アナウンス好きのバスの運転手さん
いつもの時間に家を出て、いつものバス停で、いつものバスを待つ。いつもの時間にいつものバスがきた。やれやれ、今日はちょっと混んでいる。二人がけにイスに遠慮しながら、座らせてもらった。座れたので、終点駅前停留所につくまで、寝て行こうと思う。目をつむると、音が鮮明に聴こえて来る。アラ?いつものテープによるアナウンスにプラスして、運転手さんの声。「つぎは、~バスが止まってからお立ち下さい」「あぶないですので、おつかまりください」「右に曲がりますとすぐに左にまがります。お気をつけ下さい」「信号まちの渋滞です。」と、ここらへんまでは、なんて丁寧な運転手さんだろう。と思っていました。そのうち、「赤信号です。とまります。」 「青になりました。すすみます。」と、逐一声に出して、報告してくれました。降りる頃には、親切丁寧というよりも、アナウンスが大好きなんだ。この人は・・・きっと、この人は、自分の仕事を楽しんでいる。と確信しました。