全国写真旅・入門

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【写真１】　青森県・八甲田山（11月）：愛車の側には女房が立ち、その向こうには日本百名山で有名な八甲田山を拝し、大自然の懐に抱かれた感がじわーと沸き、しばし感激にむせびました。

　　００２２　全国フォト・キャラバンの実際（趣味と実益１）

●このサイトは、次の構成に沿って展開しています。
Starts on Blog（ブログ開始）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（完）20051017
１：全国フォト・キャラバン入門（沖縄から）・・・・・・・・・（完）20051019
２：全国フォト・キャラバン入門（北海道まで）・・・・・・・（完）20051026
３：まえがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・（完）20051101
４：夫婦で行く全国フォト・キャラバンについて・・・・・・・（完）20051129
５：全国規模のフォト・キャラバンのすすめ・・・・・・・・・・（完）20060109
６：全国フォト・キャラバンカーの選択（１）・・・・・・・・・・（完）20060128
７：全国フォト・キャラバンカーの選択（２）・・・・・・・・・・（完）20060202
８：全国フォト・キャラバンカーの選択（３）・・・・・・・・・・（完）20060211
９：キャラバンカーの装備編（１）・・・・・・・・・・・・・・・・・（完）20060510
１０：キャラバンカーの装備編（２）・・・・・・・・・・・・・・・・（完）20070103
１１： 新しいキャラバンカーの誕生　D５！・・・・・・・・・・（完）20070224
１２：キャラバンカーの装備編（３）・・・・・・・・・・・・・・・・（完）20070629
１３：全国フォト・キャラバンの実際（スタート直前）・・・（完）20070902
１４：全国フォト・キャラバンの実際（スタート直後）・・・（完）20071028
１５：全国フォト・キャラバンの実際（食事）・・・・・・・・・（完）20071231
１６：全国フォト・キャラバンの実際（行動１）・・・・・・・・（完）20080224
１７：全国フォト・キャラバンの実際（行動２）・・・・・・・・（完）20080426
１８：全国フォト・キャラバンの実際（車中泊１）・・・・・・（完）20080621
１９：全国フォト・キャラバンの実際（車中泊２）・・・・・・（完）20080830
２０：全国フォト・キャラバンの実際（留守宅管理）・・・・（完）20081101
２１：全国フォト・キャラバンの実際（健康管理術）・・・・（完）20081220
２２：全国フォト・キャラバンの実際（趣味と実益１）・・・（完）20090222
２３：全国フォト・キャラバンの実際（趣味と実益２）・・・・・次回予定

　　（高齢者に読み易くするため、大きめの１５ポイント文字を使用しています）

　今回のテーマは、おそらく今までのテーマの中で最も関心の高いテーマではないかと思います。なぜならば、「趣味として、やりたいことを実践しながら実益を得る！」なんてことが簡単にできるならば、これぞ最高のセカンドライフと言えるからです。これに魅力を感じない人はおそらくいないでしょう。しかし、誰もが望むテーマながら、定年退職後にこのテーマをより堅固に確実にするには、それなりの厳しい条件として、豊かな経済力（投資能力と継続的な支出能力）や持続的自己研鑽力や大きな幸運等が伴わなければ至難なことです。
　つまり、定年退職後に於いても、在職中のような所属する組織の名声や便宜供与などの甘い関係や期待は一切遮断されると思うべきです。唯一の例外は、天下りの官僚だけと言えるでしょう。しかしながら、在職中に蓄積した専門技術や知識は決して無駄にはなりませんので、定年間近の方々は大いに励まれるべきだと思います。
　以下に、中高齢者対象の「全国フォト・キャラバン」を中心とした、やや独善・独断的な趣味と実益１の一端を参考までに列挙します。なお、以下を読了後、その結果として実現が不可能であったとしても、このテーマ以外での実益を目指す道は、他にあまたあることを忘れないで欲しいと思います。
　なお、実益よりも生計としてのプロ収益を目指す方は、ここでは対象外であることをはじめにお断りしておきます。

１）はじめに、経済力ありきです。
　Ａ：元銭とはなにか。
　有り体に言えば、実益を得るためには「元銭（もとぜに）」が必要なのです。つまり、実益を紡ぎ出すための「設備投資」が欠かせないのです。しかも、どの程度の予算を充当することができるかによって、実益を紡ぎ出す行動力に大きな影響を与えます。個人差にも依りますが、退職金や預貯金や年金などを自由に使える人ほど有利と言えます。色々な充当方法については、事前のシミュレーションを十分に行い、決して無理はしないことです。
　Ｂ：設備投資とはなにか。
　全国のフォト・キャラバンを実行するためには、車中泊できる装備を持った車両が欠かせません。自己の経済力を勘案しながら、軽自動車から専用のキャンピングカーまでを対象とした車両の調達が必要です。その予算は、メーカーオプション、ディーラーオプション、その他の諸々の装備を含め、新車の場合、大凡２００～１０００万円位までが見込まれます。或いは、中古車で案を練ることも可能ですが、いずれも少額予算では実現は至難です。
　Ｃ：継続的な支出能力とはなにか。
　車両を所有した場合、定期的な車検代、法定点検整備代、毎年課せられる自動車税、月極駐車場使用料、各種保険料、カーナビのバージョンアップ代、洗車代、ワックス代等々の継続的支出は避けられません。これも、車種や場所やレベルや品質などにより、支出額は大きく変化します。つまり、通常の生活費以外に、上記のような諸経費の継続的な支出が可能でなければなりません。
　Ｄ：その他として。
　全国フォト・キャラバンの全期間中全てを車中泊することは、若い者ならばいざ知らず、中高齢者は避けるべきです。その理由は、過去のテーマで幾度も触れてきたように、車両内で寝泊まりすることは、それなりに厳しい環境があり、高齢者には各種の大きな危険が伴いやすいからです。従って、時々は専用宿泊施設に宿泊する予算が必要となります。それも、宿泊頻度や宿泊施設のレベルにより支出額は大きく変化します。
　また、キャラバンに出かけるたびに、高速・有料道路通行料、有料駐車料金、入園料、入館料、拝観料、ガソリン代、エンジンオイルの消耗、タイヤの消耗等々、その他の車全体の消耗も大きくなり定期的な交換の費用もかかります。こうした、A～Dの諸経費の支弁が可能でなければなりません。以上が、実益を紡ぎ出すための車両関連に直結した設備投資の概要です。
　Ｅ：次に、実益を紡ぎ出す直接機材への投資とは。
　フォト・キャラバンに欠かせないのが、写真関連予算とデジタル関連予算です。最低、１）一眼デジカメと周辺機器、２）ノートパソコンと周辺機器、３）携帯電話と周辺機器などへの投資が必須です。この場合、手持ちの古い一眼デジカメや、パソコンはお勧めできません。なぜならば、２０００万画素前後のRAWデータが撮影できる一眼デジカメが商業ベースでは当たり前だからです。また、その画像データをパソコンに取り組み現像処理をするには旧式のパソコンでは膨大な時間が掛り、使い物になりません。よって、最新の一眼デジカメの高画素数のカメラと周辺機器、最新のパソコンと周辺機器が必要となるのです。
　即ち、ここでも初期投資として、最低２００万円前後の予算が必要です。但し、過去に一眼デジカメの交換レンズ等の周辺機器や、最新のパソコンと周辺機器を既に所有されている方は、それらを転用や流用することで、その分の予算を少なくすることが可能です。
　最後に、使うパソコンの各種ビジネスソフト、レタッチソフト代とバージョンアップ代、インターネットプロバイダー代、携帯電話代、フォト・キャラバン用の衣服代、各種小道具購入代、自作材料代、各種参考文献代、損害保険料などフォト・キャラバンに連動する細やかな諸雑費もなかなかばかになりません。

２）趣味と実益１のまとめとして、今回は実益を紡ぎ出すための「元銭（もとぜに）」を中心に概説しました。上記の説明から想像できるように、車両を使う全国フォト・キャラバンの場合、投資額がどうしても高額になってしまいます。車両を使わないで、徒歩や電車等を使いながら全国フォト・キャラバンを行えばよいと思われる方もいるかもしれませんが、まさか中高齢者が寝袋担いで重い機材を持って野宿しながら継続行動ができるでしょうか。個人差にも依るでしょうが、せいぜい一週間が限度でしょう。若い頃ならばいざ知らず、高齢になるほど無理な相談だと思います。
　以上の通り、全国フォト・キャラバンを行いながら、実益を紡ぎ出すためには、専門の技術や知識以前の問題として、経済力の問題をクリアーしなければなりません。全国フォト・キャラバンを行いながら実益を紡ぎ出すためには、それなりの資本投入が欠かせないことがお分かりいただけたことと思います。以下の参考写真は、実益結果の参考例です。

　　
【写真２】　教育出版書に採用（３月）：沖縄県へのフォト・キャラバンで撮影した時の「琉球王国時代の座喜味城、中城城築城主・護佐丸之墳墓」です。ほとんど人が分け入ることが無い墓でしたが、墓前に小さな花がたむけてありました。

　　
【写真３】　某大手新聞社の企画記事巻頭写真に採用（６月）：富山県・立山の「称名の滝」です。車の乗り入れが禁止のため、夫婦で手分けし大型三脚など重い写真機材を汗だくになり運んで撮影した想い出の写真です。タイミングよく虹が出てくれました。

　次回は、フォト・キャラバンの「趣味と実益２について」を述べる予定です。