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2008年05月19日
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カテゴリ:幸せ
「乃南 アサ」の小説を久々に引っ張り出して

3~4冊読んだ。

小説はあまり読まないが

江戸川乱歩や大江健三郎などはたまに読む。


彼女の作品は人間の臭さがまとわりついている。

「こんなところが共感する」的な、客観的に飾るようなものではなく
読み終わったあとネットリとまとわりつくような余韻を残す。


それは、人間が誰もが持っていて、見たくない部分を

そのまんま抉り、お皿に出されているようなものだ。


決してきれいに飾らせてはもらえない。
自分の中にある醜悪な部分を「チクリ」と色んな登場人物の中に織り交ぜてある

それは日常で起こるいろんな場面だ


怖いもの見たさの私は彼女の作品はとても好きだ

自分のなかの得体のしれない醜悪な部分をしっかり形づけてくれる


強い醜悪な部分を知るからこそ反対の輝く何かを知ることができる。


醜悪も悪くない。






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最終更新日  2008年05月19日 23時55分20秒
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