかいませんが、スタッフは10人弱いますから)を受けていますが、状況を目で見ることなくナースへふるのは、どうかと思う… ま、ベッド柵を入れたスタッフも問題ですけどね… ~ストレス3~ 極めつけが、「ナースさま」という言葉。 お年寄りは、医者を神さまのように崇め奉る人が割りと多いです。 だから、『お医者さま』という言葉、よく聞きますよね。 ですが、医者は常駐でないホームなので、医療系のことはナースなので、利用者さんはナースを大切に感じてくれている方が多いです。 ご本人の病気を恐れる気持ちや健康管理をしていることで、ナースに対する信頼度は高いように感じます。 プラス、スタッフさんは接することは多いけれど、一人一人とゆっくり対話をする時間は少ない分(忙しくても、見ていると、作る努力に欠けているだけと私は思ってるけど)、処置をするにも一対一で向き合い、毎日でなくてもお部屋訪問をしてお話を作るナースの存在感は大きいです。 そして、利用者さんからナースへの対応をうらやましく感じる気持ちなのか、医療的知識の差からの尊敬心(いえ、この場合嫉み的にしか感じない)なのか、とあるスタッフさんが言った「看護婦さんはどこでもいい収入で仕事できますもんね」というような社会的安定や専門職としての価値観なのか… 派遣ナースまで名前を覚えられないなら「看護婦さん」「看護師さん」「ナースさん」でいいわけで。 なのに、利用者さんを前に「膝が痛いの?じゃあナースさまにみてもらいましょうね」 貼ったばかりの湿布が見えんのか!? 超むかつきます。 時々登場するこのイヤミっぽく聞こえる、「ナースさま」という呼ばれ方。 …しかししかし、しかし。 どんなに腹の立つことがあっても、私は派遣。 常勤ナースがいる以上、スタッフへの指導とかは何より常勤さんの役割だと思う。 同じホームにしか行っていないので、ケアスタッフさんや利用者さんの中でも私を常勤のように勘違いしてたり、覚えてくれてる人はかなり多い。 だけど、どんなに馴染んだって、やっぱり私は派遣です。 常勤さんにチラッと言ってみたけど、あまり意味もないらしい…。 常勤さんにもケアスタッフさんとの人間関係もあるってことか? 常勤さんいわく、 「ここのホームは、派遣(ナース)さんにスタッフ業務も多いから、数回来てもう来なくなっちゃうってのが多いのよ」 「常勤さんになってくれそうな人がいても、すぐダメになっちゃう(私もです)」 まあ、常勤さんはもう一回り年も上なので、「ナースさま」呼ばわりはないようですが。 …年といえば、私、どうもどこでも若く見られます。 今月で30になりましたが、もちろん年相応ではないわけですが… とあるスタッフさんに、「30て聞いてびっくりよぉ~お!あっちこっちで、あの看護婦さん30超えてるって知ってた?っていいまくっちゃったわ~」と言われました。 …失礼じゃないですか? …勝手に人の年、ばらしまくらないでほしいですし、まだホヤホヤ30で、超えてませんし。 別に年齢を聞かれれば堂々と言うし、30だろうと40になろうと、別にいいんですけどね。 冗談ぽくにっこりと「やめて下さいよ~、恥ずかしいじゃないですか~」と返しましたが、胸中煮えくり燃えまくり。 すべてがこんなスタッフさん達ではありません。 だけど、中年以上(う~ん40辺りから?)のスタッフに多いんです。 むしろ若い女性スタッフさんは、とてもお互い尊重し合えていい関係だと思っているし。 やっぱり介護・看護の両分野のスタッフがきちんと仕事領域を気持ちよく分け合いながら、思いやりながら助け合える環境ってなかなかないのかな~。 スタッフさんとの関わりがイヤで、本当不愉快。 利用者さんとの仕事は問題ないんだけどねぇ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 18, 2007 11:22:40 PM
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