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ひっそりと咲く名もなき花のように

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 tathagata2004@ Re:しばらく...。(11/02) 写真はもしかして、千葉大学ですか。
2006年07月19日
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私は日々の生活の中で
聖書で語られていることが
実にさりげなく伝わってくることがあり、
それこそが、私にとっては真の「安らぎ=福音」で
それをみつけた時の嬉しさは最高の喜びです。

それは、特別「聖書」のどこから引用しました...
なんて示されていることではなく、
何となく「!」と私が感じることなんですけれど。

でもそれはよく目を凝らして注意して眺めていると、
結構、どこにでもある当たり前のことだったりもするんです。

「ありがとう!」なんて一言だったりね。


A20060719_191525000


最近、私が楽しみにしていたドラマ。
NHK土曜ドラマ「ディロン~運命の犬」


仕事に明け暮れ、その心労がもとで倒れ、
何もかも自信がなくなっていた主人公が、
ふとしたことから、成犬の捨て犬、ディロンに出会います。

その愛らしいディロンに出会ったことで、
主人公はディロンと共に色々な世界に遭遇します。
老人ホームや小学校...
ディロンは特に何ができるワケでもないのですが、
とにかく人気がある。

そんなディロンの中に
主人公は何か大切なものをみつけました。

一緒に暮らす夫は、初めは犬を嫌がっていたのですが、
何故か夫もそのうち、さらに二匹の犬たちが家族に加わり、
とまどいながらも、
その犬たちに何か大切なものを学んでいきます。

主人公はいつしか、ディロンのようにポイと捨てられた犬たちに
新しい飼い主を探す活動をはじめます。


そしてそれから...
主人公は,あまり折り合いがよくなかった姑が倒れ、
身体が不自由になり、一緒に暮らすことになりました。

姑は犬が大嫌い。
でも、ディロンがセラピー犬だということを知って、
ディロンが自分のリハビリに役立つだろうと思い込みます。

しかし、直接何かしてくれることはないディロン。
姑はディロンに向かって怒りをぶつけます。
「何であんたはセラピー犬なのに、何にもしてくれないのよ!」と。

主人公はいつも言いにくくしていた、姑に向かって
「それは間違っています。」とはっきりと言いました。

「ディロンは高等な教育も受けてない、何にもできない、
ただの犬だけれど、でも誰よりも優しい子です。」と。


その言葉で姑は何かに気付きました。
「私もお別れするまでに、
みんなにできるだけたくさんの『ありがとう』を
何となく言っておきたい気分になってね...。」

「生きとし生けるもの 
みんな何かの役目を持って 生まれてくる」んだって。
主人公の夫が最後に言うセリフ。


これは私が聖書の中で一番大切にしている箇所。
コリント一 12・12の
『ひとつの体、多くの部分』と同じです。


ただの捨て犬にも、その犬なりの役割があったはず。
飼っている以上、それをみつけてあげるのが、
私たち人間の責任ですよね。


ディロンが人気があるのは何故か?
言葉は話せないけど、
きっとたくさんの「ありがとう」を言っているんだと思う。
「ありがとう」という優しさ。


最近の子供たちは、よそよそしいですね。
私は高層の集合住宅に住んでいるのですが、
エレベーターに先に乗ったら、
後から乗ってくる子供たちに「何階?」と尋ねます。
でもその時、子供たちは「○○階」とも言わずに、
自分で勝手に押していきます。

私の姿は彼らの目には映ってないのかな。
「○○階です。ありがとう。」
たった一言でいいんです。
そのたった一言が有難いことなのに。
それはそんなに面倒臭いことなのでしょうか。

余計なお世話なのかな...
と何となく寂しく感じるそんなひとときでありました。


それでも、私は地上を去るその最期まで、
この一瞬、一瞬を大切にして生きたいです。
できるだけ、たくさんの「ありがとう」を
みんなに伝えていきたいから。

「ありがとう!」ディロン♪ 南無アッバ。







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最終更新日  2006年07月19日 21時53分48秒
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