今年はなぜか例年以上に富士登山にハマってしまい(笑)、今年だけで須走ルート1回、御殿場ルート2回、吉田ルート1回の、計4回の日帰り富士登山をしている。じゃあ、どうせなら富士宮ルートも今年のうちに登ってみようということで、5回目の富士登山をしてきた。富士登山について紹介するのは、
9月7日の日記に次いで8回目。
正確には7月15日と16日にかけて1泊2日で富士宮ルートで登ろうとしたが、1日目も2日目も雨天だったために、2日目は頂上を目前にした9合目であえなくリタイア。そのリベンジも兼ねて今回はもう一度富士宮ルートで登ることにした。このルートは富士山の4つのルートの中では最短距離なのだが、最短距離=易しいというわけでは決してない。最短距離であるがゆえに、傾斜がきつくて足への負担が非常に大きく、急激に高度が上がるために高山病のリスクが高い。また、足場が悪い箇所が多く、特に下山が非常にしづらい。というわけで、今回は登りは富士宮ルート、帰りは御殿場ルートと宝永山を経由して富士宮口5合目に向かうという、いわゆる逆プリンスルートを使うことにした。
富士宮口5合目に着いたのは午前5時頃だが、マイカー規制が解除されてから初の週末ということで、すでに駐車場はほぼ満車状態。それでもなんとかレストハウスの近くに車を停め、ゆっくりと支度して午前5時48分に登山開始。富士宮ルートでの途中経過については、過去にも紹介しているので今回は端折らせていただく。
というわけで、午前9時7分に富士宮ルート頂上に到着。ん? 端折りすぎか(笑)。今年はすでに富士山に4回登って足が鍛えられたようで、今回はちょっと早いペースで登ることができ、所要時間は休憩込みで3時間19分。途中、8合目で17分の休憩を取ったのみ。富士宮ルートの標準時間が休憩なしで約5時間とされているので、今回はかなり早かったことになる。これだけ登るのが早いと高山病のリスクが高まるのだが、そこは腹式呼吸で酸素をいっぱい取り込むような呼吸をしていたので、今回は何ともなかった。しかし、これから初めて登る方は私の所要時間を参考にしないように(笑)。また、高山病対策についても、事前に調べていただきたい。
そして、最高地点のある剣ヶ峰で記念撮影。5合目からここまでの所要時間は3時間50分。初めて富士宮ルートで登った時は、悪戦苦闘して富士宮ルート頂上まで5時間15分かかったのに、鍛えればどんどんペースが速くなるものだなあということを実感。上空には雲一つなく、日差しが強いのに風が冷たいという、実に素晴らしい陽気だった。
剣ヶ峰登頂の後は、お楽しみのお鉢巡りだ。富士山頂上からの360度の眺めを楽しんだ。
こちらは吉田ルートの頂上。山仕舞い後でも多くの人が登ってくる。しかし、そこには工事中のために立ち入り禁止の看板が。もしかして、今回はお鉢巡りができないのか?
と思っていたら、ちゃんと通路があったので一安心。もちろん、作業中の方々の迷惑にならないように注意して通行。
こんな高いところにまでショベルカーが上がってこれることにビックリ。私達が富士山で快適に過ごせるのは、このようなたゆまぬ日頃の維持管理のおかげである。
お鉢巡りの、噴火口の外側を歩く区間。眼下に広がる真っ白な雲海が実に素晴らしい。雲の下の天気は雨か曇りだと思われるが、富士山頂はこの上ない陽気。
お鉢巡りを終えてほぼ元の場所に戻ってきた。画像上側にあるのが富士宮ルート頂上、そして手前側にあるのが御殿場ルート頂上。下山はその御殿場ルートからスタート。
と、よく見ると、以前は折れていた御殿場ルート頂上の石碑が修復されている。9月7日に登った時はまだ折れていたので、山仕舞い直後に修復されたらしい。しかし、この修復方法だとまた折れそうな気がするが(笑)。
午前11時51分に下山を開始。御殿場ルートは比較的足場が良い区間が長く、富士宮ルートよりも下りやすい。7合目を過ぎてしばらくすると、上の画像のような分岐点に差し掛かる。これを右に進んで宝永の噴火口へ降りていく。
富士山を南側から見ると、右側に大きくえぐれた部分があるが、それが宝永の噴火口だ。間近で見ると実に雄大である。実は21歳の時に噴火口の中を散策したことがあるので、今回は寄り道しないでひたすら富士宮口5合目を目指す。
午後1時54分に五合目に帰着。下山の所要時間は2時間3分。以前は、富士宮ルートの下山中に足を痛めて3時間以上かかったことがあるが、逆プリンスルートは距離的には遠回りであっても比較的歩きやすいのが有難い。もう今後は富士宮ルートを下山で使うのはやめようかと思うぐらい。ただし、歩きやすいとは言っても、あくまでも「富士宮ルートに比べて」であって、やはり普通の山道に比べればかなりきつい。それから、行と帰りとで全く違う景色が楽しめるという点でも、今回の登下山は得るものが多かった。
5合目に帰着直後はガスが出て頂上が全く見えなかったのに、たった10分後はこんなにも天気が変わった。富士山の天気は、時として秒単位で変わることも多い。今までは、日帰りの富士登山は帰着が夕方または日没後だったのに、今回はこんなにも明るい時間帯に帰着できて、非常に新鮮な気分だ。
というわけで、今年5回目の富士山登頂は無事に成功。で、前回の富士登山の時にも書いたが、当初の予定では、先週末は会社の同僚と3人で1泊2日で吉田ルートで登ることになっていたのだが、台風が近付いてきたためにあえなくキャンセル。しかし、同僚は何とか今年中に登りたいとのこと。なので、もしかしてもう1度登るかもしれない。私はすでに今年は5回登って高所に慣れているので、同僚の前でいいところを見せられるかもしれない(笑)。