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Ensemble Arpege

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February 9, 2007
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カテゴリ:演奏感想
(ホルン奏者より)
大田区民ホールでレ・ヴァン・フランセの演奏会を聴いてきました。
スタープレーヤー揃いの団体なので、楽しみにしてました。。嫁と学生時代のホルンの相方と3人で行ったのですが、現地でバッタリ今度の演奏会で一緒に木五を演奏するObのメンバーにも会いました。何でも彼はこのために午後休を取ったそうです。

プログラムは
  • ジョン・ケージ(米) 管楽器のための音楽
  • ハイドン(墺) ロンドントリオ
  • ティエリー・エスケシュ(仏) MECANIC SONG
    (レ・ヴァン・フランセのために書かれた新作。日本初演)
    休憩
  • ベートーヴェン(独) ピアノと管楽のための五重奏曲 Op16
  • プーランク(仏) 六重奏曲
でした。

彼らのスーパーアンサンブルを堪能することと、プーランク以外は初めて聴く曲なので、今度の演奏会にいい曲があれば参考にするという二つの目的で聴きに行きました。


どの曲も素晴らしい演奏で、特に米・仏モノは難曲でしたが、全く苦にせず一糸乱れぬ、本当に素晴らしいというか凄まじいものでした。

音楽面はまさに自由奔放。みんな好き勝手やっているように見えて実は決めるべきところは5人でしっかりキメに帰ってくる、メリハリの効いた演奏でした。

とりわけObのルルーは秀逸で、超ハデなアクションが音楽の中にしっかりと組込まれていて、ピアニッシモで(一瞬だけですが)音が鳴ってない(鳴らなくなっちゃった)ところでも、さも吹いています(聴こえるだろう!?)と自信満々でする派手なアクションは、本当に聴こえる気がしてきますし、尊敬します。僕の目はルルーにクギ付けでした(笑)。譜面を忘れて中座したのもご愛嬌ですね。

逆に存在感を余り感じなかったのが、Flのパユでした。生パユは初めて聴いたのですが、思ったよりも音が飛んでこない感じがしました。でもテクニックは完璧。一緒に聴いてた二人はすごい上手だと言っていたので好き好きなのかも。個人的にはもうちょっと華がある音が好きです。

Cl、Hr、Fgはそれぞれ素晴らしかったです。出るところは鮮やかに出て伴奏のところは徹底して裏方。その切り替えの速さ、切れ味といったら。。。むむむ。。。

でも、木五の華はやっぱりFlとObですね。


全部を聴いて思った事は、やっぱり彼らはフランスものが得意なんだなぁということです。ベートーヴェンではほんの少しですが、縦のリズムがムズムズするところがあって、横の動きが多い(自由な箇所の多い)フランスものの方が、より自然で良かったです。

色物というと僕達は仏・露モノを指しますが、彼らにしたら、むしろ独・墺系が色物なんだと感じました。

ただ、余りにも難曲ばっかりのため、今度の演奏会の木管五重奏の具体的な選曲は参考になりませんでした。個人的には早い段階に独・墺系をやって足場を固めてから仏・露系の曲をしたいと思いました。(DanziのG-mollなんかどうでしょう?>メンバーの皆さん)

うーん、日本人的な発想。ここら辺はメンバーでバトルんでしょうね(笑)。





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Last updated  February 14, 2007 05:36:22 PM
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