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雨が多くて長袖を着込む夏であったのに、残暑に及んでジリジリと、日差しが顔面のシミを痛め付ける。
日焼け止め化粧品を購入するつもりで、そんな気候であったから、ついついノビノビになってしまい、結局UV対策をしていなかったおばさんであった。 気が付くといつの間にか蝉の声がしない。しなくなった分だけ我が子たちが、「あ、セミ死んどる」と呟きながら歩く朝夕の徒歩通園も、心地よい適度な運動になってきた。 「夏はスタミナ付けんとバテルからね。」 …毎年、これが口癖のおばさんは、この冷夏にスタミナ付け過ぎて不覚にも3kg太ってしまったのだ。 9月と言えば、実はおばさんの誕生月で、確かに目出度い目出度いハッピーバースデーがあるのだが、25歳を越えた頃からだったろうか、さっぱりついてない。ラッキーな事が起こらないのだ。というか、身辺に「事件」が起こりがちで、毎年この月が近付くとビクビクしている。 今年も案の定、やっぱり事件があって、まぁ、ここに書くほどの事でもないけど、今のおばさんはかなり落ち込んでいる…。 9月ともなると、おばさんの居住地域は夜の10時を過ぎると肌寒い。冬布団をヨッコラショと押入れから出すには、この残暑は助かる。今年こそ、羽毛布団を買って、カル~イ夜を過ごすぞ!と考えながら2年目の秋である。 こうして、相変わらずの「子育ての苛立ち」と、なんだかパッとしない「ついてない誕生月」を過ごす9月なのだが、夕方、ダイエットよろしく子供を連れて、家の周辺を散歩する。 茜色に染まる空を見上げた長女が「明日も晴れるね」などとやけに大人びた口調で話す。オマエ、5歳だろ。とは思うが、春がくれば小学生か…。 横で立ち止まった長男の頭の上に赤とんぼが止まる。と思ったが、「あ、間違えちゃった」と言ってるみたいについと飛んで行ってしまった。 もう、この週末には刈られるだろう稲の穂が、「早くどうにかしてくれ~」と言わんばかりに頭を垂れている。みごとにみな黄金色の出来栄えのようだが、今日のニュースでやはり、米の不作を報じていたっけ。 山の方からヒンヤリとした風が吹いてくる。 烏の声もやけに寂しそうだ。 たとえ冷夏であっても、人は夏の「激しさ」「燃えるような感情」を抑えきれない。しかしそれは、夏祭りのフィナーレにふさわしい「花火」を見ることによって、あっけなく消え去ってしまう。本来「夏」とは「火」に例えるような季節なのかもしれないな…しかし、その「火」の色とは違う「火みたいな色」に気づいた時、既に秋が始まっている。夕焼け、赤とんぼ、雷草…。 そうして秋は誠に穏やかに、人の心に入り込んでくるのだ。 9月…今年も全く「ついてない」月であったが、夏から秋に変わるこの月を、おばさんはなんとも好きでたまらない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 18, 2003 11:00:38 PM
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