7月21日は日帰りで富士山に登ってきた。4つある登山ルートのうち、今回は須走ルートで登った。富士山登頂について書くのは、
昨年9月3日の日記に続いて4回目。実は、7月15日と16日にかけて、1泊2日で富士宮ルートで富士山に登ろうとしたのだが、あいにくの冷たい雨の中を9合目まで頑張って登ったが、残念ながら引き返すことに。そして7月21日、リベンジのために日帰りで須走ルートから登ることにした。実は、22歳の時にも須走ルートで登ろうとしたのだが、時間切れのために9合目で引き返したことがある。それ以来、須走ルートからは登っていない。そんなわけで、その時のリベンジも含めて早速須走へやってきた。
こちらが午前6時ごろに「道の駅すばしり」から撮影した富士山の光景。この日は曇りで降水確率が20~30%というビミョーな天気。
7時21分に須走口5合目から登山開始。須走口の5合目の標高は約2000mなのだが、過去3回登った富士宮口の5合目が2400mなので、それよりも400mの低い。この400mの差がかなり大きい。頂上との標高差は約1700mなので、これを日帰りで行って帰ってくるのはこの年齢にはちときつい(笑)。
しかし、須走ルートの長所は、まだ標高が低くて緑豊かな森林の中を登り始めるので、植物観察ができること。上の画像はギンリョウソウだ。比較的低山でも見たことがあるが、なかなかお目にかかれないので今回は運が良かった。
こちらはベニバナイチヤクソウだ。普通のイチヤクソウは何度か見たことがあるのだが、ベニバナイチヤクソウは群生する性質があり、開花時は実に美しい。
こちらはコケモモ。ちょうど満開の時期だった。いつか結実した姿を見てみたい。
これはハクサンシャクナゲ。富士山に生えていても「ハクサン」シャクナゲ(笑)。今回の登山で最も見てみたかった花がこれ。かつて、21歳の時に吉田ルートで登った時にも見た記憶があるので、今回も楽しみにしていたところ、運良く開花した姿に出会えた。それ以外にも多くの植物が目を楽しませてくれた。なお、登山中に美しい花を見かけても、くれぐれも持って帰ろうなどとは思わないように。
時々後ろを振り返ってみる景色がこれまた幻想的。上空の雲と下界の雲の間に挟まれ、実に不思議な感覚。この日はほぼ1日中曇りだったが、幸いにも雨は降らず、日光に照りつけられることもなく、気温的には登山日和だったかもしれない。まだ梅雨が明けていないこともあってか、須走ルートは人は少なく、吉田ルートと合流する8合目以上は人が増えたが、それでも混雑と言うほどでもなかった。
そしていよいよ頂上が近付き、ラストスパートといきたいところだが、6時間以上延々と登り続けてきた体には、この頂上直前の傾斜が拷問に近い(笑)。
そして登頂開始から6時間33分後に、ようやく頂上に到着。21歳の時も吉田ルートから登ってここに立ったんだなあと思うと感慨深いものがある。歳がばれるので何年前とは言わないが(笑)。
これが噴火口だ。白く見えるのが万年雪である。そして、この画像の右側の一番高いところにあるのが、本当の頂上の「剣が峰」だ。ただ、画像で見ると近くに見えるが、とにかく疲労困憊している体にはとてもそこまで行く余裕がないため、今回は剣が峰までは行かなかった。
ちなみに、9月上旬には、会社の同僚と3人で吉田ルートから1泊2日で富士山に登る予定を立てている。今回の日記のタイトルに「その1」とあるのはそのためである(笑)。今度こそ、まだ実現していないお鉢巡り、つまり噴火口の周りを一周歩くことを実現させたい。まあ、ともかく、今回は日帰り登頂に成功したが、加齢による体力の衰えというものを感じざるを得なかった(笑)。時間と体力に余裕があれば、9月になる前に一人でもう一度登るかもしれない。富士登山は拷問に近いほど(笑)に苛酷な登山だが、それだけに登り切った時の達成感がこの上なく大きい。9月が楽しみだ。晴れればいいが。