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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2024年06月18日
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カテゴリ:アート


走泥社は戦後すぐに生まれた前衛陶芸家のグループです。
器などの実用品ではなく、オブジェとしての立体の陶芸
作品を製作したグループです。名前だけは知っていたの
ですが、まとまった作品を見たことがなかったのでいい
機会となりました。



特に見たかったのは八木一夫の「ザムザ氏の散歩」です。
前衛陶芸といえば、いつも引き合いに出されるこの作品。
カフカの「変身」からインスパイアされた作品です。
とにかく、よくこれで立っているなぁというのが初めて
見た際の印象。ころころと転がりながら散歩するへんて
こな虫を連想します。



初期の頃の八木一夫はまだこんなにかわいい器を作って
いました。「春の海」という器です。蕪村の「春の海 
ひねもす のたりのたりかな」を連想しました。フグが
海中をゆっくり泳いでいるさまを思い起こします。とて
もかわいい作品です。



こちらの「二口壺」はミロかピカソの作った器に似て
います。これもいい味わいでした。



八木一夫以外でも気に入った作品がありました。川上力
三の「面相」という作品です。海辺のフナムシに見えま
した。じっと見ていると動き出しそうな気がします。



「かたりべ」と題されたこちらも、山の中で妖怪にじっ
と見つめられているような気になりました。



森里忠男の作品には笑えました。楽しくてたまりません。
陶器でもこんなに楽しめるんだと実感した展覧会でした。
(6/8)





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最終更新日  2024年06月18日 16時43分02秒
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