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日曜日の夕方、家からさほど離れていない公共のスポーツセンターで諸用を足した後、施設を出て駐車場に戻ってくると、2、3人の女性が携帯電話を顔のあたりに掲げて何かを熱心に見ていた。新手の携帯電話サービスで駐車場の木々でも観測してるんだろうかと不思議に思いながら車に近づいていくと、すれ違いざま、その中の一人の女性と目が合った。 彼女はこちらに微笑みかけ、会釈をした。 見知らぬ女性だったので、何を思って俺に微笑みかけてくるんだろうと不思議に思いながら、車に乗り込み、エンジンを掛けた。車をバックさせ、アクセルを踏みハンドルを切り回した時、助手席の窓の向こうの空が目に入った。 ・・・・ああ、そういうことだったのか。 見知らぬ女性が微笑みかけてきた理由がその時はじめてわかった。 窓の外には見事な虹が見えていた。 彼女らはその見事な虹の写真を撮ろうとしていたのだ。そして微笑みかけてきた女性は虹が出ていることに気付いていない俺に、その虹の存在を知らせたかった・・・・・ 滅多に観られない自然現象に感激し、見知らぬ人であってもその存在を教えてあげたいと思ったのか。「何を見てるんですか?」と聞いてもらいたかったのかもしれない。 車を少し走らせ、開けた場所に出た後、思い直したように路上の傍らに車を止め、空を見上げてみた。 完璧な弧を描いた見事な虹だった。地面から地面まで円弧が途切れることなく見事に整った虹を、こんな近くでこれまで見たことがあっただろうか・・・・・ 虹があまりに近くて大きかったため、たまたま持っていたカメラではその半分しか捕らえることができていない。 今年の夏は、まとまった休みが取れたこともあって久しぶりに夏らしい夏を過ごすことが出来た。お盆の間は天気がいい日が続き、いつもは涼しい帰省先の夏も、暑かったけれど夏らしい日が続いた。 帰省先での午後、日陰の下でベンチに座り、夏の空を見上げながら、建物と建物の間を吹きぬけていく風の気持ちよさに、なんともいえない懐かしさを感じた。冷房の効いたビルの中で閉じこもっているような環境では絶対に味わえないようななつかしい夏の日だった。 この日曜で夏休みも終わる。ブログの更新も夏休みにさせてもらった。最後の日にあんな見事な虹を見ることができたなんて、何かしら幸運がある夏と感じずにはいられない。 第二産業道路を曲がって、見沼緑地帯に車を走らせていくとパラパラと雨が降り出してきた。遠くに見えるさいたま新都心の超高層ビルは、西の空の淡いオレンジ色の光を背景に、わずかにかすんだように見えた。車を走らせながら空を探してみたが、虹はもうどこにも見つけることはできなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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