観劇ライブ貧乏。

２年以上ぶりに明石スタジオで観劇です。本当は３日に観る予定だったのですが身内の不幸のため急遽日程変更。
正直観られないかと思っていたので、快くチケットの取り置きを受けてくださった小鈴さんに大感謝です。
明石スタジオ、アパートから歩いていける近さに観劇もとい感激。ほんとはチャリで行きたかったんですけど、雨が降っていたので散歩がてら歩きました。神奈川の実家にいた頃は考えられない事です。

雨なので少々早めにロビーに入れて頂き、チラシ置き場でチラシ漁り。The Winds Of Godと姫が愛したダニ小僧のチラシ入手。最近レミばかりだったので普通のチラシ（？）が入手できてなかったので嬉しい。
チラシを見ながら待っていたら奥の方から気合入れの声が聞こえてきて思わず微笑。（横に座ってた女性は噴いてました）
開場してから劇場のある２Ｆに上がり、例によって自由席なので３列目の椅子席ど真ん中を速攻ゲット。
最前列でも良かったんですがベンチシートで腰痛くなりそうだったので遠慮しました（笑）寄る年波には勝てまへん。
受付にいた役者さんぽい男性が中でも携帯注意のご案内をしてくれ、プチトークで場内和やかムードで開演。

とある公園にて、ホームレスの２人連れ（しんいち・冠又三郎）。主人公冠又三郎、日本海側に来たつもりで美味いものを食べるマイムなどをしてみる。現実に帰りすきっ腹を抱えて寝転がっていたら近所でやっていた応援演説の手が足りないのでそれらしく見えるヤツをつれて来いという事で連れて行かれる。
突然大勢の人の前で演説するはめになる又三郎。やぶれかぶれの演説だったが大勢に拍手され、そのまま議員事務所にスカウト。議員の幸村に気に入られ、事務所の秘書に持ち上げられてとんとん拍子で国会議員に。

しかし議員始めお偉い人間の裏には人間を操り血を啜って来た吸血鬼（この事務所では秘書中野が吸血鬼）の影が…

豪華な邸宅、豪勢な食事、銀座で接待、夢のような状態に舞い上がる主人公。しかし次に出された法案は公園などの公共空間よりホームレス達を追い出そうというものだった。みじめだった過去に戻りたくない又三郎は法案に賛成する。しかしそれまで一緒にいたしんいちは変わってしまった又三郎に反旗を翻し再び公園へ戻ってしまう。相方に去られ、初めて疑問を感じた又三郎は自分が偽ってきた経歴を次の演説で暴露しようとする。
ラスト、何もかも失った又三郎がゼロから再びやりなおそうとするシーンで幕切れ。

以上、粗筋。
で、役者さんは８名。主人公冠又三郎役の辻本さん（座長）が出てきた時にどこかで見たことある…？と思っていたら、事務所に行き髪をきちんとまとめたとたんに突然納得。
筧さん（の若い頃？）によ～く似てらっしゃる！特に横顔が激似！！（もしご本人がここ見つけられて不愉快に思われたら申し訳ないですが…）そして一番芝居が輝いてました。主役だからという事もありますけど、ほんとに上手い人でした。
そして先日まで2000人規模の帝劇に立っていた小鈴さん。役柄は吸血鬼一味のうちの１人。予想はしてましたけど、見事なまでに飛び道具。星柄（星条旗みたいな）パンツいっちょで着替えを手に飛び込んできた瞬間、何が起きたのかと思いましたよ！（爆笑）しかも８割方口が歪んで変な顔してたし。
お客さんもきっと小鈴さんのファンが多かったのでしょう…みんな出てきた瞬間に「ひー！」って感じで喜んでるのだか引いてるのだか、えらい反応してました。主に女性が。（笑）
抜き稽古が多そうな感じだなーと思いきや、ラスト近くの長台詞はさすが。場転でチラシをぱあっと撒く姿でABCカフェを連想したのか笑うお客さんが多かった。
しんいちは基本的にうろちょろしているが、そこがなんだか可愛らしい。もう少し話に食い込んできてくれるかなーと思ったけど、あれくらいでいいのかもしれない。事務所を去るシーンが良かった。
そして何よりこの話が成立してるのは議員役の宇都さんのお陰でありましょう。いかにもいそうな議員さんをきっちり演じていて、嘘くさくなりがちな話を締めてくれました。主演の辻本さんともども、他の舞台でも観てみたい方です。

お話全体で見ると吸血鬼のくだりの部分が少々突飛に感じられてもったいなかったかも。どうせだったら最後の方で又三郎とも絡めて見せて欲しかったかもです。でもそれやると時間が延びちゃいますね…（苦笑）

終演後にチケット取り置きの件もあるので、小鈴さんにお礼かたがたご挨拶。やはりレミ上演中に往復して稽古なさってたらしいです。大変ですなあ…。
また次回公演があれば観に行こうと思います。次は銀座小劇場でしたっけ？アンケート用紙にあったけどアンケート用紙出して来ちゃったからわからないよー…次回公演の案内は是非持って帰れるものに書いてください！（笑）