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January 16, 2010
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ドヴォルザークに引き続き、モーツァルトもチェロの松本ゆり子先生にみていただきました。

モーツァルトの特にこの曲のテーマは「強弱の対比」とのことでした。冒頭を始めとし、全曲を通じて1小節毎や1拍毎にfを交互に繰り返す部分が多く見られます。この強弱の対比をしっかりと出すのが重要です。

pからクレッシェンドがあり、次のフレーズがfで始まるとき、前のフレーズのクレッシェンドがfを超えてしまうことがありました。次のフレーズに向けたクレッシェンドと捉えた方がいいとのことです。

fのフレーズが1パートだけ小節を超えた四分音符がfのままで、他のパートは小節を超えたときにpに落ちているとき、小説を超えたpでない音は、fで弾ききるのではなく、少しおさめるのが慣例になっているそうです。

pで八分音符と八分休符が交互に出てくるところは、一音一音留まって弾いた方がいいとのことでした。

1楽章は、再現部に入る前に calando があるのですが、第1ヴァイオリンはシンコペーションで動きます。その最後の八分音符を、次のアウフタクトと思ってタイミングを取ると再現部に入りやすいとのことでした。

2楽章のテンポは、譜面の指示は Allegro ですが、あまり速くし過ぎないほうが、p-f-p-…と1拍ずつ出てくる部分を表現できるとのことでした。実際、譜面の注意書きに、「初版は Allegretto」と書かれており、先生の推測によると、最初 Allegretto と書いたけどテンポが遅すぎたから Allegro に変えたのでは、とのことでした。なので、Allegretto に近い Allegro と考えるといいのでは、とのことでした。

fのフレーズが終わって、次に p のアウフタクトでフレーズが始まるとき、少し間を空けたほうが突っ込んだ感じにならないようでした。fのフレーズを、立派に弾ききってから時間をかけてpに移るとよいようです。

3楽章はハ長調(C-dur)です。ドヴォルザークでも書いていますが、完全五度でチューニングをすると、ビオラ・チェロのド(C)とバイオリンのミ(E)の音は合いません。先生のアドヴァイスによると、ビオラ・チェロの解放のド(C)の音が下がりすぎてないか確認することと、この楽章だけヴァイオリンの開放のミ(E)の音を少し下げてもいいとのことでした。また、3楽章の冒頭にド(C)-ミ(E)-ソ(G)の和音が出てくるのですが、このとき、ミ(E)の音を他の音よりも柔らかめにする、音程をいじるのではなく、音色を柔らかくするとうまく調和するとのことでした。管楽器でもよくそうするようです。

4楽章は冒頭が第2ヴァイオリンで始まるのですが、途中難しいフレーズがあるため、冒頭からテンポを注意して、途中も速くならないように注意して弾いていました。すると先生から、「もっと楽しそうに弾いてください」といわれ、どうにかなるかなと開き直って弾いてみると、全体の感じはよくなりました。あまり慎重になりすぎるのはいけないようです。

4楽章のテーマの音形は全音符で、冒頭はそれぞれの楽器が交代で演奏します。それの伴奏でシンコペーションなど複雑なことをするのですが、全音符よりも細かい音符が大きくなってしまい、テーマの全音符が聴こえなくなってしまいます。なので、伴奏のシンコペーションは、もっと客観的になって弾いた方がいいとのことでした。しかし、あまり客観的になりすぎると、後ろ向きになってしまうようで、それでも前向き(遅れない)に演奏するように、とのことでした。


モーツァルトの方がドヴォルザークよりも譜面の並びは簡単なため、より奥深い練習ができたと思います。先生からのアドヴァイスを吸収して、自分達のものとして演奏できるといいと思いました。


(Vn: T.Y.記)





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Last updated  January 26, 2010 01:13:35 PM
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