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カテゴリ:着物
本日、2度目の更新です。 突然ですが、皆さんは、パートナーに内緒で、大きな買い物をしたことがありますか? (遠い目で)あれはぁ、かれこれ6年ほど前のことです。 私は、市内のデパートの催事の開かれてる階へ用事がありました。 そこは最上階で、催事会場の片隅に、サービスカウンターがあったんです。 私は貯まったポイントを商品券に交換するため”だけ”に、その階に行ったわけです。 引き換えた賞品券は、たかだか1、2千円だったんだけど、私はちょっぴり幸せ気分だった。 普段、めったにデパートに足を運ばない私は、 「まあ、ここに来たついでに、催事場を1周して帰ろうかな~。」と、 催事コーナーに足を踏み入れた。 その日は、『大九州展』 が開かれていた。 元々田舎だし、不景気な町だけに、お客さんはまばら。 「呉服コーナーで、目の保養でもして帰ろう~っと!」・・・と思った私。 そこには、”皇室の方々にも締められている”という帯なんかも展示されていた。 そのコーナーを回りきろうとした時、私の目が・・・一本の帯に、釘付けになった。 ウン十ウン万円の値札がかかったその帯の前で、私は、魂をすっかり抜かれたようになった。 と、そこへ、九州訛りの和服のおばさんが近づいてきた。 九州福岡の 「小森草木染工房」 の方だった。 おばさんから説明を受けてる私は、多分、興奮して、上気してたに違いなかった。 そのおばさんの話を聞きながら、二つのことが、ぐるぐると頭を駆け巡った。 一つは・・・ 私は、この帯をとっても気に入ってる(のは、間違いない!)。 自分は、これはいいものだと思うけど、この帯本当に、この値段の価値があるのだろうか。 もう一つは・・・ズバリ、「金策」 私は、おばさんに訊いてみた。 「私は、分割払いが嫌いです。だから、一回払いでいただくとして・・・いくらか安くなりますか?」 おばさんは、「4万。4万、お安くしましょう!草木染の帯締め2本もサービスしましょう!」 しばしの間思案した結果、 「明日、もう一度伺います。」 私はそう言って、その催事場をあとにしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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