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おばさんが作った死語ブログ。人生いろいろに語ります。

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September 6, 2002
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 この世に自分と同じ顔の人間が3人は存在する、と聞いたことがある。
 あなたはそんな人に出会ったことが(見かけた事が)ありますか?

 おばさんは学生の頃、「気仙沼ちゃん」(時代の差があってすみません。解る人だけ読んで下さい。)にそっくり!と言われた事があり、断じて自分は認めようとしなかったけれど、身近な友人たちは腹抱えて笑いこけ、「似てる!」「そっくり!」を連発していた。当時その番組は、超人気番組で、欽ちゃんの性質上、老若男女がそれを見ていたのだが、私の友人とのやり取りを知らなかった親戚のオバチャンまでが「そういや、あんた、ケセヌマちゃんに似とるね~」と言う始末で、髪型を変えたり、装いを変えたりしたが、しばらくはその指摘は続いていた。

 おばさんが恐ろしいと思った「他人の空似」にこうゆうのがある。
 会社員時代の事。突如、会社の受付に3人ほどの私服警官がやってきた。受付嬢が顔を硬直させ、ある社員の元へ小走りに走る。何やら小声でもそもそと伝えるが、受付嬢の話では状況を理解しかねたその社員は男たちが待っているロビーへ向った。
 「どうしたん?」
 私が聞くと受付嬢は答えた。「警察の方です。会わせて欲しいって」・・・言ってしまってから、彼女は言ってはいけなかったとはたと気付き、私に口止めをお願いしようとしたはずだが、私の目つきは既に「情報屋」の目つき口元になっていたのか、後悔の念で一杯の彼女であった。覆水盆に帰らず。

 その社員、S君としておこう。彼は当時30少し前の年齢で独身。なんとなく親父っぽく、女にモテルタイプではなかった。
 ・・・とうとう何かやったか・・・といって大それた事ができるタイプでもない。なんだろう。

 程なく彼は戻ってきた。男たちは帰って行く。
 席についた彼に「どうしたんですか?」「何かあったんですか?」と話しかけ・・・たのは私ではない。皆がみな、好奇心そのものの目で彼を見つめていた。そうである。受付嬢と私の会話を耳をダンボにして聞いていたのは、そのフロアの全員であった。
 目を点にしてそのやり取りを聞く受付嬢と私であった。
 「いや、その、困っちゃったよ。×月×日の夜はどこに居たかって、いきなり聞いてくるもんだから・・・」彼は既にその時点で私たちの間では既に「容疑者」だったのである。「警察が突然やってくるなんて変だ」「おかしいぞ、何かやったんじゃないか?」しどろもどろで動揺を隠せない彼を前に、そんな雰囲気が事務所中を包んでいたのを私は見逃さなかった。

 その頃、幼児が誘拐され、殺される事件が多発していた。犯人から挑戦状めいた手紙も発見され、同地域の子供を持つ親は、いや日本中の子を持つ親は恐らく一刻も早い解決、犯人逮捕を望んでいただろう。
 その犯人の特徴に、彼はよく似ていたのである。年の頃、背格好、そして顔かたち。かけているメガネまで。
 結局は人違いだったのだが、真犯人がその警官の訪問の直後に逮捕され、あの事情聴取はその「容疑者」特定のためのものであった事がわかる。きっと、あの時訪れた警官は、高い確率で彼を「容疑者」として同行させるつもりで、やってきたのだ。
 なぜ「高い確率で」とここで断言できるかって?・・・おばさんが「恐ろしいまでの他人の空似」と言い切る以上、もうひとつ、S君にはその真犯人と同じ点があったのだ。
 乗っていた車のナンバー4桁と車種が同じだったのである。
 S君はその逮捕報道をテレビで見ていた。犯人の自宅を報道している画面で車庫に止まる車に目が止まった。自分と同じ車種、同じ数字・・・・。思わず背筋が冷たくなったという。
 後になれば笑い話だが、彼にしてみれば、一生を狂わせかねない大事件であったのだ。
 「他人の空似」は「偶然の一致」なのだ。

 ところで今おばさんの傍らに一枚のCDがある。おばさんは若かりし頃、きれいに化粧をすると必ず言われた「他人の空似」がある。当時、ヒットしていた「フレンズ」を歌っていた「Nokko」にそっくりだったのである。これは「気仙沼ちゃん」と言われていた屈辱とは大違いで、誠に嬉しい。

他人の空似
・・・うひょひょひょ・・・ホントよく似てる。(内輪で盛り上がるほど、他人は醒める。失礼しました。)

 「他人の空似」とは誠に勝手なものであるが、世の中に3人居るのなら、もう一人存在するはずである。死ぬまでには一度お会いしたいものである。





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Last updated  September 7, 2002 05:47:13 AM
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