アンサンブル・ソリテュード／フルートとギターのための

もうちょっと遅いかな？と思いつつも、花見に出かけてみた。特に何処にという当ても無かったのだが、夜になって夜桜でも見られるようにと都内に出てみた。昨年、通りかかった飛鳥山公園を念頭に置きながら。

電車で着いたのは日暮里だった。この駅は乗り換えに利用することはあってもこれまで降りたことの無かった駅だ。駅周辺は再開発らしく新しいビルが建ち始めている。さらに看板を見ると日暮里・舎人ライナーという新線が開通したばかりのようだ。まったく知らない路線だった。

歩き出したのは日暮里駅の西側に広がる谷中霊園からだ。園内は盛りは過ぎたものの桜が咲き誇り、あちこちで花見の宴を催している。他家のお墓の前を占領してドンチャン騒ぎしているのを見るのはあまりいい気分ではなかった。園内をさらに歩いていくと徳川慶喜の霊廟があった。

霊園を抜けて谷中の商店街・谷中銀座を通り抜け不忍通りから本郷通りを歩いて、六義園を目指したのだが、着いたのは既に５時を過ぎていて門は閉まっていた。
駒込駅周辺でちょっと一休みしてそのままさらに本郷通りを歩き続けた。この辺りにはなぜかふぐ料理屋が目に付いた。ちょっと時期は違うけど夕食にふぐでも食べてみようかと話しながら歩き続けて、日もとっぷり暮れる頃になって飛鳥山に着いた。

公園は花見の宴客でごった返していた。ゆっくりと夜桜を見る余裕も無く、園内を一回りして王子駅のほうに出た。
駅前で夕食を食べる店を探したが、気に入った店はどこも満席だった。気持ちはふぐ料理に傾いていたので、以前会社の宴会で使った東京駅八重洲口のふぐ料理屋に行こうと思い電車に乗った。

東京駅で降り、八重洲側の路地に入ってみると、その通りが満開の桜並木で埋め尽くされていた。特にライトアップしているわけではないが街の灯りできれいに照らし出されている。今日見た桜の中で一番きれいだった。
残念ながら、思い描いていたふぐ料理屋は既に無かった。仕方が無いので近くの和食ダイニングに入って今日の花見ウォーキングが終わった。

４月５日 土曜日 晴れ時々曇り