カテゴリ:アート
パリのパリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪 の大阪中之島島美術館のコレクションから34の切り口で それぞれ一作品づつモダンアートの作品を紹介するとい うユニークな展覧会でした。 例えば、「都市の遊歩者」という切り口では、ユトリロ と松本俊介と佐伯祐三の風景画が並べられていました。 これが実に素晴らしかったのです。それぞれの画家の立 場で時代や場所を越えて画面の中を行き来した稀有な体 験ができました。 「モデルたちのパワー」のテーマで、マティスの「椅子 にもたれるオダリスク」萬鉄五郎の「裸体美人」モディ リアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」が並んでいま す。三作品とも腕枕をして横たわる女性。一つ一つの作 品だけでも見応え十分なのに、3つそろって眺めること ができるなんて何とも贅沢なことだと思いました。 そのほか、パリ市立近代美術館のボナールの「昼食」の 色彩は、とろけてしまいそうな美しさで見応えがありま した。ヴィクトル・ブローネルの「ベレル通り2番地2の 出会い」はルソー「蛇使いの女」のパロディでおもしろ すぎです。ブローネル、初めて知ったと思ったのですが シュルレアリスム展で見ていました。今後要チェックで す。 とにかく、それぞれのコーナーの3作品並べてみても楽し め、1作品だけ切り取ってみても十分見応えのある素晴ら しい展覧会でした。また見に行きます。(6/14)
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最終更新日
2024年06月18日 15時38分09秒
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