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テーマ:気になったニュース(31005)
カテゴリ:週間メリハリ雑記帳
週間メリハリ・・・と書いておきながら全然週間ではないけれど、ご容赦願いたい。このごろの時事に関する雑感をざっくばらんに。 ■イジメ自殺と政治 相変わらずイジメで自殺する子供が後を絶たない。自殺の連鎖というものもあるのだろうが、死んでいった子供がどんな気持ちで死を選び、その親はどんな気持ちでいるのか・・・深刻な社会問題だと思う。 イジメによる自殺について、ラジオの討論会で国会議員の話す意見を聞いていたのだが、学校ではなく親がしっかり躾けなければならないとか、地域で子供を守っていかなければならないとか・・・国会議員の役割についてまるで認識していないような発言レベルに呆れてしまった。そんな一般論は誰にでも出来るのであって、国会議員に求められているのはイジメ対策のためにどういった具体的な政策をうち出していくかということではないのか。イジメの対応にあたる人員を増やすとか、そのための予算を組むとか、法整備を進めていくかとか、予算を伴う具体策をつくるのが政治家の仕事だろうと思う。加えて体罰を認めるだとかいう対処的かつ原因の本質とはほど遠い話しばかりしか出てきておらず、根本にあるものに何一つ言及もできないのが悲しいかな日本の政治家のレベルなのだろう。 社会がどうあるべきか、指針を示すのが政治家の役割ではないのだろうか? 基本的人権の尊重など、現在の憲法で目指すべきものがしっかりと明記されているにもかかわらず、指針も示せないような政治家が幅を利かせているのは、憲法の精神が軽んじられていることの裏返しだと思う。その一方で「愛国心」だの「君が代」を歌わない人は処罰だの、そういった戦前回帰的で時代錯誤なあやしいことばかりやっているから二十年前の状況と何も進歩もしていないのだろう。「生き地獄」と形容し、死んでいった子供の言葉がいまでも忘れられない。その事件に関連してかつていじめ問題に関する曲を作ったことがある。そのうちリメイクしたいと思っている。 ■週刊誌の広告 昨年末に渋谷で悲惨な事件があった。兄が妹を殺し、バラバラにしたというもの。殺した方も殺された方も、その親も親戚もみないたたまれないことだろう。どうしてこんなことになってしまったのか・・・。しかしこの事件に関連して一番怒りを覚えたのは『週刊新潮』の広告に対してだ。JRや地下鉄に毎日に乗っているが、それらの中でいやがおうでも目に入ってくる週刊誌の広告。この事件に対する『週刊新潮』の見だしには心底吐き気を覚えた。バラバラ殺人に対して吐き気を覚えたのではなく、その事件をよりキワモノにしたてあげ週刊誌を売ろうという露骨過ぎる姿勢と、恥も外聞もなくあのようなことデカデカと見だしにし、一般人のプライバシーを食い物にしようとゆうその品性の下劣さにだ。『週刊文春』など他の週刊誌もヒドいが、『週刊新潮』は超えてはならない一線を超えていて、白昼堂々と犯罪を犯しているようにも見える。 新潮社はよく顔写真を出して、事件の抑止のためだとか、社会的制裁が必要だとか、国民の知る権利がどうたらとかゴタクを並べるが、兄が妹を殺したこの事件であっても、やっていることは毎度のように被害者と加害者の双方のプライバシーを商売のネタにして、いい加減な取材でキワモノ的なことを書き散らかし、週刊誌の売上を伸ばそういうことであった。ブラック・ジュークとしか思えないような偽善ゴタクを平然とならべたてている週刊誌の、一般人のプライバシーを食い物した犯罪的広告があたりまえのように電車にぶら下がっている日本の日常的光景。イジメ自殺が後を絶たない世相と共通しているものがあるように思う。 「東電OL」殺人事件がマスコミをにぎわした当時、捏造を含めた被害者のプライバシーがマスコミで垂れ流された。中には被害者の全裸写真を掲載した週刊誌まであったという。被害者の母親はいたたまれずにマスコミ各社に対し、娘を安らかに成仏させて欲しいと悲痛に訴えた。皮肉なことに、その訴えと一番遠いところにいるのが佐野眞一の『東電OL殺人事件』を出版している新潮社ではないのか。 この出版社の問題はかなり昔から多くの人が指摘しているが、いまだに同じようなことをやり続けている。残念ながらこれはもう買う人にもその責任があると言わざるおえないだろう。JRも、お金を払って乗っている客の気持ちを不快にさせるような広告は掲載しないとか、広告掲載の基準を考え直したほうがよいのではないか。ただでさえ満員電車や満員ホームで不快な思いを毎日させられ続けているのだから(JRに対する不満はまたどこかで書く)。女性にとってみれは車内広告だけでセクハラオンパレードではないかとも思う。 ■韓国でマジレンジャー大人気 最後はお口直し。韓国のケーブルテレビでマジレンジャーが放映されて大人気となったという。マジブルー役を演じた甲斐麻美さんのブログにはたくさんの韓国のファンが日本語で直接コメントを書いている。凄いことだと思う。 ●リンク:甲斐麻美ブログ/びっくり マジレンジャーが提示した「勇気」と「家族の絆」は、韓流ドラマ「冬のソナタ」が日本で大ヒットしたのと同じように、国境を越えて人々に受け入れられたのだろう。国や社会が変わっても人間の本質は変わらないと思わされる。悲惨なニュースばかりの中、嬉しいことではないか。価値あるものとは一体なんのか、教えてくれるように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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