今日のフルート・アンサンブルの練習において、メンバーの中でもフルートの経験も長く技術も優れた女性 Aさんの話題。
このAさん、いつもはアンサンブルのとき他のメンバーの演奏上の注意等を細かく指摘してくれたりしているのだが、逆にどうも皆とリズムを合わせたりするのが苦手らしい。途中でテンポが急に変化する曲の練習時に、どうしてもAさんだけがテンポ変化に追随できないようだった。「どのパートにあわせれば良いの?」、「他のパートの音が聞こえない」などなど、愚痴ともクレームとも付かない言い訳がやや多くなってきた。
初めて練習する曲ではなかったのだが、今まではどうしていたのだろう?
そんなこんなで、いつもの曲の練習が終わって、新しい曲を練習しているときのことだった。この曲でもAさんがテンポの変化に付いて行けないところが何ヶ所かあった。他の皆はそれなりに上手く合わせていたので、とうとう「みんなどうやってテンポを合わせてるの?」と聞いてきた。
すると、いつもおとなしくてこんなことを言いそうもないBさんが「お互いの空気を読んで合わせているのよ」と、バッサリと言ったのだ。う~~ん、見事!
確かにテンポが変わるとき、誰かが合図を出したり、リードするパートを決めてその音に合わせたりする、理詰めの対応は必要なことだが、それ以前に他の人の音を聞き、呼吸を感じ、体の動きや目を見てお互いの気持ちを合わせ・・・、まさに「空気を読んで」合わせるのがアンサンブルの楽しさのように思うのだが。
11月29日 金曜日 雨