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園芸侍の「なんでも植物栽培記」

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カテゴリ:山登り
8月18日の日記で、御殿場ルートで富士山に2度登頂した話を紹介し、その時に9月上旬に会社の同僚2人と吉田ルートで富士山に登る予定だということを書いた。当初の計画では、9月7日(土)は8合目の山小屋に泊まり、今日の7日(日)は早朝に山小屋を出発して頂上でご来光を見る予定だったのだが、台風が近付いているために、あえなく山小屋をキャンセルせざるを得なくなった。しかし、富士山の「山仕舞い」前の最後の週末なので、私一人で日帰りで日帰り登山をすることにした。富士山に登頂するのは今回が8回目で、ブログで紹介するのは7回目である。
 以前も書いたが、私は21歳の時に吉田ルートで富士山の頂上まで登ったことがある。歳がばれるのでそれが何年前かは書かないが(笑)、ともかくかなり長い間そのルートからは登っていなかった。果たして、2○年ぶり(笑)に見る吉田ルートがどんなものかという思いを馳せながら登ることになった。
 山開き期間中はマイカー規制があるので、富士山パーキングに車を停めてシャトルバスで吉田口五合目に向かう。実はここには中学生時代に修学旅行でも訪れたことがあるので、とても懐かしい気分になった。登山開始時刻は午前6:30である。
 登山道を歩きながら、そう言えばあの時こういう場所もあったなあと懐かしい気分になりながらその道のりを進んだ。そして、2○年ぶりに登って思ったのが、当時に比べて人工物が増えたこと。6合目あたりに新しい施設ができたり、落石シェルターやバリケードができたりと、年月の経過というものを感じすにはいられなかった。特にバリケードは、若干景観を損ねてしまうのだが、4つある登山道のうち登山者の6割は吉田ルートを使うと言わるほどポピュラーなので、これは安全のためには致し方ないだろう。
 吉田ルートの特徴の一つは、山小屋が他のルートに比べて多く、休憩がしやすいこと。これが吉田口が最もポピュラーな理由の一つであろう。
 もちろん、自称(笑)園芸研究家としては、植物観察にも余念がなかった。6合目から7合目にかけては、トリカブトの仲間がちょうど見ごろを迎えていた。なお、正式な和名は、ヤマトリカブトなのかオオサワトリカブトか、はたまた別のトリカブトなのかは、不勉強なために残念ながら分からない。トリカブトそのものは今までに何度も他の場所で見てきているが、タイミングが悪く、なかなかきれいに咲き揃ったところにお目にかかったことがないので、今回は満開の姿を見られたのが大きな収穫であった。
 吉田ルートの難所の一つは、7合目から8合目にかけての岩場だ。ロッククライミングとまでは行かないが、時には四つん這いで登らなければならないような岩場が長く続く。そう言えば21歳で登った時もここで苦戦したなあと当時の思い出が蘇ってきた。
 実は、先週の日曜日(9月1日)に、御殿場ルートで頂上を目指していたのだが、立っているのがつらいほどの強い向い風に見舞われ、6合目付近であえなく下山してしまった。しかし、足はしっかり鍛えられていたせいか、今回は足も体調も良く、ほとんど休憩も取らずに上をめざし、登山開始からちょうど3時間後の午前9:30に本八合目の富士山ホテルに到着。当初の予定ではここに宿泊することになっていたのだが、また別の機会に泊まりたい。ここで20分ほどのんびりと休憩した後、再び頂上を目指す。
 そして、頂上の直前に再び難所が。7月21日に須走口から登った時にも書いたが、この頂上直前の急斜面が拷問に近い。しかし、今回は体調が良く、なんとかこの難所をクリア。余談だが、7月21日に須走口から登った時は腹の調子が悪く、また富士山のトイレは有料で、その日はトイレ代だけで1400円も使っている(笑)。
 そして、午前10:53に吉田ルートの頂上に到着。所要時間は休憩込みで4時間23分。公式サイトによれば、吉田ルートの標準時間は休憩なしで6時間10分とされており、それよりかなり早かったことになる。それだけ早く登れたのは、この夏はすでに須走ルートで1回、御殿場ルートで2回登頂し、前の週に御殿場ルートで6合目まで登って足を慣らしていたことと、今回は体調が良かったこと、それに高山病対策のために腹式呼吸を続けていたなど、好条件が重なったことによるので、初めて登る方は私の今回の所要時間を参考にしないように(笑)。21歳で登った時は、悪戦苦闘しながら6時間ぐらいかかった記憶がある。現在何歳とは言わんが(笑)、この年齢でも鍛えればかなり体力が持つことが分かった。
 ちなみに、これが21歳で吉田ルートで頂上に着いた時の写真。モザイク無しで自分の写真をブログに載せるのは初めてだが、まあ、あれから2○年も経って顔が変わっているので誰にも判るまい(笑)。しかし、当時はスリムだったなとつくづく思う(笑)。この時は当時の職場の先輩と登ったが、のちにその先輩とは金銭の貸し借りで裁判沙汰になり(笑)、以来全く音信はない。ちなみに、私は貸した側。お金なんぞ絶対人に貸すものではない。
 さて、頂上に着いた後のお楽しみは、噴火口の周りを一周する「お鉢巡り」だ。前回は慣わし?に従って時計回りに歩いたが、今回は逆方向に歩くことにした。歩く方向を逆にするだけで見えてくる景色が全く違うように感じられ、実に新鮮な気分になれる。この日は天気も良く、所々で立ち止まりながらゆっくりと頂上からの景色を楽しんだ。
 そして、日本最高地点地点のある剣ヶ峰で記念撮影をしたのだが、見ての通り撮影渋滞(笑)。例によって自撮り棒?で撮影したのだが、構図は前々回と大して変わらないので画像は省略(笑)。
 剣ヶ峰から見た富士宮ルートの頂上。まるで「天空の城」のような光景である。この日は、湘南海岸、三浦半島や房総半島までが見渡せた。」
 お鉢巡りは、噴火口の内側を歩く箇所もあれば、このように外側を歩く箇所もあり、かなりスリリングである。強風時は滑落しないように注意されたし。
 およそ3時間半近くにわたってのんびりと、そしてたっぷりと頂上の風景を堪能した後は、午後2:19に下山を開始。整備された下山道を休憩なしで小走りに下山を続けた結果、午後3:53に登山口に帰着。1時間34分で下れたことになる。通常は下山に3時間半かかるとされているサイトが多いのだが、私はその半分以下の時間で下れたことになる。しかし、これもこの時の体調が良かったからであって、これから富士山に登ろうとしている人は私の時間をアテにしないように(笑)。
 というわけで、2○年ぶりの吉田ルート経由の富士山登頂は無事に終了。当初は山小屋で一泊する予定であったが、台風が近付いてきたために急遽予定を変更し、好天にも恵まれて結果的には大正解であった。なお、本来の日程で一緒に登ることになっていた会社の同僚とは、近々日を改めて登る計画を立てている。なので、今年はもう1回登るかもしれない。今年だけで富士山登頂は4回目。あの登り切った時の達成感を味わったら、馬鹿の一つ覚えみたいに病み付きになってしまった(笑)。ただ、未だにまだ実現できていないのは、頂上でご来光を見ること。今年は無理かもしれないが、来年こそは実現させたい。





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最終更新日  2020.02.16 00:15:01
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