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おばさんが作った死語ブログ。人生いろいろに語ります。

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November 11, 2002
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 おばさんが子育てに悩んでいる頃(といっても今も大変で悩みは尽きないが)、とっても悩んで、頭痛もひどく、もしかしたらこれは更年期障害ではないかと疑い、産婦人科に駆け込んだことがある。
更年期?とお笑いになるかもしれないが、153の母親は42で更年期を迎え、45程で閉経しているので、個人差があるとはいえ、これも遺伝かと勝手に思いつつ、相談がてら受診した。
 これこれしかじか、更年期じゃぁないかという気持ちと子供に殴りかかるとまではいかないが、自分の中で子育てが苦しくて仕方がない、頭痛もひどく毎日が鬱々としている・・・・と言って訴えた。
 医師は親身に聴いてくれるものかと期待していたが、甘かった。
 「それじゃ、頭痛薬と安定剤、お渡ししましょ。」
 アンテイザイ?
 「精神安定剤ですよ。ダメだと思ったら飲んで下さい。」
 はぁ・・・・あのぉ・・・そんなの飲んで癖になりませんか?
 「なりませんよぉ。なくなったらまた来て下さいね。」
 二週間分出しときます・・・そんな言葉であっけなく受診が終わり、小首を傾げておばさんは病院を後にする。

 その後、おばさんはやっぱり鬱々とした日々を送り、その度に薬缶を開け、その精神安定剤を取り出す。取り出すが、じっと見つめる。
 果たしてこの薬のお陰で幾分気分を取り戻し、正気に戻れるのだろうか?
 もし、もしも我が子を虐待する事があって、逮捕される事があったら、「この薬を『常用』していた。」と、弁護士に告げるかもしれない・・・そんな想像も、その頃現実にあった児童殺傷事件の動機からおばさんは鬱な気分が余計鬱々としてくるのだった。
 いつもいつもそう考えながら、飲むのをためらう。もちろん、初めは興味本位もあって、ちょっと飲んでみたろか、と飲んでみたがこれと言って効果もない。ただ、やたら良く眠れる、熟睡出来るという効果ぐらいであったが、「飲んでしまった」という事実だけが自分を和らげ、陽気にあるいは穏やかにさせるみたいだった。
 「精神安定剤」といっても種類も効用も様々だろうが、やはり第一はおばさんの中で「薬に頼って子育てやろうなんちゅう甘~い考えじゃぁ、まだまだ修行が足りませ~ん。」とせせら笑う自分との葛藤だが、「今から薬に頼っとったら、ホントの更年期にゃ発狂してまうで~。」と直も馬鹿笑いし続ける自分が憎らしくも哀れでもある。
 
 そんなわけでこの時処方してもらった「精神安定剤」なるものは、意外にも、服用する事でおばさんに効能を示したのでなく、飲まざるしてその存在のみで悩めるおばさんの心をより良い方向へ導き出してくれたのである。
 今でもまだ薬缶を開けるとそれは入っていて、「今日こそ飲んだろか!」とむかつく日々を暮らすこともあるが、自然とその手は携帯に向かい、ケータイメールで同じく悩める母親たちへお誘いメールを送るのだ。

 『(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)
  明日予定入ってますか?
  ●●で弁当持って遊びに行きませんか?
  都合よければ一緒に行こう!  (^o^)/~~~』
てな感じである。
 するとさっそく返信メール。
 『\(^^\)待ってましたぁ~!(/^^)/
 そろそろこっちから誘おうかなと思ってたところ。
 いつもの時間でいいね~』


 やっぱり子育ての悩みは同じ母親同士で発散するに限る。馬鹿っ話で馬鹿笑いして、二本鼻垂らした子供たちと一緒に残り物弁当食べて、秋の一日を過ごせば、それでいいのだ。
 悩める子育ての日々は皮肉にも、子供と一緒にいかに楽しく毎日を暮らすか工夫するか、という結論で今のところ治まっている。

 更年期?・・・そのうち来るでしょ。来た時に考えよう。





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Last updated  November 11, 2002 03:33:59 PM
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