(Vn:K.N.記)
9:30~13:00前まで、七澤先生にみていただきました。朝からなので、調子を上げるのがなかなか大変でした。
各楽章、最初に通した後、以下のようなアドバイスいただきました。
3楽章
- 冒頭のユニゾンの最初の音、C-Fのとり方。第2バイオリンのセカンドポジションの音のは4→1の順にとる。第1バイオリンも1と4の指をきちんと準備しておく。
- “白い筋肉”を使ったビブラート。オクターブの1と4を抑えたままかける練習をするといいとのこと。触れ幅は小さいけどすばやく、手の骨格全体でかけるような感じのビブラートで、音の立ち上がり、アクセントなどをつけるのにとても効果的のようです。
- 練習番号5の9小節目からの第一バイオリンのメロディーを、力は抜くけれども思いのたけをぶつけるような強そうな構えで弾く。練習番号10からの第一バイオリンの3連音符は弓を多めにエアーを多く弾く。練習番号11の第一バイオリンは、弓先で、四分音符(下げ弓)の最後を上げて、続く八分音符4つをすべて上げ弓で飛ばす。・・・などなど(第一バイオリンのことばかり書いてしまいましたが・・・)、これまでどう弾いたらいいかイマイチわからなかった部分をアドバイスいただいて、すっきりしました。これによって、中間部の曲想にだいぶメリハリがついたように思います。
4楽章
- リズミックな楽章で、fzやアクセントがよく出てきますが、これも“白い筋肉”のビブラートと言われました。しかし、テンポが速いので、なかなか思うようにできません。あと、2週間で練習しないと!
- 練習番号9からはVcが主旋律で、第一バイオリンは対旋律をやっていますが、なかなか2本の細かい音のタイミングが合いません。一緒に弾くように気をつけて、と言われました。
- 練習番号10は、それまで落としていたテンポがもとに戻るところで、4人が集中してタイミングを合わせます。ここは、チェロが最後の音を移弦するときの、腕の動きでタイミングをはかるといい、とのことでした。
2楽章
- 一度通したあと、練習番号4以降の第2バイオリンの音程を丁寧にみていただきました。どの音とどの音が半音関係にあるのかを確認して、それらの音は指をつけてとるのがやはり大事なようです。
1楽章
- 冒頭のメロディー(最初がビオラ、次いで、第一バイオリン)と16分音符の伴奏とが合いませんでした。メロディーが「こう弾きたい!」という思うところを少しやりすぎてしまっていたようで、「16分音符から外れないように弾いてみて」という先生のアドバイスに従うと、とてもいい感じなりました。
- 練習番号4の第一バイオリンの最初のAの音は、開放弦ではなく抑えてとった方がいいとのこと。
今回もとてもためになる、効果的なアドバイスをたくさんいただきました。
“白い筋肉のビブラート”など新しく習うこともありましたが、あと2週間あればできるとのこと。残った時間で、精一杯のことをして、本番に臨みたいです。
先生の練習を終えたあとは、一緒に昼食をとりました。弓の毛替えや本番での事故など、とても興味深いお話で盛り上がりました。
その後、先生はホルントリオの練習へ、私たちはさっそく復習の練習をしました。
先生にご指摘いただいた点を楽章ごとに確認し、また、不安が残るところを取り出して練習していきました。
それぞれ先生のアドバイスをそれなりに(ある程度?)は消化しつつあり、段々といい感じに仕上がってきたと思います。
練習は17:00までで、その後18:00からはホールでのリハーサルに移りました。(私たちアメリカメンバーは朝から晩まで練習というハードな一日なのでした・・・。)