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日曜日の午後。
本屋に向かう。 11月末なのに日差しがとても暖かいので、歩いていくことにする。 《咲花》には、まだ行けてない。 学校で、渡良瀬とも話をしない。 担任でもない俺とは特に話もないけど。 ”喜春ちゃんに本気になるって事は、夏恋も引き受けるって事だ。” 《雪丸》のご主人の言葉が、校庭で授業で渡良瀬を見かけるたび 頭を走る。 《咲花》が近づいてくる・・・。 緊張する。 ただ、店の前を横切るだけなのに。 早歩きで通り過ぎようとした時、どこからかシャボン玉が降ってくる・・・。 空を見上げると、ベランダでいすに座って、喜春さんがシャボン玉を吹いていた。 「―――― 喜春さん!」 俺は思い切って下から喜春さんの名を呼ぶ。 喜春さんがベランダの格子から俺を見下ろす。 「・・・喜春さん。」 もう目が合って気がついているのに、名前を呼んだ。 喜春さんはそのまま返事もせず、ガラス戸を開けて部屋に入ってしまった。 ”嫌われた” ・・・みたいだ。 ・・・でもこれで、あきらめもつく。 もう一度、空を見上げて歩き出す。 「―――― 先生。」 振り返ると、《咲花》の入り口から喜春さんが呼んでくれた。 肩より長い髪、白のハイネックにベージュの薄い素材のカーディガンを羽織り デニムのロングスカートをはいている。 振り返った俺に、喜春さんは少し笑いかけてくれた。 俺の足が《咲花》に向かう。 俺の心が喜春さんに躍る。 喜春さんが《咲花》に招き入れてくれる――――。 ************************ シャボン玉を吹く、儚げな喜春ママ・・・。 先生の切ない気持ちのフレームでのぞいたら、 なんだか私もキュンとしてしまったのです。 大好きなシーンです。絵が上手かったら描きたいくらい! (あんまり好きなんで、実際に描こうとしましたが~ 見事玉砕しました。(><)誰か助けて!) あの一件があってから、初めて喜春ママに会うのがこのシーンじゃ・・・ ”またまた、惚れてまうやろーーーっっ!!!” って。先生の気持ちを代弁してみました。(^^;) さて、二人の会話は次回のお楽しみに・・・♪ emyちゃんにはチビスイカとメロンを届けましたから きっと夏の暑さにも負けず続きを頑張ってくれることでしょう! 頼むね~~(^0^)b aco お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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