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April 25, 2009
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カテゴリ:「狩」弦楽四重奏
チェロ奏者の松本ゆり子先生に練習をみていただきました。

1楽章から順に、各楽章を通してから個別に見ていただきました。

1楽章、冒頭のヴァイオリンは鋭くしすぎて音の厚みがなくならないように、また伴奏も1小節ごとではなく、最低でも2小節をひとくくりで感じた方がよいとのことでした。

また、66小節目のヴィオラとチェロの、十六分音符4つと八分音符が続く部分は、明るい雰囲気を出すよう上向きにイメージするとよいそうです。

伴奏の和音の調性が変わる箇所では、基本の調性から離れている音を意識して出すように、どのパートを聴けばよいかポイントを教えていただきました。

繰り返し後、第1ヴァイオリンとチェロのかけあいの部分は、のばしている第2ヴァイオリン・ヴィオラが引っ張っていく感じが良いとのことでした。

1楽章が終わった時点で、3時間中1時間強が経過していました。


2楽章では、トリオの第2ヴァイオリンとヴィオラの8分音符(伴奏)について「もっと楽しそうに!」と言われました。この部分は、これまでいろいろと試してきたこともあり、第2ヴァイオリンとしては苦手意識が強かったようです。「内心、いやだなぁと思ってたんです~」と明るく暴露したあと気楽に(?)弾いてみると、だいぶよい雰囲気になりました。

トリオでは、第1ヴァイオリンがメロディを弾いていますが、曲を構成して引っ張っているのは第2ヴァイオリンとヴィオラの8分音符なので、「この2人にテンポを変えられたら、第1ヴァイオリンはついていくしかないでしょう??」との先生の言葉に第1ヴァイオリンは深く頷いていました。

また、フレーズの出だしがうまくいくかはその前のフレーズの終わり方にかかっていて、前のフレーズがうまくおさまると、次にも自然と入りやすくなるとのことです。


3楽章では、まず冒頭のp→sfを合わせました。ここのsfは、驚かせるような強いsfではなく、ビブラートで幅を広げるイメージでsfの雰囲気を出した方がよいとのことでした。

また、1小節目の32分音符の入りがわずかに前にずれていたようで、32分音符を弾いてからその後は少し遅くなっても構わないので、リズム通りに入るようにしました。ここは、第1ヴァイオリンがザッツを出しているので、何回か練習しました。

この曲は、fとpが繰り返し出てきて全体的な雰囲気を作るのが難しいよね、ともおっしゃっていました。

また、チェリストはスラーの途中でポジション移動があるときのフィンガリングについても教えてもらいました。


4楽章、冒頭のメロディの2拍目の8分音符が短い傾向があり、せわしなく聴こえてしまっていましたが、まずテンポのイメージを作ってから弾き始めるとよくなりました。

また、全パートが集合して同じリズムを弾くところを意識すると演奏がしまります。繰り返し後、16分音符が走る傾向がありますが、とても速いテンポなわけではないので、焦らないように弾いた方がよいとのことでした。


全体的には、「音程も大事だけど、楽しい雰囲気で弾くのが大事」とのことでした。雰囲気がよければ多少の音程のずれが許せる場合もあるし、ハーモニーを意識するようになって自然と音程もよくなってくることもあるとのことです。

先生、どうもありがとうございました。

(Vc: Y.M. 記)





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Last updated  May 15, 2009 07:11:48 AM
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