カテゴリ:アート
過去に奥の部屋で何回か見てきましたが、その都度、 中世の手仕事の見事さ、そしてその美しさに感動を覚え ました。今回はその内藤コレクション150点を一気に地下 の企画展示室で公開しています。 印刷技術がまだなかったヨーロッパ。中国から木版印刷 が伝わったのが15世紀初頭。そのあとグーデンベルグの 活版印刷が発明されたのが、15世紀中頃と印刷技術が発 明されるのはけっこう遅いのにはちょっと驚きました。 だから中世の時代はこんなに美しい写本がひとつひとつ 作られて大切にされてきたのでしょう。 とにかくそれぞれの本の装飾が美しすぎます。美しいフ ォントの文字の間に巧みに様々な動植物や人物が配置さ れていたり、縁を飾っています。職人たちの努力は並大 抵のものではありません。 西洋美術館に寄付していただいた内藤裕史さんには、ひ たすら感謝です。こういう個人コレクションの寄付によ って、美術館は成り立っているんだということをひしひ しと感じました。(そもそも西洋美術館は松方コレクシ ョンから始まったものですし。) 中世は暗黒時代というイメージが強いのですが、いつの 時代も人々は「美」を求めているのだなと実感しました。
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最終更新日
2024年08月05日 18時12分45秒
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