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カテゴリ:セカンド・ライフ
Copyright(C)中山イーフォト(Nakayama e-photo)
All Rights Rserved. Since October 17,2005-2007 (無断複写転載禁止) (11月中旬の秋田県と青森県にまたがる「白神山地」は、世界遺産に登録されています。少し陽が当たらない山頂付近は積雪でした。このように、路面状況が激変します。自然の厳しさを噛みしめながら、また4輪駆動のありがたさを感じつつ走行しました。) のっけから野暮な問いかけです。あなたは、夫婦共同行動型、それとも単独行動型のどちらでしょうか。実は、セカンドライフにおいて、この問いかけは大切だと思います。 セカンドライフの夫婦を取り囲む様々なデータが、あまりにも切なく感じられるデータが多いことです。長年連れ添った相方と離れて(別れて)余生を過ごす人々がいかに多いかの証明がなされているのです。 「夫婦で行く」か、「単独で行く」かは、ある意味で、その分岐点に立つ可能性を秘めているのではないかと思われます。 ・日本旅行業協会が実施した「旅行の同伴者アンケート」2001年3月調査の結果は、 退職後、男性は女房と一緒に旅行したいが74.1%に対し、女性は旦那と旅行したいと回答をしたのは、わずか33%でした。 ・日本経済新聞の記事: 2004年4月29日、7月4日、9月25日、2005年6月2日、8月10日、9月28日、9月29日、10月4日、10月7日、11月12日、11月17日 過去2年弱の離婚がらみ記事の報道年月日です。例えば、離婚するかも6割、ドラマ熟年離婚、難しい一緒の老後、団塊夫居場所どこ、考えさせる夫婦のあり方等です。取りこぼしもあると思いますから、実際は、もっと多い筈です。 ・総務省統計局:熟年離婚数統計(少し減少) 上記は、手持ちの新聞の切り抜きや、ネット上の公的データだけですが、こんなに沢山の熟年夫婦の危機に関する溢れんばかりのデータが現実にあります。しかも私の場合は、「日本経済新聞」1紙しか購読していませんからこの程度ですが、その他の大手の新聞などから寄せ集めるならば、その数が激増することがあっても、減ることはない筈です。 ことほど左様に、熟年夫婦を取り巻く世界は、切ないデータの山で重く囲まれています。さらに、マスコミなどの報道で拍車が掛けられたかのように、離婚のお手伝いをする団体や、有料・無料の専門窓口が多く開設され、しかも賑わいを見せ、まさしく欧米型へ突き進んでいる事実も知らなければなりません。 実は、10回目のフォト・キャラバン終了時に、一つの節目として、「夫婦で行く全国フォト・キャラバン展」と「デジカメプリント教室」をソニーマーケティング株式会社とコラボレーションして開催しました。その時の来場者から真顔で質問をされました。 「私も、夫婦で行きたいのですが、女房がどうしても「うん」と言ってくれません。どうしたらいいでしょうか?」と。 人生を約60年も過ごした熟年夫婦が、定年という人生の大きな節目で突きつけられる厳しい現実なのです。ああ、そうですかと!と安穏と考えてはいられないと思うのですが・・・。 私の場合は、長い間私にかしずいて家庭を守ってくれた女房と全国フォト・キャラバンの旅に出ることを定年前に提案し、1回平均2~3週間のキャラバンを合計20回実行することができました。 その原点は、長きに渡り家庭を守ってくれた女房に対する感謝の気持ちと、夫婦の慰労を兼ね、セカンドライフをより豊かに過ごすことを目指した、いわば実験的な全国規模のフォト・キャラバンでした。 この全国フォト・キャラバンの魅力については、当ブログ「0003のまえがき」の「あらたなる門出」中で触れている通りで、なにも定年退職者だけに限定することなく、老いも若きも幅広い層で受け容れやすいアウトドア・ライフだと思います。 当初、女房は車の中で寝泊まりしながらのフォト・キャラバンにはあまり乗り気ではありませんでした。しかし、回数を重ねる内に、車中泊の設定や、ナビゲータとしてのカーナビの操作や、記録としてのビデオカメラの操作など、キャラバン全体の流れに徐々に乗れるようになり、さらに自然界に溶け込むことの楽しみ方も理解できるようになりました。そして回数を重ねる毎に、あうんの呼吸ができあがり、順風なキャラバン生活ができるようになったのでした。それでも思うことは、時にはお互いに一人で読書をしたい時もあるわけですから、独立した時間の確保も欠かせないと思っています。 つまりは、離れ過ぎず、接触し過ぎず、お互いを本当に大切に思う心と愛し合うことが一番大切だと思っています。そして、夫婦で行く全国フォト・キャラバンに出掛け、お互いに協力しながら、辛苦と喜びを噛みしめながら、夫婦間の愛情をはぐくみ合い、寄り添いながら限りある人生を全うできればいいなと思っています。 (2000.12.27:加筆修正・完) 【写真】 白神山地記念モニュメント (同じ時刻の11月中旬なのに、ここは積雪はありません。また、この場所に至るまでに行き来した車はたった1台しかありませんでした。不気味なくらい静かでした。世界遺産記念碑の前でセルフタイマーでの撮影です。良い具合に太陽が出ました。自然光の良さです。) 【写真】 たそがれ (人間は、必ず平等に老います。夫婦お互いに寄り添いながら生きて行きたいものです。この写真は、北海道大学農学部付属植物園内でお見かけしたご夫婦です。理想の老夫婦の姿だと思い、シャッターをそっと押しました。男性の方が少し、女性に寄りかかり過ぎのようですが、所詮、男性は甘えん坊なのです?・・・。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 30, 2007 05:03:14 AM
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